KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★MALTAフォトブック

2009年11月27日 | KAORU♪ in Japan
MALTAフォトブック「“青い星”のむこうに。」
ご好評いただいています♪

感想をご紹介します

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朝の自然の光のなかで、またまたフォトブックを広げてみました。

これからの自分の糧をもっと増やして、
ヨーロッパに、住んでいたテキサスに、
「行くぞ~」と思いました。


もちろん、主人と一緒でしょう\(^o^)/

赤いテラコッタ色の屋根を見ながら、
どこまでも続く海を見ながら、いい人生だった\(^o^)/と
思えたら最高だと思います。


改めて…、ありがとうございます~


くーちゃんさんより

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フォトアルバムとメッセージありがとうございました


開くとほんとにそこにいるような気持ちになれます

薫さ~ん私は言うのもなんですが写真撮るの上手ですよねぇ

そこにある空間をそのまま、いえそれ以上に写せるのがすごい

レンズも心の窓なのかしら

マネしてみましたけど、難しいですよぉ・・・

フォト集って人生で2度目の購入なんですよ

最初のは中学生の時
「真田広之さま」です
宝物ですよぉ

また宝物が増えましたぁ
ありがとうございました

mikikoさんより

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早速写真集送ってくださってありがとうございます。
手に取って嬉しくてドキドキしてしまいました。

特に薫さんの文章が大好き!なんです。
一文字々に心意気とか愛が込められていて
伝わってきます。

ブログの言葉や写真集の詩にいつも励まされたり
癒されたり同感したりしてます。
メッセージもドンピシャ入りました。
ありがとうございました。

この頃何故か言葉とか文章とか
人々の会話とかに意識が向きます。
改めて言葉の大切さに気づき始めている毎日です。

noriさんより


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1ページずつめくるのがワクワクでした。
何度でもめくりかえしたい一冊ですよ
そしてステキなメッセージアリガトウございます
ココロがフゥ~とやわらいで
ゆっくり深く呼吸したようでしたよ

第2弾も楽しみだな(笑)

さんより

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すっごく空の色がキレイです。
海の色も、お月さまも本当にキレイで、
すっごく嬉しい気持ちになりました!!

一番のお気に入りは、
最後のページの満月の写真。
幻想的で、いつも札幌でみているお月様とは、
また違った印象で、遠くに思いをはせたくなる、
素敵な1枚だと思います。

薫さんからのメッセージ。
とっても嬉しかったです。
私、いつものんびりしてるつもりなんだけど、
やっぱりこれでいいのかなあ?
って焦っちゃうことも時々あって、
そういえば、最近、空を見上げるのを忘れていました。

薫さんのフォトブックを読んでいたら、
旅にでかけたくなりました♪♪
本当にお願いしてよかったです!!
素敵なフォトブックありがとうございました!!

namiさんより

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フォトブック届きました
ありがとうございました
元気の出るメッセージもありがとうございます

地中海の海の色は日本にない色で
すごく素敵ですね。

今夫の実家の秋田に来ておりますが
秋田はすっかり冬です

同じ地球上なんでなんて不思議ですね

フォトブックの中の清水さんの笑顔も
まるで少年のようで
素敵でした
(ごめんなさい、少年のようにしか私には見えなかったのです)

またこれからもブログを楽しみしております
それではまたお会いできる日を楽しみにしております

ちなみに私は、GOZOのAsureWindがお気に入りです

tamaeさんより


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tamaeさんの「少年のような・・・」というコメントですが、
そういえば、高校生ぐらいからずっと
マンガにでてくる「少年」みたいだとか言われてました。

ここ最近はメロンパンナちゃんとか、
ピーターパンとか、
どっちにしてもなんとなくキャラっぽいイメージで
性別も大人のオンナではなく
年齢不詳の中性ってカンジ。

「色気」とか「オンナらしい魅力」とかとは
無縁のジャンルで生きてきていて、

どちらかというと、
一人で大丈夫なの?と最初のうちは
カヨワイ雰囲気に見えるらしいケド、
だんだん私を知ると
誰よりも強いらしく、
「オトコらしい!」って言われちゃう


もうここまできたら、
オトコもオンナもなくて、
年齢も関係なくて、
ジャンルも確定する必要もなくて、
こだわりとか、枠とか、
こうあるべき、とかっていうのも
あんまりとらわれずに生きていくことができたら
いいな~って思います



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ブログには載せてない写真が満載の
MALTAフォトブック。

大切な人へのギフトやクリスマスプレゼントにも
メッセージを添えて、ラッピングしてお届けいたします。

そして、
今年、1年がんばった自分へのプレゼントに、
あらたな10年が始まる来年のためのメッセージブックとして、
お送りいたします♪

お申し込みは、
fino-fiore870@nifty.com まで 


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★一人旅計画・NEXT

2009年11月24日 | 旅の物語
【LOVEが逆さまになった石のオブジェ・セントジュリアンにて】

来年のことを言うとナントカが笑う、という言葉は
つい数年前までよく聞いたフレーズだったのに、
今どきそれで本気で笑えるヒトって
いないんじゃないかな?と思う。

時間の流れが速くなったから?
それとも、未来への希望や計画は
ないよりあった方が、だんぜん叶う、
ということをみんな知っているから?

まして、言葉にしたら
それが「言霊(ことだま)」となり
より現実に近づく可能性は大きいから?
なのかもしれない。

***********************

一人旅の楽しさを
すっかり身につけた私の次回計画は、

「スリランカ」


数年前の大震災の時、
たくさんの孤児が出てしまって、
孤児院の数が足りなくなってしまった。
特にガールズホームが必要となり、
呼びかけがあったタイミングに遭遇した。

例の交流会で、の話である。

新しい施設を立ち上げるための活動に
少しばかりの寄付をした。

その後、無事落成式があり
稼動し始めたホームにいつの日か
訪れたいと思っていた。

スタートして、ほどなくした頃
子どもたちの様子が報告された。

ホームの外観や内部。毎日の生活。

そして、
子どもたちのはにかんだ笑顔。
悲しみを背後に隠しながらも
たくましく生きようとする姿。

***********************

でも、
両親を亡くした現実に直面する
子どもに会って私は、何をどうしたらいいのだろう?

その時は、まだとても自分の器の小ささと
彼女達の現実を受け止めるような勇気も
覚悟も持ち合わせていなくて、
単なる物見遊山で終わってしまうような気がして
いつの日か、というレベルでしか
捉えることができなかった。

***********************

子どもの頃、
一番最初になりたいと思った職業は
「幼稚園の先生」だった。

中学生になり、
将来の計画を考えるようになったとき、
それがさらに具体的になった。

付属の短大の幼児教育科に進もう。
そして、先生の資格を取る!
女が一生仕事をしていくためには
やっぱり手に職よ!
とにかく何か資格を取ろう。

今、振り返ると本当に現実的な子どもだったと思う。

それが、高校生になると
気持ちが揺らぎ始める。

幼稚園の先生は体力勝負で
一生続けていくのは大変らしい。
みんな結婚したら辞めてしまう職業らしい。
そんな情報を収集して、即座に
軌道修正にはいった。

成績的には手の届く範囲の進路を
あっさりと転換し、
次なる進路を探し始めたところ、
付属の大学にある小学校の先生になる学部に
もう少しがんばれば入れるかも、と言われたのを
きっかけに、これだ!とひらめき
とにかく成績を上げることに集中させた。

普段は体育会系のテニス部の練習に明け暮れ
まったく勉強しないけれど、
テスト前だけ一夜漬け。

理解力というよりも、記憶力だけを頼りに、
希望通りの進路に進むことができたのだった。

といっても、本当の第1希望は
小学校の国語の先生になる学部。
漢字を書くのも、本を読むのも、
古文も漢文も好きだったのに、
倍率が高すぎて手が届かなかった。
学年でトップレベルで
ほとんどオール5に近い成績が必要だった。

でも、こうやって文章を書くことが
こんなに好きだったとは、
当時は思いもつかなかった。
どちらかというとニガテだったのに。

なのに、人生ってつくづくわからないものである。

私は、小学校の家庭科が専門。

もちろん、小学校の全科目を勉強するが
家庭科のための授業が多い。
料理や裁縫など生活に密着したことを
たくさん習うことができて、いまだに
役に立っていることが多い。

第1希望じゃなかったけど、
結局はすごくよかった。

なによりも、のんびりとした雰囲気の
女子だけのクラスを楽しんだ。



そして、
学生生活の4年間を通して
子どものボランティア活動をずっと続けたのだった。

幼稚園生、小学生たちを相手に
夏のキャンプに行ったり
イベントやお祭りをしたり。

もちろん教育実習も経験した。
小学校、中学校、高校。

結果的に、軌道修正といっても
ずっと“子ども”がキーワードだった。

***********************

それでも職業は結局、大人相手を選んだ。

“子ども”に何か伝えようと思っても
有り余るパワーの持ち主たちに、
太刀打ちできないと判断したからだった。


教員採用試験をもう1年受けようか迷ったが
学校を卒業してすぐにお花の学校に入り
講師の資格を取ることにした。

そして、実家のファインで仕事したり、
5年前からはスピリチュアルの仕事が突然始まったり、と
自分が子どもの頃に描いていた将来の夢とは
どんどんとかけ離れていく生活を送っているが、
それでも、私の中で「子ども」という存在は
ずっとテーマのひとつなのだと思う。

***********************

数年前には、タイの貧しい農村で暮らす
ひとりの女の子に、時々支援をしていた。
初めて出会ったときはまだ生後6ヶ月。
数回に渡る手術が必要な体だった。
時折、お礼の手紙とともに添えられる姿は
見るたびに大きく、元気そうに成長していた。


そして、スリランカでは個人的なサポートではなく
ガールズホーム。

それから、ルーチェ・エ・ルーチェでは
ユニセフに一部をお渡しするスタイルで活動中。
ひとつに国を定めずにもう少し、
グローバルな支援である。

***********************

できることを、できる範囲でムリなく
続けていこうと思う。

スリランカのNPOを立ち上げた代表の方が
次回の旅のヒントを下さったのだった。


「イギリス人のスタッフが定期的に滞在しているから、
英語を教えてもらうといいですよ!

そのかわり、できること何でもいいので
提供してくださいね!」

というので、
「あ!じゃあ私はお花教えます♪」

「でも、お花屋さんが・・・」と少し困った返答に

「大丈夫!子どもたちと一緒にその辺から摘んできます♪」と
答えると、子どもたちが植えた花壇もあるから、
きっと大丈夫ね!と言ってくださった。

日本っぽいいけばなスタイルもいいし、
それから、小枝や葉や和紙やハギレなどを使った
グリーティングカード作りも一緒に楽しんでこよう!



「満天の星空と、一年中ホタルが飛んでいるんですよ。
うっかり見とれて茂みに入ると
コブラに会っちゃうから気をつけて。

そして、最後は、生活の木のホテル
でアーユルベーダを受けてくるのがオススメですよ!
決まったらすぐに手配するから連絡下さいね!
空港までお迎えに行きますよ。」
とプランを立ててくれた。


なんだか夢がふくらむ。

***********************

たくさんのご相談を受ける中で
「私、人の役に立つ仕事がしたいんです!」
何をどうしたらいいですか?
そんなことを考える私って、
欲張りでずぅずぅしいんでしょうか?
とおっしゃる方が意外と多い。

“社会的承認の欲求”という本能を誰もが持っていて
必要とされたい、認められたい、
人に喜ばれる仕事をしたい、と思うのは
ごく自然なことだ。

誰にも必要とされていないことを感じるほど
孤独で、淋しいことはないのかもしれない。
そうすると、自分の生きている存在価値をも
見失いがちだ。

だから、知らず知らずのうちに
認められたいがために、
それに重点を置きすぎてしまい、
それに固執しすぎてしまい、
しばしば周囲とのギャップに苦しみ始める。


こんなにがんばっているのに、
まわりがぜんぜんわかってくれない。

だれも褒めてくれない。

だれか自分の努力を認めて欲しい。




周りのためによかれと思って
尽力していたつもりが
じょじょに自己犠牲的なまでに
動きまわり、そして
いつのまにかだんだんと
被害者に陥り始める。

そんな構図をよく目にするが
シンプルにひも解いてみると、
この「社会的承認欲求」が複雑に絡み合っていたり、
見返りを求めて行動していたり、というのも
よくあるパターンだ。


***********************

認めてほしいから、役に立ちたいから、
行動を起こす。

という側面にそんなカラクリが時として
潜んでいるような気がしている。

だから、私はいつもこうお話するようにしている。

「まずは、人に喜ばれるかどうかよりも
自分が楽しいか、やりたいかどうかを
一番最初に考えてくださいね!

優先順位を人にして、自分を後回しにすると
ガマンが多くなったりして
何のためにやってたんだっけ?と
わからなくなることが多いから。」

優先順位はとにかく自分。

それがいつのまにか周囲をも
幸せの渦に巻き込んでいく。

***********************

次回の一人旅計画。

来年行けたらいいな~。
そしたら子どもたちのとびきりの笑顔や
たくましい命の強さをたくさん写真に残したい。

私が何をしてあげるか、よりも

どんな経験ができるか。
どんなことを教えてもらえるか。
どんな出会いがあるか。

そっちを考える方がワクワクする。

しょせん、自分ひとりが
できることってそんなにでっかくない。

地球を救う!なんて
私は、そんなBIGなコトを言って、
足元を見失うようなことになるのも
なんだか好きじゃない。

それより、
やっぱり自分のペースで気ままに
コツコツと進んでいきたい。

遅々として進まなかったり、
結局遠回りすることになっても、
それでも、
誰かに合わせてみたり
妥協して自分を封じ込めることは
したくない。

***********************

ひとつひとつを
身につけてみては、それをまたはずす。
そんな作業を繰り返すことで、
装着と着脱の心地よさと不自由さの両方を
感じ取って行く。

でも着脱しても、何かが必ず残る。
それは無になることともまた違う。
少しづつ、本当に必要なパーツだけを
最終的に装備して、
自分の未来に向かっていく。
誰のためでもなく、自分自身のために。

人生という旅路に必要なパーツを見つけるために、
また、旅立とう。

次の、旅物語はいつになるのか、
今からドキドキと鼓動が鳴り始めている。








































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★曇り空が映し出すもの。

2009年11月20日 | KAORUの好きなものギャラリー
              
              <MALTA 曇り空のフェリー乗り場>


ここ6~7年になるだろうか
予定が合うとふらっと顔を出す異業種交流会に
先週末、出席してきた。

そこにはいろんな業種の人たちがやってくる。

ほとんどが同年代の会社の社長さんや(女性社長も多い)、
アーティスト、出版関係の人、
TVなどでよく見る人たちなど、
主催の社長さんの人脈の幅広さを物語る顔ぶれだ。
しかも男女半々の比率。

ファインの歯ブラシの、エコロジー関係の集まりで
その社長さんと顔見知りになり、
表参道で花のレッスンの帰り道に
何度か偶然バッタリ会ううちに、
よかったら定期的に開催している会に来ませんか?と
お誘いを受け、参加するようになったのがきっかけだった。

その方のお店がある(といっても、全国にお店がある
有名店なので、知っている人のほうが多いかも。)
主に表参道周辺で、毎回テーマを決めて
参加者の一人が話をする。

会社の経営方法、ブランド戦略、
エコロジーやLOHASをビジネスにどう活用するか
など経営的な内容から、
普通女性が、どうやって大手会社のトップに
登りつめ、活躍するようになったか、という
自叙伝的サクセスストーリーを語ってくださったこともある。

時には、8月の原宿の「スーパーよさこい祭り」を
立ち上げたいきさつの話だったこともあったし、
ライブハウスで、趣味のバンド演奏会を行ったり。
プロの歌手とともに、チャリティーコンサートもある。

内容がバラエティ豊かで、
実務的からボランティアまで本当に幅広い。

そして、
とにかく来るメンバーが、
本当にソフィスケートされているのだ。

都会の洗練された大人の男女って、
こういう人たちのことを言うのかな?と
出席している人たちを遠巻きに眺めていて
つくづく思う。

派手すぎず、控えめでありながら
本当にお洒落。
会社を背負って立っているけれど、ギラギラしていない。
でも、凛とした気配を自然と醸し出している。

**************************

この会に参加し始めた頃は
まだ自分がどこへ向かおうとしているのか
よくわからず、混沌としている時期だった。

自分の居場所や活躍の場を見つけて
イキイキとしている人たちをとても
まぶしく見つめていた。

今の私には、何もないけど
いつの日かここにいても大丈夫な私になろう。って
帰り道、いつもそう考えていた。
理由はないけど、そう思っていたら
いつの日かそうなれそうな気がしていた。

**************************

あれから、時が流れ
もう一度振り返ってみる。

いろんなコトを経験し、
さまざまなコトにチャレンジし、
たくさんの人たちと出会い、
ひとつひとつを積み重ねてきた今、
まだはっきりした形にはなっていないけれど

当初の頃のような
ガサガサ、ゴソゴソっとした
着たい服と自分の体のサイズが合わないような
そんな不似合いな感覚がいつの間にか
薄らいでいたことに気がついた。


**************************

顔見知りの若いフルート奏者に
MALTAの写真を見せたら、
「この曇り空の写真、すっごくいいね!」と
どの青い空の写真より、青い海よりもテンションがあがった。

「曇り空ってね、
一番その場所の表情が出るんだよね。
晴れた日のロンドンは誰でも綺麗に
写せるんだよ。でも、曇り空のロンドンって
意外と難しいよ。ロンドンらしい表情を出すのって。
だけど、一番よくわかる、曇りの日が。」と言う。

雨や雪の日も趣きがあって好きだが、
やっぱり晴天が気持ちいい。

でも、雲が低く垂れ込めた曇り空は
なんだか気分がすっきりとしない。
どっちつかずだから?かもしれない。

どんよりとした曇りの日が大好き!というセリフは
今まで聞いたことがない。

**************************

だけど、
曇り空が一番その街の表情を映し出すということは、
人にも同じことが置き換えられるのでないだろうか。

大変なときこそ、
雲行きがあやしくなってきたときこそ、
本当にその人の人間性が炙りだされ、
鏡に映し出される。

そんな時にこそ、
本性や本音やら、本心が現れてくる。

それは、調子のよい晴れの日には
影をひそめて隠れているものなのだ。
それが、翳ったとたんにムクムクと顔を出していく。

自分の弱い部分や、ダークな部分。
見たくもないところを突きつけられて
しばし、途方にくれたり
呆然としてしまうこともあるだろう。

逃げ出したくなるか、
それにはフタをするように、見なかったことにするか
誰かのせいにして自分を守ろうとするか。

または、全責任を自らが背負い込むことで
自分の力のなさを責め続けるか。

そのあとの対応はさまざまだ。

**************************

それとは反対に、
ビックリするような
底力も沸きあがってくる場合もあるだろう。

自分にそんなパワーが眠っていたことに
気がついて、やがて自信に変わることだってある。

本当の自分の気持ちに気がついて
新しい道が見つかることだって、確かにある。

真の自分の姿が現れるのは
調子のよい時期ではなくて、
どっちつかずの、混沌とした、
先行き不透明な時にこそ、なのだ。

気分は滅入るけど、
それを美しいと感じる心を持っていくことや、
新しい発見を、
楽しいと思える感覚は気持ちひとつで
自分自身にセットできる。

**************************

若きフルート奏者は、あれこれと写真を見ながら
いろんなコメントをしてくれた。
最後に、
「すみません、いろいろ好き勝手言っちゃって。
でも、こんな笑顔ができるなんてうらやましい。
自分は最近こんな風に笑ったか思い出せないです。
こんな時間を作らなきゃ。」と
私が写った写真を見ながら
謙虚に、優しい笑顔で言ってくれた。

**************************

帰り道、いつもとやっぱり同じことを思う。

あの会の人たちみたいになりたいな。って。
また私も上を目指していこう、って。

あおられるような、旗を高く掲げるような雰囲気でもなく、
絶対的なポジティブ思考でもなく、
現実主義に走りすぎたりもせず、
妙に理想論だけで飾り立てたりもせず、
仕事と趣味と、社会貢献をバランスよくこなす。

それをスマートに実行しているからこそ
洗練されているような印象を受けるのだと思う。

人のテリトリーに必要以上に踏み込まず
噂話に花を咲かせない。
そんなほどよい距離感。それが都会のイメージだ。

質のよい、上質な刺激を受ける時間。

私にとって、ここもまた大切な場所のひとつ。


コメント (2)
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★期間限定♪「マミスペシャルギフト展」

2009年11月18日 | スケジュール&お知らせ
お花にかかわるようになって、かれこれ25年目。
そう考えるとホントに長い時間を
花とともに過ごしてきた。

とはいえ、
部屋じゅうに花があふれているわけでもなく、
お花を大切に育てているわけでもなく、
みなさんのほうが、もっと
お花に接した生活を送っていると思う。

だけど、
花を通して私はずっと、育てられてきた。
癒されてきたし、勇気をもらってきた。

そして、
花から波及していろんなことに好奇心を広げてきた。

鉄の溶接、英語、写真・・・。
シルバーアクセサリーもその一つ。

************************


期間限定「マミスペシャルギフトショップ」に
出展いたします

http://www.mamifds.co.jp/blog/index.php?e=57

今回は、新作を発表

シルバーにパールをあしらったデザイン
上品だけれど、キュートでかわいい雰囲気に仕上がって、
我ながら、大満足~

ホントに作ることって大好き

1週間だけの、ギフトショップですが、
おしゃれな表参道をお散歩しがてら
ぜひお越し下さい


主催: マミフラワーデザインスクール

日程:11月22日(日)~11月27日(金)

AM11:00~PM6:30

会場:マミフラワーデザインスクール 表参道教室



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★またまたお知らせ♪

2009年11月15日 | スケジュール&お知らせ
「MALTA フォトBOOK」を作りました

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/4f/da114715e5bd5e938b8b0df604ccc0ca.jpg

マルタ旅行で撮ってきた写真を、
フォトBOOKにまとめたところ、
とても好評で、一緒に旅をしているみたい。

ほしい人、いるんじゃない?という
アドバイスを何人からか頂き、
さっそくチャレンジ。



題名は、

「“青い星”の向こうに。」


マルタの美しい風景と、
やわらかい言葉を添えて編集してあります。

朝から夜までの1日をイメージして
「日常」という時間を意識しながら、
「非日常」の空間を旅する。

カラダはここにあるけど、
ココロを遠い空に飛ばしていく。

そんな気持ちになってもらいたいな、
と思って作りました。

**********************

ずっと前に、Mt.SHASTAを旅したときの
写真を友だちに見せたら、
この空の写真がほしい、というので
気軽な気持ちで、いいよ!と渡したら、
いまだに、何かつらいことがあったら
家の階段を駆け上って、自分の部屋に飾ってある
空の写真を見に行くの。
そうすると気持ちがすーって落ち着くの。
とつい先日も言われたばかりだったから、

もしかしたら、
私が写す写真で元気が出たり、
勇気が湧いたり、優しい気持ちになったり、
疲れたを心癒すことができるのかもしれないなって
思っていたところに、
フォトBOOKという新しい媒体ができたので
今回、初めて作成してみることにしました

**********************

全25ページ、33枚の写真と言葉、
そして、最後にお一人ずつ
KAORU♪からの直筆メッセージも
添えてお送りします。

送料込みで、3,000円です。


ほしい~!という方は、
メールでお申し込み下さい

fino-fiore870@nifty.com










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★お知らせ

2009年11月14日 | スケジュール&お知らせ
               【緑色の扉】
お知らせです♪

***********************

事務所が移転しました!

本拠地を横浜に移していましたが、
再び、私のもともとのベースである
TOKYOに戻すことになりました。

これからも、
マイペースで、私なりのスタンスで
活動していこうと思っています。

そして、いろんなアンテナを張って、
好奇心を持って、進んでいくつもりでいます。


大きな使命なんて、
そんなカッコいいものじゃないけど、
私が動くことで、何かが変えられる、なんて
思ったりしていないけど、
ただひたむきに生きていく、という
生き方しかできないと思うけど、

でも、いつもどんな時でも
自分の気持ちにウソはつきたくないし
正直に生きていこうって
それだけは決めていること。

地中海の青空みたいに突き抜けて、
カリフォルニアの青空にみたいに
透明になっていこう。

そんな、気がしています。

これから、活動のスタイルが少しだけ
変わりますが、清水薫はずっと清水薫のまま。


でも、相変わらず旅は好きなので
全国どこでも伺います

イベントや、人数が集まりそうなら
いつでもお声かけて下さいね


***********************

そして。

セッションのご予約は、
直接 KAORU♪までご連絡くださいね。

メールアドレスは、
fino-fiore870@nifty.com  です。

メール頂けましたら、こちらから
折り返しご連絡いたします。



***********************

Luce e’Luce は、
変わりなく活動中です





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★Monthlyメッセージ★ 11月【霜月】

2009年11月02日 | KAORU♪ in Japan
               【地中海が育んだオリーブ】


■月初めに、KAORUがスイッチを入れて
その月に必要なメッセージをお届けします。
2009年11月をより快適に過ごすための
ヒントにして下さいね♪■


**************************


2009年11月のキーワードは「再発信」「再発進」

今まで止まっていたことや、停滞していたことが
再び動き出す、そんな気配。

もうこれ以上先に進めないかな?と
諦めていたことや、
やりたかったことすら
忘れてしまっていたりすることも、
何かのきっかけで、ふと甦ったり
思い出したりしたら、もう一度発信してみて。

言葉に出して、
もう一度自分の気持ちを伝えてみたり、
周囲に宣言してみたり。


実際に行動して
少しずつ現実に近づけるように
具体的な形にしてみたり。

*************************

「焼けぼっくいに火がつく」とか
「焼け石に水」など
あまりいいニュアンスではないが、
「鉄は熱いうちに打て!」という言葉もあるけれど
すべてのことにはタイミングがあり、
いい頃合いも確かにあるのだと思う。

恋愛によく使われる
「やけぼっくい」の方が以前温めていた分、
火がつきやすいし、
「鉄」はいくら熱いうちでも、
熱しやすくて冷めやすければ持久力に欠ける。


*************************

今まで、慌しく動いていたものが
落ち着きを取り戻し始める11月。

見落としていたり、置いてきぼりになっていたり、
すっかり忘れてしまっていた大切なものに
再び火を灯してみよう。

その流れは静かだけれど
以前より水流が増しているから
その先に繋がっている水脈は確実に大きく、
太くなっている。

でも。
再発信をする時には、
もう一度確認してほしい。

自分が本当に望んでいることなのか。
それは、自分自身が本当に楽しめることなのか。

そして、いつの世にも誇れる普遍的なことなのか。

誰にも迷惑をかけたりしていないか。
誰かを犠牲にしたり、悲しんだり苦しませたり、
一部だけが得するということはないか。
ひとりよがりになっていないか。

それは宇宙に発信しても
100年後に発信しても
きちんと理解してもらえるようなことなのか。

そして、現代の世に必要とされていることなのか。

************************


今だからこそ、自分を客観的に冷静に
チェックしてみてほしい。

すべてを満たすのは難しいけれど、
少なくてもそのほとんどをカバーできるようなら大丈夫。

天が、地球が、必要としているなら、
きっと風向きは変わるはず。

結果はまだ見えなくても
確かな手ごたえを感じ取ることができるだろう。

コメント (2)
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★マルタの満月

2009年11月01日 | 旅の物語
               【ゴゾ島のアズールウィンド】

2009年10月3日(土)
マルタ最後の夜、ヴァレッタは
「NOTTE BIANCA(ノット ビアンカ)[白い夜]」
というお祭りでいつもはひっそりと静まり返っているはずの
夜の街が、にわかに活気づいていた。

そして、夜空には満月が輝いていた。

日本は「仲秋の名月」だったのだと
帰国してから知った。

最後に満月なんて。

この旅を思いついた時、
そんなことまで、計算するはずもなく
タイミングと流れに任せただけだったのに。

とてもロマンティックでステキな演出を、
天からプレゼントされたような気分だった。

にぎやかなブラスバンド、
中世の騎士に仮装して練り歩く人々に
時折声をかけられたりしながら、
ざわめく雑踏の中、
輝く満月をYOSHIKOさんと2人で
眺めていた。

YOSHIKOさんは、こんな綺麗な満月の夜に
一緒にいるのが私でごめんね!と
笑いながら、私たちはたわいもない会話や
それぞれの身の上話をしながら
別れがたい時間を過ごしたのだった。

**********************

学校最終日の金曜日の夜は
仲良しになった6人で
ミゲールの家に集まった。

本場スペインの「パエリア」と、
スーパーで購入した豆腐を使って
「豆腐サラダ」を添えて、学校仲間で
最後のひと時を楽しんだ。

パエリアや、トルティーヤを作ってくれた
ミゲールは絶対いいだんなさんになるよね~!と
うなづきあったり、
それぞれの大切な家族や恋人の写真を見せ合って
わぁ~!かわいい♪とか、妹さん似てるね~!とか
彼すっごいハンサムだね♪とか優しそうなご主人~!
とコメントし合っては盛り上がっていた。

お互いのプライベートを
オープンにすることで、また国境や人種を越えて
その距離が縮まり不思議な結束感が生まれていた。

スペイン人、ドイツ人、ペルー人、そして日本人。

たった6人だけれど、
スペイン語、ドイツ語、日本語、そして英語の
4カ国語が飛び交い、
みんなでのおしゃべりには、やっぱり英語が
本当に便利なのだった。

共通の言語を介して
世界の人たちとお話したい。

最初は、仕事がきっかけで
息子の英会話スクール入学を機に
英語を学ぶというチャンスを手にしたが
細く長く続けていくうちに
結果的に、壮大なスケールの世界が広がっていた。

マルタでこんな時間を共有することが
できるなんて本当に想像もしないことだった。

**********************

だって、
今回の旅を優先順位や時系列で考えてみると、
誰も知らない場所で、一人の時間を楽しむことを
最初は考えていたから一人旅にしたわけだったし、
もしかしたら、お友だちもできるかな・・・?ぐらいの
カンジだったし、できればたくさんの人と話したいな。と
いうレベルだったし。
もしかしたら、本当に人生を静かに見つめなおす
いい機会になるかもしれないし。なんて思っていたけれど、

そんなワケない!というのが
やっぱりKAORU♪スタイル。

にぎやかで忙しく、アクティブに動き回る。

いっぱいの人とすぐお友だち。

予想に反していたけど、予想通り。
それが私らしい生き方なんだな、って今回は
再確認した感じがする。

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土曜日は、朝から学校から斡旋してくれた
GOZO島ツアーに参加した。

マルタに行った北海道の方が
若いマリア様がいらっしゃったと
写真を送ってくれた場所である。

ゴゾ島はマルタ島よりも
もっとローカルな場所で、
さらにゆったりとした時間が流れていた。

小さなバスに乗って、島をコンパクトに回った。

紀元前40世紀の神殿を見たり、
悠久の時間が創り出した巨大な風穴、
「AZURE WINDOW (アズール ウィンドウ)」や
ランチはYOSHIKOさんと二人で
マルタの有名なラビット料理を食べたり。

そして、お土産が素朴でナチュラルな
ものが多くて、マルタよりもオススメ。

ゴゾの海から作った天日干しの塩。
昔からの製法で、海水から作る。

GOZOの蜂蜜は有名だというので、
ひと瓶だけ購入してみた。

神殿の入り口の前に、
石の上にシンプルに手作りのジャムやら
塩や、蜂蜜を並べたお店は、
日本の農家の軒先で売っている
懐かしい雰囲気。

おばさんが、味見してごらん。とスプーンですくって
手のひらにのせてくれる。

サボテンの実は、初めて食べたが
甘酸っぱくてとてもフルーティ。

そして別のお土産やさんには、
所せましとキーホルダーやら
ポストカードやら、特産のレース編みが
並ぶ中で、一番奥にひっそりと
自家製オリーブオイルが並んでいた。

自分の庭で採れたオリーブを
圧搾して作ったオイルだよ。
飲むこともできるよ!味見してみる?
と聞かれたが、荷物が重いから
後ろ髪を引かれつつ、あきらめた。

どれも日本よりも
破格に安くて、しかもオーガニック。

GOZO蜂蜜のビンを、先日空けてみた。

水あめのように、とろりと濃厚であめ色をしている。

ワイルドフラワーから採集した、という
その蜂蜜は、花の香りと木の香りがして
豊かな味が口いっぱいに広がって、
いつまでもその風味が留まっていて
本当においしい。

もっといっぱい買ってくればよかったな。
重さだけがネックで、
諦めてしまったことを悔やんだ。

今度また訪れるチャンスがあったら
なるべくトランクはカラにして、
ゴゾ島のジャムやオリーブオイルや、
蜂蜜や塩をいっぱい買い込みたい。

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今回の旅では、たくさんの美しい教会に訪れた。

短い時間だったけれど、ほんの少し
自分ひとりの時間を持って、静かにいろんなことを
考えてみた。
というより、結局何にも考えなかった。というのが
正確な表現かもしれない。
どちらかというと空っぽにしてきた。という感じ。

ゴゾツアーの中での、短い自由時間の中で
フラッと入った教会は
ちょうど礼拝の最中だった。

地元の信者にひっそりと混じって
一緒に立ち上がって歌ってみたり、
お話を聞いてみたりした。
(何を言ってるのかは、よく分からないけど
なんとなく雰囲気だけで満足)

そして、最後の教会で
若くて美しいマリア様に出会うことが出来た。

礼拝が終わり、席を立ち、
マリア様にご挨拶をして帰ろうと
思った瞬間、
どこからか聞こえてきた言葉。

「あなたを阻むものは、何もない。
もしあるとしたら、それは自分自身。
あなたが思うように、のびのびと生きてください。」

とてもやさしく穏やかな口調で、
あれ?マリア様???と
思うと同時に、胸が熱くなった。

私の行く手をさえぎるものは
何もなくて、
何のせいにもする必要もなくて、
ハードルと思っていた壁ですら
実は自分自身が作り出している
妄想だったりすることも多いのに、
陽炎のような障害物におびえていることも
生きていくなかで、たびたびあるのも事実である。

誰かが現れてくれるのを
待っていても、解決しない。
乗り越えるために必要なのは、
紛れもなく本人の勇気と行動力なのである。

そんな大事なメッセージを温かい心とともに
最後の教会でいただいた気がした。

**********************

6人でのパーティ、
お別れの時間がやってきた。

私たちはそれぞれにハグしながら
過ごした時間に感謝した。

そして、満月の最後の夜。
YOSHIKOさんといよいよお別れの時がやってきた。

「今回の旅は、KAORUさんなしでは
考えられなかったわ!
本当にありがとうね、楽しかった。」
と言って泣きながら私たち二人は
マルタの月が見守る中、ハグをした。

**********************

誰も知らない異国で、
たくさんの人々と語らい
一緒に笑い、感動し、思いを共有した。

今、日本人であることを誇りに思う。

そして、世界の多くの人たちもまた
きっと同じ思いなのだと思う。

**********************

最後の日の日曜日、
午後1時過ぎに空港までのタクシーが
やってくるまでの時間、
ゆっくり近所を散策しようかな、とも思ったけれど
やっぱり、ギリギリまで行動しよう!と思い立ち
日曜朝市の開かれている
マルサシュロックへと一人バスに乗った。

新鮮なお魚と野菜や日用品。
屋台で揚げている熱々の四角いパイを
ほおばってみたり、
桃とネクタリン、プルーンをひとつずつ買って
思いっきりかじりながら、
漁村の海べりを歩く。

カラフルな小船が、青い青い空に映えて
キラキラと輝いていた。

出発ギリギリに家に戻ると
ホストマザーが、本当に心配したわ!
迷っているのかしら?
飛行機に間に合わなかったらどうしよう?と
思ってたの。帰ってきてよかった。と
何度も言っていた。

細やかな気配り、おいしいお料理を作ってくれた
マザーにもお礼を言って、
とうとう旅立ちの時は訪れた。

**********************

そして空港に着いても、
ドラマが待っていた。

たまたま前に並んでいた女性は
後ろ姿で英語で話していたから、
最初は何人かわからなかったが
握り締めている封筒が日本語だったために
日本人であることが察知できた。

なにやら、もめている。

大丈夫ですか?と聞くと
ハッと振り返り、泣きそうな顔で、
「大丈夫じゃないです!!!」と
必死の顔で訴える。

聞くと四谷にある大学の4年生。

就職も決まり、あとは卒論だけだという。

2週間の短期留学に来ているのだが、
突然教授から連絡が入り
卒論の進行具合がよくないから
帰って来いと言っている。
帰ってから取り戻します!と言っても
それでも保障は出来ないというのである。
留年者をたくさん出す厳しい学校なのだとか。

でもあと1週間あるのに。
帰りのチケットを別に手配しないといけない。
お金もかかるし、なんと言っても
両親も申し訳ない。
でも留年したら、もっと大変なことになる。

どうしよう・・・。

帰るにしても少しでも
安いチケットが手に入らないかと
思って交渉している最中だった。

私も現地で会ったマルタ在住の日本人に
電話をかけて聞いてみたり、
どちらを選択したらいいか迷っている彼女に
自分なりのアドバイスをしてきた。

「もし、万が一留年したら
そっちのほうがリスクが大きいもんね。
学費もかかるし、就活ももう一度
始めないといけないなら、
思い切って日本に戻ったら?
もう取り返しのつかない過去のことではなくて、
まだ起こっていない未来でしょ?

1週間残った分はもったいないけど、
いつでも取り戻せるよ。
時間だって作ればいいし、
その費用も働けばすぐに作れるからね!

だとしたら、後悔のしない方を
選んだらいいんじゃない?」

彼女は意を決したように
「わかりました、一番早く乗れる
明後日のチケットに手続きします。」
と覚悟を決めていた。

ほんの数十分の出来事なのに
彼女は深々と頭を下げ、
ゲートまで見送りに来てくれた。
私達は、
最後に握手をして、無事を祈った。

**********************

そういえば、一週間の授業内容は
「will」や「I'm going to~」やら
「If~」とかの“未来形”ばかりだった。

心機一転、未来への流れを変えたいと
思って旅立つことにした私にとって、
“過去完了形”でなかったのが
ジャストすぎてなんだかおかしい。

マルタの最後の満月が
満ち満ちて次への扉を開くための
背中を押してくれたような気がする。

**********************

求めれば与えられる。
決めれば開かれる。

未来は、自分の手でしか作り出せない。

そんなことを肌で体験してきた
10日間、マルタの旅。

次はどこへ行こうかな。

たった今、
楽しい時間を過ごしたばかりなのに、
もうまた未来のことも考えちゃう。

だって、
まだまだキラキラ輝く自分になりたいもん。

また、
次の旅の物語をどうぞお楽しみに

**********************


よかったら、最後まで
ブログを読んでくださったあなたも、
思いきって旅に出ませんか?

一人旅もぜひ一度!

世界のどこかで、
あなたと過ごすひと時を待っている人が
きっといるに違いない、と思うのです。


**********************
仲良しの6人

左から、
Isabel(イザベル) SPAIN
YOSHIKIO(よしこ) JAPAN
Miguel(ミゲール) SPAIN
Katja(カティヤ) Germany
Leyla(レイラ)    Peru

そして、KAORU♪
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コメント (4)
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