✨ジェルプリント✨
「マグノリア・ファンタジー」シリーズ
桜が咲き始める少し前
大きな木に
電球のようなつぼみをつける乳白色のモクレン
まだ肌寒い夕暮れ時に花が開くと
まるで光が灯ったように
空をぽっと照らすモクレンが好きだ
寒い冬が終わってまもなく春がやってくる
そう思うとなんだか心まで温かくなっていく
桜の開花宣言が発表されて
人々はそちらに夢中になる頃
モクレンはひっそりとその花を地表に落とす
その姿がなんだか切なくもあり。
コブシの花は
30年近く前に病床にあった父が
「せめて桜」と最期に桜を見たがっていたが
わずかに間に合わず息を引き取り
帰り道、空に咲いていたのが
満開の純白色のコブシだった
毎年、季節がめぐりきて
どちらの花を見るたびに
春を告げる喜びと切なさと
思い出がよみがえる
けれど、少し間をおいて
紫のモクレンが咲き始める
再び息を吹き返したかのように思えて
嬉しくなってしまう
空に光を灯すマグノリアは幻想的で空想的
超自然的なファンタジーがよく似合う
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“Magnolia マグノリア”とは
モクレン科の総称なのだそうで
コブシや白モクレン、紫モクレンがあり
ほんの少しずつずれて咲き
夏前には艶やかな葉とともに咲く
大ぶりのタイサンボクがある。
早春のはかなげで小ぶりのコブシから
大輪のタイサンボクまでだんだんと
たくましくなっていくマグノリアたち
(長いこと、マグノリアはタイサンボクの
ことだと思っていたら、
先NYボタニカルガーデンの大好きな
大きなコブシの木の下のプレートに
“Magnolia”と書いてあるプレートを
見つけて、えっ?知らなかった…
コレもマグノリア?しかもJapanって。
Kobusってコブシのこと?
調べてみたらモクレン科の総称だと
知りました。
まだまだお花の知らないことたくさんです。)
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1、「満月とマグノリア」

2、「三日月とマグノリア」

3、「新月とマグノリア」

4、「春らんまん」

5、「春うらら」

6、「朝もやのマグノリア」

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ジェルプリントは版画に近い手法で、
専用のジェルシートにローラーで
絵の具を幾層にも重ねながらベースの色を
作り紙に写し取ります。
そして自分で描いた絵を切り抜いて作る
シートをステンシルの要領でスポンジを
使って色を乗せて。
基本的に絵筆は使わずそのほかに、
スタンプや空き箱、市販の立体シールや
ワイヤーのメッシュ、木の葉や枝などなど、
なんでも使って色をつけて押してみたり
色や形を抜いて残してみたり。
油絵でも水彩画でもなく自由に
心の風景を映し出しています。
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