有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

有馬ナビ水無月号「北神戸の観光スポット」後編

2008-05-19 07:46:29 | 名所旧跡

箱木千年家

続いて、後半です。

この地域は、古い歴史があり、ゆっくりとした時間が流れています。

新兵衛石

「パパ、なんかあるでぇ~!」

新兵衛石
六條八幡宮の前を東へ200m歩くと、台座に「新兵衛石」と刻まれた、丸い大きな石があります。四代将軍、徳川綱吉のころ、年貢軽減の直訴をした少年が隠れていた石だそうです。当時、直訴は死罪という時代でしたが、年少のため許され年貢も軽減されたと伝えられています。

六条八幡神社

「ろくじょうはちまんじんじゃ!」

六条八幡神社
無動寺から10分ほど坂道を下ると、山田川近くの田園風景の中に、応神天皇を祀る「六条八幡神社」が見えてきます。平安時代中期に創建された神社ですが、この地を領有していた源頼朝の祖父の為義が京都六条にある八幡神社分霊を合祀したため、六条八幡神社と呼ばれるようになりました。
1688年に再建された本殿は、瓦葺き入母屋造りです。その横には、1466年に地元の有力者の鷲尾綱貞によって建てられた三重塔があります。高さ約13mで、屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)の優美な塔で、国の重要文化財に指定されています。神社の境内に塔があるのは珍しく、兵庫県下では3ヶ所だけと言います。その他、境内には、能舞台や大銀杏、神功皇后が沐浴されたと伝えられる井戸などがあります。

三重の塔

「さんじゅうのとう!」

立派な三重の塔も立っています。

境内では、地元の子供たちが遊んでいました。

呑吐ダム

少し車を走らせて、衝原湖にやってきました。

「大きい池やなぁ!」

湖っていうねんで。

呑吐ダム
呑吐ダムどんとダム)」、高さ71.5m、長さ260m、貯水量1780万?のコンクリート重力式ダムで、志染川や山田川にかかるダムです。三木市、神戸市北区、東播磨各地へ生活用水や農業用水を供給するため、1986年に建設されました。呑吐ダム自体は三木市にありますが、ダム湖である衝原湖(つくはらこ)は、三木市と神戸市北区にまたがっており、その面積は105ヘクタールあります。ダムの建設前は志染川や山田川の上流に大小の滝があり、それらが川の水を呑んでは吐き出している様子から「呑吐の滝(どんとのたき)」と呼ばれていたので呑吐ダムと名付けられました。ダムの周辺にはサイクリングコースやキャンプ場があって、シーズンには家族で賑わっています。

たぬき

「あ!でっかいたぬきやぁ!」

箱木千年家にやってきました。日本最古の民家です。

箱木千年家
湯山街道(ゆのやまかいどう)に沿って流れる山田川の上流に呑吐ダムがありますが、その近くに、日本最古の日本家屋、「箱木千年家(はこぎせんねんや)」があります。ダム建設によって湖底に沈んでしまうため、1979年に2年がかりで約70m離れた高台に移転しました。箱木家は、中世末期に三木の別所家に仕えた地侍であり、江戸時代には、衝原の庄屋でした。この民家は1200年前に建てられたので、千年家と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。

アクセス:神戸電鉄「箕谷」駅で市バス111系統に乗車、「衝原(つくはら)」バス停で下車、徒歩3分
見学時間:2~10月 9:00~18:00、11~2月 9:00~17:00
定休日:年末年始(12/29~1/1)
見学料金:大人 300円、小・中学生 150円
駐車場:15台分
TEL:078-581-1740

箱木千年家

「パパ、かっこいいお家やなぁ!」

入館料を支払うと家の内部も見学できます。

箱木千年家

有馬ナビ水無月号は、現在制作中です。お楽しみに・・・


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