上司と部下の関係は難しいものである。
大半の上司は部下を選べないし、部下は上司をそれこそ選べない。
ある部下にとってはとても良い上司だけれども、ある部下にとっては苦手であるとなる場合も少なくない。
結局は相性じゃない?と言えなくないが、人間関係はそう簡単ではないのも事実。
昨日まで良い上司(部下)と思っていたが、ガラリと豹変なんていうことはよくある事。
君子じゃないのにね?と笑えない状況が常にお互いに潜んでいる。
信頼は大切である。
どちらからそれをつくろうとするのか?
上だろうが下だろうが、人として、また仕事人として、
どうあったらよいのかを考え、実践する方が良い。
さてさて、困ったことに、こういう人がいる。
「これは君のために言っているんだ!」
と叱咤激励なのか分からないが。
本当に、あなたのためになる助言をしてくれる上司は多い。
一方で、君のために、と前置きするのは、
実は、その上司のストレス発散のためにいうことがある。
部下に何らかの問題があり、それについて正そうとし、
助言のつもりが怒りの矛先を部下に直接向けて、
一言二言、いやそれ以上に言わないと気が済まない、
となった時、心の爆発を抑え出てくるのが「君のために」である。
聴いている部下は何を理不尽な!と思うこともあるだろう。
そんな上司の戯言は右から左で良しだよ!
と言いたいところだが、
真のパワハラ上司は別にして、その上司の発言の意図を探る努力をしてみよう。
少なくとも自分に非があることが分かる。
もし、100%自分に非がないと、100%認めることができるのであれば、発言を無視してもよいが、上司のその発言はこれまでがあってのことかもしれないのでよく考えてみる。
「君のため」の発言を聴いている時は、冷静になることができないかもしれないので、少し時間をおいてからあの発言は何だったのか?と考えてみる。
できるだけ客観視して分析する、難しいかもしれないが。
自責の念に駆られ過ぎるのもよくない。
言われてしまって、すぐに自分が悪いと何も考えずに自分を責めることだけはやめよう。
最初は客観的に受容する、そして受け入れるべきものは素直に受け入れる。
そうすることで、「で、どうする?」と言った前向きな行動が浮かんでくる。
心の問題と言えばその通り、だからいつも磨いていく姿勢が大事だと思う。
いくつになっても磨くことは続きます。