ありがとう背番号2

坪井慶介との契約について


浦和レッズは、坪井慶介と契約満了に伴い来季の契約を更新しないことになりましたので、お知らせいたします。

坪井慶介(つぼい けいすけ) TSUBOI Keisuke
【生年月日】1979年9月16日生まれ(35歳)
【出身地】東京都多摩市
【身長／体重】179cm／70kg
【ポジション】DF
【サッカー歴】鶴牧サッカークラブ→小山FC→付知町立付知中学校→三重県立四日市中央工業高校→福岡大学→浦和レッズ

　一昨年の達也、昨年の暢久に続いて今年は坪井とまたしても長年レッズを支えてきた選手の退団が発表されてしまいました。まあ坪井に関しては今年の立場と年齢を考えるとこうなるんじゃないかなとは思ってはいました。とは言ってもいざ発表されると寂しい気持ちでいっぱいになるものです。

　入団1年目から抜群のスピードと的確なスライディングの上手さで何度もレッズの危機を救ってくれました。全盛期の坪井がスピードで走り負ける姿は殆ど観た事ありませんでしたね。そのプレーはレッズだけに留まらず代表でも評価され日本代表でも一時期レギュラーを張り、代表40試合出場という実績はレッズの選手の中ではかなりずば抜けた実績も残してます。

　監督がフィンケに変わり、4バックにチェンジされてからは出番が減るもそれでも出場すればそのスピードでピンチを防ぐ場面が目立ち当時のメンバーの中でも守備の安定感で坪井の右に出るものはいませんでしたね。

　そして監督がミシャに代わり3バックに戻った事で2012年にはレギュラーに復帰するも足下の技術はお世辞にも上手いと言えない坪井にとって自軍からのパス回しが起点となるミシャサッカーにはかなり苦労してましたね。実際坪井がボールを持った瞬間を狙われ何度も危ない場面を作られた事を覚えてます。それでも持ち前の守備力と徐々にパス回しにも慣れが見え始め最後までレギュラーを守り抜きました。そしてそれまで見られなかったスピードを活かしたオーバーラップも何度か披露しスタジアムを湧かしてくれました。

　しかし坪井のプレーに満足出来なかったミシャは2013年には愛弟子森脇を獲得し、彼をレギュラーに抜擢しました。森脇は守備面での貢献は坪井程ではありませんでしたが足下の技術とミシャの戦術面での理解力を買われ最後までレギュラーの座を確保しました。坪井もたまに出場するも試合感が離れるとまたしても足下の技術の乏しさを狙われ何度もピンチを作られてしまいました。

　そして今年は3バックは槙野、那須、森脇で固定され控えの1番手は永田に固定され坪井の出番は完全に無くなり今年はリーグ戦の出場が僅か1試合という状況が続き、そして本日レッズ退団と言うニュースが発表されてしまいました。

　ミシャサッカーには適応出来なかった坪井ですが守備を意識したチームならまだ出番はあると思います。実際本人も現役続行を希望してますからね。来年レッズの背番号2の勇姿が見れないのは残念ですがまだまだ頑張れる姿を見せて貰いたいですね。

　坪井選手13年間レッズを支えてくれてありがとう。今年はリーグ優勝して笑顔で坪井を見送れる様にしましょう！！