
私の大好きな時代小説の作家は藤沢周平、現代小説の作家は、三浦しをん、乃南アサ・・
乃南アサさんの、女刑事音道貴子にぞっこん! 知床を舞台にした「地のはてから」も良かった。
務所帰りの二人を描いた「いつか陽のあたる場所で」「すれ違う背中を」の続編が出ていた!
乃南アサ 著 「いちばん長い夜に」新潮社

この小説の「あとがき」によれば、あの日(2011年3月11日)、乃南アサさんは、取材の為、仙台に出向いていたという。その時の経験がこの小説になっているという。
仙台で、地震に遭遇する芭子。地震の時の描写がリアル。そして出会い。綾香の苦悩。そして芭子も綾香も、とりあえずの決着を付けこのシリーズが終わる。
この小説のお気に入り度: ★★★★★
復活リハビリジョギングのメモ書きです。
今月のジョギング目標は "ゆっくり のんびり 気持ちよく"
今月のジョギング目標は "ゆっくり のんびり 気持ちよく"
July2015
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宇江佐真理 著 「髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち」 文春文庫
「鬼の通る道、爪紅、さんだらぼっち、ほがらほがらと照る陽射し、時雨てよ」の五話。
宇江佐真理さんは、私の妻と同い年? 団塊の世代で、同じ時代を生きてきた人らしい。そう思ってこの小説を読むと、何やら共感してしまう。同世代の女性の目で世間を見るとこうなるの?
「鬼の通る道」は、人殺しの犯人を知った同心・不破の子・龍之介の葛藤。「爪紅」は、若い娘にネイルしてやって歓心を買い、いたずらをしてしまう男の話? いや、この小説は犯罪を行う人の心を書いているのではなく、伊三次やお文にかかわる人たちの人情とかを描いている。直次郎は、スリをやめ堅気になろうとするし、専業主婦となって長屋住まいとなったお文は、やさしさから諍いをおこし長屋を出て、芸者に戻ってしまう。伊三次に弟子ができたり、お文の懐妊、えっ!この次はどうなるの?
当分は、このシリーズに釘付けにされそうです(笑)
この小説のお気に入り度:★★★★☆