Runrun日記

最近読んだ本ー別れの季節

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今朝は、寒かった 
慌てて、七分袖シャツから長袖へ。



昨日は義母の命日で、今日は一日遅れの墓参り。
墓碑を見ると、亡くなってからもう十七年も経っていました。
月日の経つのは速いと云いますが。驚きます。

諸田玲子 著 『別れの季節 お鳥見女房』 新潮社

このシリーズも最終巻らしい。

水野忠邦の天保の時代から始まったこのシリーズも、嘉永六年、黒船来航の時代となりました。15年程の家族の物語が描かれていました。
諸田玲子さんは、1999年から20年間かけてこのシリーズを書いたと、あとがきに有りました。このシリーズは、諸田さんのライフワークだったのでしょう。小説新潮に連載された作品のようです。

幕府の御家人・御鳥見役家族の話です。家族を支えるのは、いつも笑顔で問題を解決していく女房の珠世です。
夫や息子たちは、御鳥見役の裏の仕事で苦労して、心を病んだりして強くなっていきます。子供達も成長し、恋をして伴侶を得て行きます。
来るものは拒まず去る物は追わず、いつも自然体での珠世が魅力なんでしょう。
きっと、これは作者の理想とする女性像ではないかと、勝手に思いましたが・・・

源太夫家族が、小田原に去って行く所で物語は終ります。
さて、これから15年もすると、江戸幕府は崩壊し明治の時代になっていきます。
この後の、幕府御家人の家族は、どのようにして明治を迎えるのでしょうか?

諸田さんに注文です。
このシリーズを終わりとせず、この後の珠世、恵以の家族を書いて欲しい。

この小説のお気に入り度:★★★★☆

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