Runrun日記

藪医ふらここ堂

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 先々日、76歳の誕生日を迎えました。妻はいつものように、私好物の妻特製のカレーライスとコップ一杯のビールで祝ってくれました。ここ迄生きて来られたのは、妻のおかげです。感謝!

 昨日は朝から酷い雷が鳴って、怖かった~ぁ
 今日は、少し雷が鳴って、一日雨です。
 少しずつ、涼しくなれば良いけれど・・・・

 朝井まかてさんの小説を、デビュー作から順に読んでいます。
 今回は、2015年発表のこれ。

朝井まかて 著作『藪医ふらここ堂』講談社文庫

 江戸は神田三河町の小児科医・天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖。朝寝坊はする、患者は待たせる。面倒になると逃げだす。庭に大きな山桃の木があり、その枝に吊るしたぶらんこ。子供たちが遊んでいる。それで、付いた綽名が「藪のふらここ堂」
 一人娘のおゆんから見た三哲の事、弟子や近隣の人たちの事が、面白おかしく描かれていました。(笑)

 天野三哲こと篠崎三哲長瑞は、実在の人だったのだろうか。Webで検索したら”宝暦9年(1759)に将軍家重に拝謁(御目見)し、同11年に西丸奥医師を拝命”とあった。藪医者ぶっているが、本当は名医だったりして…? 三哲も可笑しいが、登場人物たちもみな可笑しい。
 子供を治療する場面、近隣のおばさんたちのドタバタ、若者たちの恋。江戸下町の人情物語。

 父親が藪医者だと信じて疑わない娘のおゆんは、三哲を迎える籠が城からくると、「嘘お、もう勘弁してよ」と言って、ふららこから飛び降りる。
 
 面白かった。

この本のお気に入り度:★★★★☆

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