藤沢周平氏の小説は、やっぱ暗くってせつないのだ!
藤沢周平 著 「闇の梯子」 文春文庫 ふー1-51
父(ちゃん)と呼べ、闇の梯子、入墨、相模守は無害、紅の記憶 の五編が収録されている。
「闇の梯子」は、一番暗そうなので読むのをパス。「入墨」は、以前読んだことがあるので今回はパス。
藤沢氏の小説は、初期のもの中に暗いものがある。藤沢氏のなかに、鬱屈したものがあったのだろうか?
「父(ちゃん)と呼べ」は、博打でぐれた息子に出て行かれてしまった夫婦の話。息子に出て行かれてしまうと
夫婦の心の中は、鬱屈してしまう。ひょんなことから、親のいない子どもと同居することになった。
なついて、やっとな父(ちゃん)と呼んでくれるようになるが、母親が現れて、母親の所に行ってしまう。
残された夫婦のせつなさ・・・
「相模守は無害」と「虹の記憶」の二作は、武家もの。
私のお気に入り度 ★★★☆☆
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