黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

東京暗渠:神田川支流 #17

2006-06-10 01:31:03 | ・東京暗渠
…∽ ? 橋 ∽…

新宿の西部から渋谷区北部一帯を流れていた神田川支流の暗渠を、
現存する橋を中心にアップしています。

今日は小学校の裏門から続く名前の判らない橋です。→Mapion



この暗渠沿いの殆どの橋が、
暗渠と橋を通る道の高さに段差がないため、
かつて川だった事を感覚的に想像するのは難しいですが、
ここは珍しく橋と暗渠にかなりの段差が残っています。

親柱に橋名がありませんが、ちゃんと橋の形として残っているので、
きっと「なんとか橋」、例えば「学校橋」とか呼んでいたのかなと思い、
橋のたもとにあった、その昔からやってそうな店の人に聞いてみましたが、
全くわかりません。
後日、学校に電話をして尋ねてみると、
電話に出てくれたのはなんと校長先生で、
判り次第電話をもらう約束を取り付けました。
後日電話があり、
卒業生で自治会の会長さんをしておられる方にまで聞いて頂いたようですが、
結局誰も知る人はいなかったそうです。

渋谷区教育委員会編纂の『渋谷区の橋』には、
この暗渠沿いにかつてあった、
今では影も形もなくなってしまった橋も沢山載っていますが、
形がしっかり残っていながら全く触れていないのは、
この橋と、後日アップする予定の橋の2つだけです。

学校を越えて少し進むと、
マンホールに「空気抜き」とかいてあって、
通常のマンホールにはない小さな穴が沢山あいています。



橋の名前を知りたくて下水道局にも電話をしましたが、
その際にこの空気抜きについても聞いてみると、
そのマンホールがある所には強力な空気圧で大量の水を一気に押し流す、
ジェットなんとか(難しくて覚えきれません)
という装置があるはずだということでした。

また川沿いの民家の塀に沿って、
小さめのボールをひっくり返したような形の、
分厚い鋼鉄製の装置らしきものが点々と配置されています。



おそらくこれも下水関係のものかと思って尋ねましたが、
もはやこれは広報のレベルではなんだか判らないもののようでした。
って、普通、そんな問い合わせ、あるわけないですよね

◆東京暗渠:神田川支流◆
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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
そういえば (zero)
2006-06-10 14:16:10
小学校の前の土地・・・・。売れたのかしら(笑
▼zeroさんへ (廃墟徒然草)
2006-06-10 18:43:59
ですね(笑

学校の裏門真ん前ってのは、いささか(^^;



玉川上水サイクリングはどうですか~?

どこか新しいところ、見つけましたか~?

 

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