漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

ピンチはチャンス 3年 山田雄恒

2023-06-14 14:08:00 | 日記


お久しぶりです。

日記の順番が回ってくるスピードの遅さから、また部員が増えたなぁと実感しております。

3年山田です。


「最近レガッタを見ている」と紹介されましたが、レガッタについて語ると日記が1本終わってしまうため、今回は紹介を控えさせていただきます。

一つ訂正すると「最近見ている」ではなく「中1の頃からネタにし続けている」です。

※ちなみにここで言う「レガッタ」はレースの別名ではなく、2006年にオリーブオイルの妖精...ではなく速水もこみちさん主演でドラマ化された作品のことです。いずれ日記のお題にしたいと思います。


本題に入らせていただきます。

前回の日記で私は「徹底的に自分自身と向き合い変化していくことが必要」「辛抱強さが試される年になる」と書きました。

それが的中するかのように、私は今、大きな困難に直面しています。

言い訳を作るのは嫌なので詳細に関しましては今は書くことを控えさせていただきますが、結論だけ申しますと、乗艇練習が全くできていない状況です。

SBSでの不振、全日本棄権と、シーズン初めから苦い経験を繰り返し、この状況をどう打破するか、更なる成長のためにやるべきことは何か、試行錯誤を重ね行動に移そうとした矢先の出来事だったため、正直言って困惑しました。日記を書いている現在も、いつメニューを再開できるか全く予想がつかない状況です。


しかし、この状況に関して私が言いたいことはただ一つ、「この程度で俺を止められると思うなよ」ということです。

開き直りや、現実逃避と言われればそれまでなのかもしれませんが、根拠があってのことです。

私はこの状況を利用し、今まで鍛えてこなかった部位の筋トレや、他競技のトレーニングの導入など、今までの競技生活でやってこなかったようなことを思いつく限り全て試しています。その甲斐あってか、一時は大きく低下した除脂肪体重と筋肉量が過去最高の数値まで増加し、基礎のフィジカル面では確実に成長を実感しています。


マラソン選手の高橋尚子さんの座右の銘で、「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という有名な言葉があります。

この言葉が示すように、厳しい冬の季節が続いても、その木にしっかりとした丈夫な根があれば、いつかは満開の花が咲きます。私にとって今この時間は、冬の間木が根を伸ばすように、ボートを漕ぐよりも先に自分自身の根幹の部分を養う時であり、それこそが春先からずっと考えていた、今の自分がやるべきことなのだと思います。


正直、先のことは全く見えていません。もしかしたら1週間後にはボートを漕いでいるかもしれませんし、逆に、最悪の場合このままオールを握ることすらできずにシーズンや大学生活が終わる可能性も0%とは言い切れません。もっと言えば、近年の新型コロナウイルスの流行のように、自分の力ではどうしようもできない不条理に苛まれることすらあるかもしれません。


だいぶ話が飛躍しましたが、つまりは、たとえそのような状況でも、表面上の成果が現れなくても、その時間をどう過ごせるか。大輪の花が咲くかどうかは、それ次第だということです。長くなりましたが、結局は「言うは易く行うは難し」です。自分が思っている以上に険しい道のりになるかもしれませんが、逆境には必ず意味があると信じて、地道に精進します。


次は最近食堂のテーブルが同じになったきょうちゃんです。



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