うまさいと

お馬さんは好きですか?

C Laffon-Parias師について少々。

2006-09-03 20:23:52 | 競馬
「お前の更新は月一か」と言われそうですが、ちょっと調べ物をしているので、また今度データをアップすることになります。どうでもいいですね。

ディープインパクトさんの遠征の影響で、CMとかもはじまるみたいです。すごいね。まぁそれはおいといて、とりあえずあんまり誰も注目していないところに目をつけてみようと思います。ディープインパクトさんが現在預けられている調教師さんであるC Laffon-Parias師ってどんな人なんだろうなーって話。どっかの雑誌とかに載ってたら勘弁ね。

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Carlos Laffon-Parias師、1963年5月10日スペイン生まれの43歳。

家族は妻のPatrisiaさんがおり、Criquette Head師、つまりマダム・ヘッドとして知られるMme Christiane Head-Maarek(5年程前までは毎年調教師部門の2位だった人。最近ならばAmerican Postで有名か。マニアックなところでは昨年秋のTattersalls October Saleで矢作芳人師(ジェイエスが購買者になってる)とGiant's Causeway×Janet(Emperor Jones), 220,000gnsを最後まで競り合った方)の娘にあたります。その奥様との間に子供が三人ということだそうです。

競馬に関わるバックグラウンドには彼の祖父、叔父、兄が全てスペインのアマチュア騎手だったことが挙げられます。彼も例外無くアマチュア騎手として活躍し、スペインのアマチュア騎手チャンピオンに5度も輝きました。
その後、1986年に彼はChantilly(フランス。Prix du Jockey-Club(いわゆる仏ダービー)やPrix de Diane(仏オークス)の行われる競馬場がある。周辺も含めて大きな調教場となっている)に移り、件のHead師のアシスタントとして働き始めます。恐らく(というか当然)ここで奥様との出会いがあったのでしょう。そして1991年に調教師免許を取得するまでここに滞在しました。
初勝利は1992年10月3日のPrix Horse Racing Abroad(FR T1600m)でDaimioによるものでした。初の国内パターンレース制覇は1995年5月11日のPrix de Saint-Georges(FR-G3 T1000m:仏読みで言うとサンジョルジュ賞)でStrugglerによるもの、国外でのパターンレース制覇はそれから間もない1995年5月26日のBenazet-Rennen(GER-G3 T1200m)、Wessam Princeの勝利によるものでした。
しかし、Group I(Grade制を採用しているのは日本、韓国、北米と中米の一部、南アフリカ(ジンバブエ含む)、東欧の大部分)のレースを制するには多少の時間がかかりました。その間(97年)にサクラローレルを受け入れた厩舎としてもご存知の方も多いかと思われます。
待望の初Group Iレース制覇は1998年10月31日、SpadounによるCriterium de Saint-Cloud(FR-G1 T2000m:クリテリウムドサンクルー)でした。翌年にも牝馬Goldamixでこのレースを制しました。

かつての管理馬としてはLockinge S.(GB-G1 T8f)圧勝後に脚部不安で引退、種牡馬入りしたもののその後の外傷が生殖能力喪失となり再び現役に復帰したKeltos、Preis der Diana - Deutsches Stuten-Derby(GER-G1 T2200m)を制した後に移籍してきたSilvester Lady、米のN Drysdale師の下に移籍後にAtto Mile(CAN-G1 T8f:アットマイル)を制したTouch of the Blues、Falmouth S.(GB-G2 T1600m)を制したRondaなどがいます。

9月1日現在、獲得賞金順で国内第4位、(05年5位, 04年5位, 03年9位, 02年8位, 01年5位, 00年8位, 99年10位, 98年9位, 97年13位, 96年12位)であり、現在管理しているお馬さんは今年のPrix d'Ispahan(FR-G1 T1850m:イスパーン賞)を勝った4歳牡馬Laverock, 昨年のPrix d'Harcourt(FR-G2 T2000m)勝ちの5歳牡馬Delfos, Poule d'Essai des Pouliches(FR-G1 T1600m:仏1000ギニー), Prix d'Astarte(FR-G1 T1600m:アスタルテ賞)で共に2着でPrix de Sandringham(FR-G2 T1600m)勝ちの3歳牝馬Impressionnante, Prix du Muget(FR-G2 T1600m)を勝っている6歳牡馬Krataios, Prix du Bois(FR-G3 T1000m)勝ちの2歳牡馬Sandwaki, 昨年のPrix Miesque(FR-G3 T1400m)勝ちのQuiet Royal(このお馬さんについては後で触れます)、デビューから3連勝で今夜Prix la Rochette(FR-G3 T1400m)に挑戦する2歳牡馬Lykiosなどがいます。

さてさて、以前からO Peslier騎手が専属契約しているシャネルのオーナーであるWertheimer Et Frère兄弟(シャネルのオーナー)の所有馬を預かっていたことからもマダム・ヘッドというよりもその一族の後継者的存在に浮上している可能性もあります(よくは知らん)。その理由はマダム・ヘッドの娘さんが奥様ということ、同時にPrix Maurice de Gheest(FR-G1 T1300m:モーリスドゲスト賞)でのO Peslier騎手の解雇騒動(Wertheimer Et Frère兄弟のお馬さんの中でも騒ぎの発端になったQuiet RoyalなどがHead師の元からC Laffon-Parias師の下へ移籍している)辺りを考慮するとあながち外れではないのかもしれないなと。今後一層の活躍を期待したいな、ということで今回は終わります。


経歴の前半はNTRAの調教師紹介ページを訳しただけなので、そちらを読むのもいいかもしれませんね(自分の存在意義無し)。どうでもいいですが、トラセンの新カテゴリ「凱旋門賞」にトラバすることで、少し魂を売った気がする今日この頃です。