イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

モモちゃんの紡いでくれたご縁

2021年04月20日 20時24分55秒 | 愛しき仔らに

 

2月で15歳になった柴犬モモちゃんとの出会いは14年前の春でした。

子供の頃、祖父母の家に遊びに行った時、
祖父母の家に近づくにつれ嬉しくなって走りだすと
祖父母の近所の、庭で放し飼いにされていた柴犬が
なんと吠えながら私を追い回しふくらはぎにガブリ
突然の出来事に私は大泣き💦😭💦 
子供の頃のこうした恐怖体験は
普通はトラウマになりそうなものですが幸いにも
トラウマにはなりませんでした。
それから数十年の時が流れ
心通わせることになった近所のワンちゃんは柴犬で
名前はモモちゃん。
つい数年前までは番犬の役割を果たすが如く血気盛んに
道行く人にワンワン鳴いていましたが、この2年ほどで
グッと弱ってきました。モモちゃんのことは元気な頃も含め
何度かblogに登場していますが、昨年12月、
モモちゃんに手からご飯をあげている女性をみかけました。
これから電車に乗ろうとしていたあまり時間がない中
自転車から降りてお声かけをさせ頂きました。
なんと、ご近所さんと分かりました。
その2ヶ月後、モモちゃんのお散歩をされていた彼女に
道でばったり再会し、一緒にお散歩に同行させて貰い
その後、連絡先を交換し「今度お茶でも」とお約束をし
更に2ヶ月経ちましたが、モモちゃんのことで
気になることがあったのでご報告すべく、
今日思いきってお茶にお誘いした所
突然の誘いにもかかわらず
今日はモモちゃんをご自宅で預かっていられるので
「よかったらうちでお茶しませんか?」とお誘い頂き、
私の方から突然誘ったにもかかわらずお言葉に甘え
ご自宅にお邪魔させて頂きました。

2時間ほど色々なお話をして本当に心満たされました。

彼女のご自宅の窓から入る優しい風を
フカフカな毛布の上で感じながら
モモちゃんは安心して眠っていました。
これまで、シャンプーをされたこともなく、
大切にされたこともなく、
悪天候の時も小さな犬小屋で
15年過ごしていたモモちゃんでした。
飼い主さんに大事にされた様子のワンちゃんたちが
モモちゃんの家の前をお散歩で通るとき、
何度となく寂しそうな表情をしているモモちゃんを
見てきたので、そんな時本当に心が苦しくなり
なんとかしてあげたい・・・と思いながらも
様々な状況から、家に入れてあげることも
預かることも出来ないもどかしさ、
時々、飼い主に「~してあげて頂けませんか?」と
直接ないし、お手紙でお願いすることと
手から柴犬用のドライフードをあげ、
フェンスの狭い格子から指を入れ
撫でてあげる事、祈ることでした。
モモちゃんが日に日に弱っていく中で、
せめて最後は苦しまず、穏やかに・・・・と
思うばかりでしたが奇跡がおきました。

昨年ワンちゃんを見送られた彼女が
モモちゃんの為に、行動を起こしてくれたのです。
飼い主のプライドを傷つけないように
お散歩を含め、お世話をさせて頂けませんか?と
お話されたということでした。
そして、時々、モモちゃんを預かり、
シャンプーに連れて行ってあげたり・・・・
私と違いこれまでワンちゃんと暮らしていた
彼女だからこそ、介護のことや様々、それはよくご存じでした。

同世代と感じていましたが、今日、色々お話する中で
同じ学年であり、家族関係を含めこれまで体験してきた様々が
とても似ていて、動物に対する思いも同じで
共感することばかりでした。

モモちゃんが繋いでくれた有難いご縁
大切にしたいと思います。

モモちゃんが晩年、おうちのなかで、
清潔で柔らかな毛布の上で
安心して眠ることができるなど
これまで想像すらできませんでしたが、
今、モモちゃんは愛を注がれ、大切に抱っこされ
心身ともに救われています。

体が疲れることで、徘徊せずよく寝れるので
1日3回お散歩をしてあげていると今日聞きました。

本当に本当に頭が下がります。
素晴らしい方です。

昨年お空にかえった
美人さんの彼女の愛犬ちゃんのお写真も拝見し
お名前も伺いました。

 

お茶をした後、夕方のお散歩にご一緒させて頂きました。
モモちゃんを抱っこする彼女の優しい手
モモちゃん、ほんとうによかったね。
愛してるよ