Chiro's Memo

My Sweet RoseとRosariumの更新記録です。

高知県立美術館

2006-04-21 15:05:55 | 美術
高知県立美術館は私の好きな美術館の一つです。

美術館の外観


エントランス
水の回廊を通ってエントランスホールへ入ります


写真は無いのですが中庭も水の上に舞台が浮かぶようで、とても素敵です。
(実はその舞台で踊るのが私の隠れた野望なのです←実現しません)

昨日「フランス近代絵画展」を見に行ったのですが
常設展もあわせて見ました。


マルク・シャガール展《ポエム》
高知県立美術館のコレクションの根幹の一つがシャガール作品で
シャガールの油彩画5点が常設展示されています。
今回はサントリーミュージアム天保山に2点貸出中のため
代替作品としてシャガールと同時代の画家の作品が3点
サントリーミュージアムより展示されていました。

《ポエム》はシャガールの詩画集で
彼の自作の詩とリトグラフによって構成されています。
シャガールの描き出す独特の世界は
画家よりも詩人や文学者にまず理解されたといいますが
これらの作品を見ていると、
シャガールが詩人の心を持った画家であることが良くわかります。


ピカソ、マティス、ルオーと過ごす 極上の版画の時間
ピカソ 版画集「オルガス伯の埋葬」
エル・グレコの傑作からタイトルが取られていますが
内容は全く無関係です。
ピカソ独自の奔放でシュールな世界が展開されています。

マティス 版画集「ジャズ」
マティスは晩年切絵を多く制作しました。
シンプルな色と形で構成された「ジャズ」の作品群は
文字通りリズミカルな印象です。

ルオー 版画集「ミゼレーレ」
「ミゼレーレ」とは「憐れみ」を意味します。
全体に暗く重厚な雰囲気の作品ばかりなのですが、
「愛すれば心嬉しきに!」はやさしい雰囲気の母子像でした。
20世紀最大の宗教画家ルオーの荘厳な世界が繰り広げられる版画集です。


今回昼食も美術館内のレストランで取りました。
普通のランチメニューもあるのですが
今回は「フランス近代美術館特別コース」をいただきました。
 前菜:ニース風サラダ
 メイン:伊予赤鶏のロースト
 パン:バゲット
 デザート:四種の中から一つ ガトークラシック(私が選んだのは)
このレストランは高知市内のイタリアンレストランの姉妹店です。
私が高知県立美術館へ展覧会を見に行くと
見て終わるのがたいてい昼ごろになるので、ここで昼食にすることが多いです。

高知へ行く機会がございましたら、ぜひ訪問していただきたい美術館です。