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ひなまつりのうた

2021-03-09 12:13:01 | 国語的随想
「もへじコミュニケーション」だった頃、お借りしていた建物が大きくて、玄関も広くて、掲示板を設置していた。今の季節に張り出したのは「うれしいひな祭り」の歌詞だ。
そして、言葉解説をつけた。
今の「国語塾もへじ」は広さ的にそんなゆとりはない、やめたのだが・・・ここでやります。


「うれしいひなまつり」サトウハチロー作詞・河村光陽作曲.
1番
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり

「ぼんぼり」は段飾りの一番上のお内裏様とお雛様の左右にある丸い形の灯り。
周囲が和紙や絹で覆われている。
桃の花は「厄除け」「不老長寿」などの意味が込められていて、この考え方は中国からだ。桃太郎が桃に入って流れてきたのもこのあたりと関係している。
「五人ばやし」は3段目の楽器奏者のこと。太鼓や笛、鼓、謡い手・・・ひな祭りの雰囲気を歌舞演奏で盛り上げるというわけ。



2番
お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様(ねえさま)に
よく似た官女(かんじょ)の 白い顔

お内裏様は、壇上の左側、お雛様は壇上の右。
カップルですね。
官女とは、いわゆる女官(女房)。
お内裏様とお雛様の下にいる3名がそれにあたる。




3番
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣

金の屏風・・・お内裏様とお雛様の後ろに立ててある。間仕切りとかに便利なもので、今も「スクリーン」とか、衝立として残っている。そうだ、和風の結婚式では金屏風、つかいますね。あと、芸能人のおめでたい会見でも見かけるかな。
右大臣は、左大臣とセット。
平安期、右大臣は太政大臣(だじょうだいじん・またはだいじょうだいじん)・左大臣に続いてNO3の高位。




4番
着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり

3月3日は女の子にとって特別な日、着物を着換えて、帯を締める…晴れ着に着替える。子どもの無病息災を願うひな祭りですが、こんな楽しみも女子にはある。
晴れ着・・・よそゆきの衣装。
晴れ衣装の「晴れ」は、お天気のいい日の意味ではない。
ハレ・・・特別な日、お祭りや儀式など特別の日。非日常の日。
ケがその対義語となり「日常」をさす。




雛人形の飾り方と並べ方(吉徳大光サイトより) 
人形の飾り方、などというサイトもあるのですね。
上の写真はこちらからお借りしました。

この頃は、大きな段飾りをかざるお家は少なくなったのではないでしょうか。
実家にも姪のばかでかいのがあったはずなのですが、多分どこかに寄付したか、人形供養のお焚きあげにされてしまったか?
時代が変わるというのは、切ない面もある。

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本年(2021年4月より)の募集に関わる記事

2021年度募集要項

新年度の入塾希望者(話を聞きたい方も含めて)の面談日程(3/4月)と休止期間について

もへじは少し変わります、そして今後は?


リンクしておりますので、プチッとな、してご覧下さい。

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