兼業役者の猫とバイクとヴァナ・ディールな日常

舞台中心、TV.映画.CM等を少々。そんな無名役者の仕事とバイト。猫とゲームのぐうたらな日々と云いたい放題。

俳優ヴォーカル・コンクール

2008年01月30日 19時06分56秒 | よもやま話
このブログに時々登場する「噂のYちゃん」が、聞いた事もないコンクールに参加中です。財団法人川崎市文化財団が主催する「第2回日本俳優ヴォーカル・コンクール」と云うのがそれで、私も長く役者稼業に従事していますが、そんな物がある事すら知りませんでした。

俳優は文字で書かれたテキストの内容(意味、感情、考えや文脈、種々の関係等)を読み取り、自分の声と身体で最適な表現を行なうのが仕事です。又、自分以外の“役”を演じるのも条件です。場合によっては劇場という広い空間で演じきる力量も必要となります。表現は受ける人(観客、聴者)に届き、理解されなくては意味がありません。届く声、わかる言葉の必須条件をどのくらいクリアされているでしょうか。俳優は声とことばの専門家となるべき人達です。そこで、日本の様々な俳優の声とことばの力量を評価する事を目的に第2回日本俳優ヴォーカル・コンクールを開催致します。意欲ある多くの方々が日本中から参加される事を願っております。(H・Pより)

「全国の俳優(演劇、声優、朗読、映像、ミュージカル、他)の皆さんへ!!」で始まり「いま各方面で活躍中の俳優さん、修業研修中の方、力のあるアマチュアの方々。どうぞご参加の上、力を試して下さい。いま、チャレンジのチャンスです!!」と書かれたコンクールの主旨は上記のような物で、第1回は2005年に開催されたとの事。
Yちゃんはミュージカルがメインで、歌手としてのライブ活動等も行っているのですが、今回は所属事務所命令で応募し、現在2次審査の合否の連絡待ちらしいのです。何せ課題がべらぼうに多くて勉強する事が山盛りらしく、下準備に追われる日々だったので「受かっても落ちてもいいよ~。2次が終わっただけでホッとしてるのぉ」と話していました。2次を通過するのは12人で、本選は公開審査になるのだそう。受賞者4名には賞金が出るそうなのですが、それよりも舞台とかアテレコとか、「俳優」とうたうのであれば「俳優」の仕事を斡旋してくれた方が嬉しいのに、と思いますがね。
話に聞いていると、確かに大変そうなコンクールなのですが、Yちゃんに見せて貰った1次の合格通知には、細部にわたり事細かに採点と評価が書かれていて、自分を客観的に見てみるのには、ちょっと面白そうです。もし第3回があるのなら、恐いもの見たさで私も受けてみたいなぁ、などと暢気な事を考えたり...。何はともあれ、Yちゃんには入賞して貰いたいものです。頑張れ頑張れ、Yちゃん!!