このところ雨が多いですが、昨日は久しぶりの秋日和で、駅前の街路樹のハナミズキも
紅葉して、真っ赤な実がたくさんついていました。 そんな、さわやかなお昼前、神田
小川町のギャラリーで開催されている写真展『鉄道のある情景』(京都大学鉄道研究会)
に行ってきました。
一昨年までは、新宿御苑そばのギャラリーでしたが、ここが神田小川町に移転したとい
うことで、こちらでは初めての開催のようでした。
地下鉄丸ノ内線の淡路町で降りて、靖国通りを進むと、小川町交差点までスグで、クロス
しているのは本郷通りで、景色は少し変わっているものの、何となく懐かしい感じもする
のでした。 スポーツ用品店が並び、かって、このあたりでゴルフクラブを買ったことも
ありましたが、この時季、スキー用品、スノーボードなど賑々しく飾られていました。
小川町交差点 前方、神保町
前方に神保町が見えますが、ここを右に曲がると、すぐにギャラリーがありました。
入ると、すぐ右手、一番のところにYu氏の作品がありました。
写真展ギャラリー
いきなりでしたが、その作品から、底冷えする真冬の山間に、湧き上がるような力強さ
を感じました。 山深い木々には、一面の雪がつもり、針葉樹林の雪はちぎれた綿を置いた
ように、黒っぽい背景に雪の白がちりばめられ、その中央に真っ白な煙をモクモクと突き
上げながら迫りくる機関車・・奥羽本線? 森閑としたモノトーンの雪景色、画面中央から
向かってくる機関車から湧き出る白く輝いた煙の力強さが印象的でした。
担当の方と話しながら、一点一点の作品の解説もいただき、楽しく拝見させていただき
ました。 出展作品は、OBの方もいらっしゃいましたが、今回は、現役の方々の作品もた
くさんあり、また、昨年今年の作品などには、鉄道(電車)のデザインがずいぶん奇抜に
なって来ているなどの変化も楽しめました。 生駒山のケーブル、宝山寺駅付近やびわ湖、
竹生島の遠望、京阪電車、関西本線など懐かしい写真も拝見できました。
もう一つ印象に残りましたのは、夕暮れの帰宅ラッシュ時でしょうか、明かりがともっ
た名古屋の高層ビルをバックに、通勤電車のヘッドライト、一つの窓から見えるその車内
に混雑した人影が、薄暮のひかりの中で、それぞれの対象がくっきりと浮かび上がった
都会の一コマでした。
歩くと少し汗ばむくらいの日差しの中を、明大通りの坂を上って、御茶ノ水に向かいま
した。道路左に聳える明治大学の建物群、右には日本大学理工学部。 お昼の時間帯でし
たので学生や人通りがかなりあり、道路脇には楽器店が軒を連ねて賑やかでした。
明治大学(一部) 楽器店(管楽器)
お茶の水駅に差し掛かると、前方にはビルの壁が出来ていました。 正面、右がわには
東京医科歯科大病院、並んで左側にずっと、順天堂病院が聳えているのでした。 本郷通
りに面して病院の大きくて立派な出入り口があり、行き交う人で一杯でした。
巨大病院群 お茶の水橋から後楽園方向(順天堂病院)
広い都会の雑踏の中で、大勢のそれぞれに目的をもち、忙しく足早に過ぎる人達の中に、
一人、混じらない自分の存在が俯瞰されるのでした。
明日(20日)から蓼科農園“収穫祭”に行ってきま~す。
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