蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

憲法記念日  (bon)

2024-05-03 | 日々雑感、散策、旅行

 日本国憲法が施行(1947.5.3)されてから、今日は78回目の憲法記念日にあたり
ます。

 ポツダム宣言受諾後、民主化を基盤とした新憲法が1946年11月3日に公布され、
翌年5月3日に施行されて以来実に77年もの間一度も改正されることなく今日を迎え
ているのです。

       著者の講演記念に・・(2017年)
         

 しかしこの間、国際情勢は大きく変化し、国際協調のあり方や国際社会との連携の
在り方等にも影響を来たし、軍事的要請・批判もあるなど、日本の自衛隊の活動範囲
が問われる局面も出てきており、それらに合わせた現憲法の解釈を巡る議論を重ねて
何とか凌いできているというのが本音かもしれません。 ここに、憲法第9条に
「自衛隊を明記する」などを筆頭に憲法改正議論が活発化して来ています。

 憲法審査会(与野党で審議する)も今年には、週一程度と頻繁に実施されてきて
いたようです。ここにきて、政治資金問題の議論による与野党の反目などで、審議
は頓挫しているようですが、大きな流れとしては、これまでになかったような憲法
改正議論が活発化しているようです。

 

 憲法改正の目的は、憲法制定時には問題ではなかった人権・プライバシー問題など
を織り込むなどもありますが、とくに議論となっているのは「自衛隊の明記」「緊急
事態条項の創設」「教育環境の充実」等が挙げられています。

                 

 戦争放棄してから、国民を守るために、警察予備隊を構成した時から、他国からの
攻撃に対して国民を守る自衛隊に発展(1954年)し、専守防衛を軸としながら、やが
て集団的自衛権、そして反撃能力へと範囲や内容が拡大してきているのも事実です。


 2007年には、防衛庁は防衛省に昇格し、防衛費はここ数年2~3割増が続き今年度
(24年度)は8兆円弱に及んでいます。ミサイルや戦闘機も購入されています。憲法
9条は何ら改正されずとも、これだけの変化を遂げてきており、もはやじわじわと
漏れてきているのではないか・・?

        世論調査(2022年)
         (NHKニュースより)

 ロシアによるウクライナ侵略を目の当たりにし、その影響も受けながらロシア、
中国、北朝鮮などと近接する我が国の保全を考えた時、具体的にどのようにするべき
かは重大課題であるのですね。したがって憲法改正論が急に現実味を帯びてくるのも
さもありなん・・なんでしょう。

 「緊急事態条項」にしても、たしかに、災害や有事の時に合議制を遵守している
暇はないかもしれませんが、しかし、だから有事の時に半ば独裁判断で強行してよい
ということでもないのですね。あのヒットラーの戦略のように・・。 言葉の持つ
意味の中に相反する行為が含まれていますから、十分なる議論が必要なんですね。

 

 2年前の日テレ番組のテロップから、憲法改正に対する世論を見てみると、下図
の様に隔世の感があります。じわじわと、改正論が盛り上がってきている傾向にあ
るのですね。

       2年前の放送から
        (日テレ画面より)

                 

 話は70数年前に戻りますが、1947年5月3日に日本国憲法が施行され、皇居前広場
では昭和天皇臨席の下、政府主催による「日本国憲法施行記念式典」が行われ、午後
には帝国劇場で憲法普及会主催の「新憲法施行記念祝賀会」が盛大に行われたとあ
ります。(ウキペディアより)

 さらに、日本国憲法の公布日及び施行日については、その日をいつにするかの議論
があり、当時の内閣法制局長官、入江敏郎の手記が記されていました。(一部省略
しました。)

『新憲法公布の日は結局施行の日を確定することになるが、一体何日から新憲法を
施行することがよかろうかというので、大体5月1日とすれば11月1日に公布すること
になる。併し5月1日はメーデーであって、新憲法施行をこの日にえらぶことは実際上
面白くない。では5月5日はどうか。これは節句の日で、日本人には覚えやすい日で
あるが、これは男子の節句で女子の節句でないということ、男女平等の新憲法として
はどうか。それと端午の節句は武のまつりの意味があるので戦争放棄の新憲法として
はどうであろうか。それでは5月3日ということにして、公布を11月3日にしたらどう
か、公布を11月3日にするということは、閣議でも吉田総理、弊原国務相、木村法相
等は賛成のようであつたが、明治節に公布するということ自体、司令部の思惑はどう
かという一抹の不安もないでもなかつた。併し、結局施行日が5月1日も5月5日も適当
でないということになれば、5月3日として、公布は自然11月3日となるということで
行く方針がきめられた。』と。 いろいろとご苦労があったようですね。


                 

 今日は、海上自衛隊では、基地・一般港湾に停泊している自衛艦において満艦飾
が行われます。

         (ウイキペディアより)

 

 

 

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