蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

国際文通週間  (bon)

2024-10-10 | 日々雑感、散策、旅行

    昨日、予定通り衆議院は解散されました。両手を挙げてバンザイを三唱している議員が大勢
    いたようです。解散されて選挙活動に入るのにどうしてバンザイなのか分かりませんが、
    いつもそうですね。また、新内閣が発足して、国民に信を問うために解散するというのも今一つ
    よく理解できないでいます。この内閣は1日に発足したばかりで何もしていないのに信を問う?

 

 昨日(10/9)は「国際文通週間」とあり、今頃まだこのような「文通週間」が実施
されているのか? と訝しく思いながら、ネットを繰ってみましたら記念切手のオン
パレードでした。

 ウイキペディアによれば、『国際文通週間は、文通によって相互理解を深めること
で、もって世界の平和に貢献しようという目的の国海文通週間である。万国郵便連合
(UPU)結成日である10月9日を含む1週間に設定されている。』とあります。

 1957年にオタワ(カナダ)で開催された第14回万国郵便連大会議で『世界の人々が
文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しよう』という趣旨のキャンペーン
設置が決議されたことによるのですね。

 この頃といえば、岸内閣が発足した年で、「'60安保」に向かっていた頃ですし、
第2次中東戦争やハンガリーやチベットの動乱があった頃で、世界の平和は(これ
までもずっとですが)叫ばれていたのですね。

 しかし、この60数年の世界の動きを観れば、当時に比べればはるかに緊迫の度合い
は高く、現実にウクライナやイスラエルで戦争が起こっており多くの一般人が戦火を
受けている状況なんですね。

                

 国際文通週間の目的、そのスローガンはまさしくその通りではありますが、今日的
には なんと悠長な、微笑ましく感じるような取り組みであるように感じます。   
 だからかどうか知りませんが、記念切手の発行に終始しているだけ? のような
印象を受けてしまったのです。 記念切手を発行している国は、毎年発行は日本と
タイ国だけだそうで、ドイツは不定期に発行しているとあり、もはや霞んでしまった
ようなキャンペーンのようです。

      国際文通週間(記念切手) いずれもこの10月7日発売
                                            (郵便局HPより) 
  
     15円切手
          

     120円切手
       
        デザインは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二」(東京国立博物館所蔵)

     160円切手
         
         デザインは、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 下目黒」(東京国立博物館所蔵)  
     

 この10月1日から、郵便料金が改訂(値上げ)され、たとえば、ハガキは63円→
85円、封書(定形郵便物)84円→110円(50gまで)となりました。土・日の配達を
取りやめたくらいでは追い付かないようで、郵便の扱い量が減少しているからとの
理由であるようですが、これだと益々「じり貧?」傾向に向かうのでは‥と思って
しまいます。

 メールが行きわたり、ラインではグループ同士でも手軽に、世界中に瞬時に届く‥
そのような時代に「値上げ」で対応しようとしているのであれば、民営化の意とは
どこに行ったか? と問いたくなるでしょう。

               

 ネットの中に『手紙という形で残る言葉は、時を越えてその価値を増し、受け取っ
た人の記憶に長く刻まれます。そういった意味では、デジタル化が進む現代において
も、手紙の存在は非常に貴重なものです。』『手紙には時間をかけて想いを込める
という行為があります。そのため、手紙は今でも特別な存在感を放っているのです。
手紙を書くということは、自分自身の感情や思考を整理する作業でもあります。その
過程で、自己理解が深まり、相手への理解も促されるでしょう。』『アナログの手紙
とデジタルコミュニケーションは、相互に補完し合う関係にあるとも言えます。』
などなど温かいメッセージが載せられています。

 私なども、これまでメールなどではなく、わざわざ手紙にして、記念切手(使用
するために購入していました)を選んだり、それなりの楽しみを覚えていたものでし
た。過去形なのは、今ではもはや、気持ちはあっても実行していない。 電子的な
方法がない相手だけに、手紙やはがきを出す‥そんな事務的な振る舞いになってし
まっているようです。

                

 もう30年も以上前の話ですが、恐らく通販関連で、ヨーロッパに調査旅行をした時
だったかと思いますが、ある国では郵政省にあたる機関が、通販事業で相当な事業
利益を得ていると
話されていたことを想い出しました。 当時日本では郵便事業は
ずっと赤字事業であった頃でした。

              

 豊かな世界平和に向けた週間から、とんだ愚痴っぽい記事になってしまいました。
(トホホ)

 

 

 

 

【合唱】 手紙~拝啓 十五の君へ~(混声三部)

 

 

 

 

 


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