蒸し暑い日が続いていますが、昨日(7/2)は、七十二候の一つ「半夏生」に設定され
た暦日でした。
七十二候では、半夏(はんげ)という薬草、カラスビシャクが生える頃、つまり「はん
げしょうず」の意味で、農家にとっては大事な節目の日で、雑節としてカレンダーにも
記載されています。 この日までに(旧暦では)農作業(田植え)を終え、この日から
5日間は休みとするなどとしていたそうです。 この日以後に田植えをしても収穫が少いと
され,「半夏半作」などとも呼ばれていたようです。
かっては、夏至から数えて11日目としていたそうですが、現在では天球上の黄経100度の
点を太陽が通過する日を指しています。
この頃に降る雨を「半夏雨」や「半夏水」と言い、大雨になることが多いと言われてい
ますが、今年も九州地方特に鹿児島、熊本、宮崎県で大雨洪水で、降り始めてから800㎜を
越える記録的な大雨で、避難勧告が100万人超に出されているようです。 どうぞ大きな
災害にならないことを祈るばかりです。
カラスビシャク
(goo花図鑑より)
カラスビシャク(烏柄杓)とは、サトイモ科、半夏属の植物です。『コルク層を除いた
塊茎は、半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されている。鎮吐作用のある
アラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、半夏
瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合される。』(ウイキペディア)と
あります。薬草で咳止めの特効薬なんですね。
半夏生は、半化粧(はんげしょう)に通じて、カラスビシャクとは別の、ドクダミ科の
植物があります。片白(かたしろ)草とも呼ばれ、丁度この頃、葉の半分が白く化粧をした
ようになることから半化粧と呼ばれているのでしょうね。
pookyさんちの庭に群生した、半夏生(半化粧)を、ご覧ください。
半夏生(半化粧) pookyさん撮影
半夏生については、当ブログ記事「半夏生」(2012.6.28)にもアップしています。
群生すると綺麗です。
桔梗などと合わせて生けると中々いいものですね
2012年にも、記事アップしていましたが、視点を変えて・・
ありがとう!