蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

花の美術館  (bon)

2017-06-03 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日は、やや風の強い日でしたが、良いお天気のなか、千葉県稲毛にある、“千葉市
花の美術館”に行ってきました。

 会社OBのサークルの一つ「園芸友の会」の例会で、幹事企画により、今回は屋外例会と
してこの地が選ばれました。 過去には、国営ひたち海浜公園、潮来あやめまつり、神奈
川フラワーパーク、神代植物園などなど、折々の花を求めて企画されてきました。

 JR稲毛駅の10:00集合は、時刻前にはみんな集合していて、駅前からバスに乗り込みま
した。駅前から、海岸に向かってほぼ直角の道は広く、京成線、JR京葉線などを横切って
バスはまっすぐに進みました。  横断する道路も広く真っ直ぐで、全体的に広々とした
一面には集合住宅が林立し、広大な住宅団地が形成されていました。
 何十年か昔は、このあたり一面梅であったはずで、仲間の誰かは、昔このあたりに潮干
狩りに来たとか話題に上っていました。 松林や他の樹木が植えられたのどかな海に近い
そんな一角に「花の美術館」はありました。

花の美術館i入口             あちらこちらにアリウム
              (奥の円形の建物が温室です。)

 

 この時期は、“ローズフェア”の開催中でしたが、期間が6/4まででしたので、園内
のバラは ほぼ終わりに近い状態でした。 ミケランジェロ、レオナルド・ダヴィンチ、
ピカソなどなどそうそうたる名前のバラたちが並んでいました。

          バラ 
          

 

 広い園内は、どこも花だらけといった感じでしたが、バラの他、百日草(ジニア)、
サルビアの種類、ラベンダー、クレオメ、ロベリアなど割と名も知る身近な花たちが多く
親しみを感じながら飽きさせず楽しませてくれました。 そんな屋外庭園の奥に巨大な
温室と多目的館があり、そこがまた充実した作りになっていました。

 巨大ドーム状の温室では、トロピカルな植物が所せましと生い茂ってましたが、中に
“ヒスイカヅラ”の花房があり、過去に写真で見ていましたが 実物を見るのは初めてで、
何か得した感じでした。バナナもなっていました。タコノ木は、それこそ8本以上の足が
整然と地面に立っているのでした。
 初めて目にする“旅人の木”と命名された、見上げる大きな木が悠然としていました。
帰宅後ネットで調べてみましたら・・ありました。
 ウイキペディアに、『タビビトノキ(旅人の木、学名Ravenala madagascariensis)は、
マダガスカル原産のバナナに似た植物である。オウギバショウ(扇芭蕉)、あるいは
旅人木(りょじんぼく)ともいう。 英語名は "Traveler's Palm (旅人のヤシ)"だが、
ヤシではなくゴクラクチョウカ科に属する。』  なぜ、旅人の木と言うかについては
『名称の由来は、葉柄に雨水を溜めるため、乾燥地帯の旅行者の飲料水供給源として利用
されたとも、また高木は葉が東西方向へ扇状に広がることから旅人に対するコンパスの
役割を果たすからともいうが、ともに確かな定説ではない』・・なるほど!

 ヒスイカヅラ              バナナ
 

 

          タビビトノキ
          


            ウイキペディアにありました タビビトノキ です。  
             

 

 この他にも、たくさんの熱帯、亜熱帯植物がひしめくほどに詰まっている感じで堪能し
ました。

 多目的館では、アマチュアカメラマンが捉えた素晴らしい写真展が開催され、とても
アマチュアとは思えない程の鮮明さとその瞬間が捉えられていました。 また、隣の部屋
では、油絵、水彩画の展示がされていて、こちらも見事な作品が並んでいました。さらに、
植物に関する図書室や 興味を持たせる企画展示などが充実していました。たとえば、花を
大写しにして、その花の名前は何か?・・キュウリやオクラなども意外と分からないので
すね。 タネが入った瓶がずらり並べられていて、それぞれそのタネから木々の名前を当
てるクイズ形式の展示も、なかなか面白かったです。 屋上には、“キッチンガーデン”
と称した一角が作られていて、お馴染みのえんどう豆、キュウリ、ハーブ類など野菜が植
られていました。 

 全体を通して、この美術館の運営企画を担当されている人の企画意図の深さ、面白さ、
思いなどが伝わって来るようでした。 園内のレストランで、予約されていたランチを
前に、それぞれの印象やそれにまつわる話が広がり ひと時楽しい雰囲気に盛り上がり
ました。

 「千葉市花の美術館」は、現在『三陽メディアフラワーミュージアム』と呼ばれている
のです。パンフなどもそのようになっています。 千葉市にある「三陽メディア㈱」なる
会社が、この美術館のネーミングライツとして 広告スポンサーになっているのでした。
花の美術館の維持運営費の一部が広告料で賄われているのでしょうが 大変良いことと思い
ました。

 外の風は一段と強くなっていましたが、“いなげの浜”に出てみました。遠くの空は、
恐らく雨が降っているのではないかと思うような 黒い雲が垂れさがり、強い風に押し寄せ
られる波は荒くゴーゴーと激しい音を立てていました。

       いなげの浜(千葉方向をのぞむ)

          

 

 

 

 

 

 

 

 

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