ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

LIVE IN CHICAGO / KING CRIMSON「ライヴ・イン・シカゴ 2017年6月28日」キング・クリムゾン

2018年06月27日 | プログレ
     
 本作は昨年10月リリースの2枚組ライブアルバム。次から次へとライブ盤がリリースされるクリムゾンだが、私がこれを購入したのはアルバム「リザード」からの曲が演奏されているからである。ここで述べたように私はリザードが大好きであったが、どうもロバート・フリップ氏はこのアルバムに良い印象はなかったようで、私の知る範囲ではベスト盤に曲が選ばれたりライブで演奏されることもなかった。ところが、2016年からセットリストに入るようになり、その音源を聴くことでできるのがこのアルバムなのである。CIRCUSとTHE LIZARD SUITEが演奏されており、後者は「夜明けの歌」〜「戦場のガラスの涙」〜「ルーパート王子の嘆き」をメドレーで聴くことができる。「サーカス」ではアコギのパートが聴かれ(だれが弾いているのか?)るなど、オリジナルのアレンジの再現が図られており、それは組曲の方も同じでなかなか楽しむことができた。リザードの録音に参加したメル・コリンズがここで演奏しているのもプラスの要素だ。また、4作目のタイトルトラックである叙情的な名曲Islandsもまさかの演奏だ。こうした選曲はキーボード奏者Bill Rieflinがバンドに加わった(復帰した)ことから可能になったのかもしれない。だがメロトロン・サウンドの洪水だったファーストアルバムからは1曲のみで、エピタフや宮殿は披露(収録?)されていないのはやはり残念。
     
 ところで、クリムゾンは今年で結成50周年となるそうだ。そのクリムゾンが8人編成のまま今年来日する。そして嬉しいことに札幌公演も予定されている。この10月に新しくオープンする「札幌文化芸術劇場hitaru」が会場だ。こけら落とし公演のオペラ「アイーダ」は即完売で、当分行く機会もないかなと思っていたら何とクリムゾンのライブで実現することになった。札幌は12月2日。ライブも楽しみ(私にとって80年代ディシプリン期の来日公演以来2回目)だが、この会場もとても楽しみである。

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