ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

アビーロードを歩く ザ・ビートルズ追体験

2013年09月07日 | ザ・ビートルズ
 先日20年前のフランス、ボルドーへの旅について書いたが、それで思い出したことがある。ビートルズゆかりの場所、アビーロードに出向いたことである。と言ってもスタジオを訪問したわけではない。ビートルズのラスト・レコーディング・アルバム「アビーロード」のジャケット写真で有名なあの横断歩道を訪れたのである。
    
 私が生まれて初めて海外旅行に行ったのが1988年の終わり、訪問先はパリとロンドン。当時は航空運賃が割安だが数カ所でトランジットするため時間のかかる南回りというルートがあった。その便を使いはるばるロンドンにたどり着いた。そこでの一番の目的がアビーロードを訪れることだった。

 地下鉄のセント・ジョン・ウッズ駅で降り、友人と二人で現地の人に聞きながら歩き、ようやくあの横断歩道が見えた時の感動は今でも忘れられない。ジャケ写真の頃と違い道路には駐車禁止を表すゼブラ・クロッシングというギザギザ模様が描かれている。そして、その道路に面した場所にビートルズの全アルバムが録音されたアビーロード・スタジオが建っている。当時はEMI Abbey Road Studioという名前だった。建物前にはスタジオの敷地と歩道を仕切る柵があり、見るとその両サイドの白い壁にたくさんの書き込みがあった。当然ながらファンが多数訪れているのだ。そして、玄関先まで行って撮った写真が残っている。確かオフィスの中の人に許可をもらって撮ったと思う。奥に見える大きな建物がスタジオである。ちょうどNew Year’s Eveの日で人も車もほとんどいなかったので、友人とお互いに横断歩道を歩く姿の写真を何枚も撮ったり、アルバムジャケットとは逆方向からの撮影もしながら現場を楽しんだ。ビートルズファンとして彼らがかつて歩いた同じ場所を歩き、存在した同じ空間を一部だけでも共有できたことはこの上もない喜びであった。
    
 ロンドン市内には他にも映画Let It Beで見られるルーフトップ・ライブの行われた旧アップルレコード本社ビル、1作目の映画で登場するメリル・ボーン駅、赤盤・青盤レコードのジャケット写真を撮ったEMI本社ビルなど探せばいろいろ関連する場所があっただろう。また遠くリヴァプールまで足を伸ばせばビートルズのさらなる追体験ができたかもしれない。が、さすがにそこまでの余裕はなかった。ただ、今は東京タワー内にもあるマダムタッソーの蝋人形館に出向き、そこに展示されていた4人のビートルズ・メンバーの若き姿に接することだけはできた。
 このような海外旅行をビートルズのファンでない人には理解できないかもしれないが、私としては今も思い出深いものとなっている。

※追記:今年4月に嵐の松本潤君がロンドンに行きアビーロード・スタジオを訪問したことが最新のファンクラブ会報に紹介されていた。玄関先やスタジオ内で撮った写真の他、横断歩道を歩く姿も掲載されている。記事ではビートルズのことも触れているし、わざわざ見学にいくのだから彼もビートルズファンであるに違いないと思うのだが、いかがだろうか。


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