ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

アナログ・サウンドへの回帰2~録音機材の変遷

2015年09月08日 | 音楽制作
 そのような中で、自分の音楽制作の録音環境を顧みる。順に、
(1) 4チャンネル・カセット・テープ・レコーダー( TASCAM PORTASTUDIO 244)
(2) 8チャンネル・オープンリール・テープレコーダー(FOSTEX R8)
(3) 4チャンネル・MDレコーダー(SONY MDM-X4)
(4) 16チャンネル・マルチトラック・レコーダー(ZOOM R16)
(5) DAW(Cubase 7~8)
と変化し、今に至る。録音方法のみ見ると244とR8がアナログである。MDM-X4はデジタル録音であるが、2チャンネルにトラックダウンする時はアナログ接続だった。

 長く使用していたのは244だった。この製品は自分を音楽を聴く立場から制作する立場に変えてくれた画期的な機材だった。1984年の発売だったそうだが、私はこれを友人から中古で買い取った。TEACのHPには「244は第二世代のPortastudioで、dbxノイズリダクションに加え、 2バンドのスイーパブルEQを各チャンネルに装備。 244は Bruce Springsteenのアコースティックアルバム、"Nebraska"のレコーディングの全曲に使用されたことでも有名です。」とある。そうだ、ネブラスカの録音に使われたという話は有名だった。クローム・テープ専用で倍速で回った。そのままでも4回まで重ね録音ができるが、ピンポン録音を工夫すると7~8回は重ねることができた。私は最大10回の多重録音した記憶がある。

 後年、残念ながらこの機材を処分してしまった。なぜか箱だけ残っている。(なのでその写真しか撮れない。)私はこのことをとても悔やんでいて、手元に残った膨大な244用のテープを改めて再生するための機材を探し求めた。なんと言っても244自体を再入手するのが一番だったが、これを求めるファンの方々がたくさんいるようでオークションに出品されてもなかなか手に入れることができなかった。そんな日々が続く中でハードオフで見つけた機材があるのだが、それについては次の機会に。(続く)