ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

My Guitar #4 マーティン000-1(トリプル・オー・ワン)

2012年08月28日 | ギター
 ここまで来ると、やはりマーティンを所有してみたい。しかし、この時点では自分の中でギターに10万円以上もかけるものではないとの認識もあったので躊躇しながらネットで探していたところ見つけたのがこのギターである。中古で価格は8万円程度。実はこの時、息子が生まれた2000年製のギターを探している時期でもあった。彼のためには生まれた年のワインを3本購入してある。ワインはいつか飲んでなくなるけれどギターは一生残るもの、という勝手な理由でこの2000年製000-1を購入してしまった。
 これ以前は、ギターも新品で購入することしか頭になかったが、実は中古の方が音が良い場合があることを初めて認識した。到着した000-1を弾いて、良い音!と実感したのだ。前述のように、地方の郡部に在住しているため、現物に触れることができずギター購入はもっぱらネットで、文字情報にて判断することとなる。従って購入し到着した時に初めてその音と感触を実感するのである。
 このギターは指板、ブリッジ共にローズウッド、ネックは1ピースマホガニー、トップはスプルース単板、バックはマホガニー単板、サイドはマホガニー合板という作りである。コスパが良すぎて精算が取れずに製造中止となったとの噂あり。そして私が単板作りという概念を実感したのもこのギターが最初であった。ギターに詳しい知人から、単板は全然違うよ、と聞いてはいたのだがなるほどと思った。私にとってこのギターは決してマーチンの入門用ではなく、充分マーチンである。弦をDMのフォスファー・ブロンズに変えたらなおさらリッチで特に高音がきらびやかな音色になり、結構病み付きになる一本だ。私自身の指に慣れてきたのか大変弾きやすくもあるのだが、現在は息子が少しずつさわり始めている。