ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ポール・アルテ、現代のジョン・ディクスン・カー

2020年08月03日 | ミステリー小説
     
 ハヤカワ・ポケミス版のポール・アルテ「狂人の部屋」を読んだ。訳者である平岡 敦氏の後書きによると、「プロローグ冒頭の第1行目から怪奇ムードが漂う本書は、まさにフランスのジョン・ディクスン・カーたるアルテの面目躍如たる作品」であり、「19世紀末に怪事件が起きた屋敷で、…あかずの間、解明できない死因、不気味な予言、よみがえる死者など、まさにカーばりの道具立て」が並んでいる。さらに登場する若者達の「複数のロマンス」も絡んできて確かにこれはカーが描く世界と共通。探偵役は犯罪学者のアラン・ツイスト博士で最後には事件の真相を解明してくれる。ついでに言うと、カーあるいはカーター・ディクスン作品でおなじみのハドリー警部やマスターズ警部の役を担うハースト警部も相棒役として存在。多くの謎と真犯人を暴く本格推理小説としてこの作品はなかなか楽しめた。(そうそう、私の好きな屋敷の見取り図も載っている!)

 ポール・アルテといえば、「第4の扉」(ハヤカワミステリ文庫)を以前読んだことがあった。確か、密室殺人・幽霊屋敷・交霊術などカー好きを楽しませる趣向があったかと思う。手元にあるカーの作品には未読のものもあるのだが、アルテ作も平岡氏の訳でかなりの数出版されてきている。2年前の「あやかしの裏通り」はずっとカートに入れたまま。ちょっと脇道にそれてもいいかなと思うこの頃である。

オフコースのカバーを動画サイトにアップ(とうとう)

2020年07月18日 | 音楽制作
 4月6日の本ブログにてオフコースの名曲「きかせて」のカバーをやってみた、と記載した。その後、我が息子からの指導と、それによる自分自身のささやかな進歩でその音源に映像(画像)をつけて動画を作成、YouTubeにアップロードするに至った。そのブログでも書いたが、昨年3月に録音しながらも歌詞を間違えていたオフコース「I LOVE YOU」の方も何とか録り直し同時にアップした。こちらは医療従事者の皆さんへの応援の気持ちを込めさせていただいた。
 私のように音源が主である者にとって動画サイトへの投稿は、画像をつける必要があるためハードルが高いと感じる。音に合わせて演奏している場面を撮影してもみたが、その姿がとってもショボい(=カッコ良くない)。それを補うためフリーの画像サイトにたくさんお世話になった。ということで、まだ決心がつかず、今のところ限定公開。そのような状況ですが、よろしければご覧ください。

  
   オフコース・カバー「きかせて」

  
   オフコース・カバー「I LOVE YOU」




竹内アンナのアルバム ' MATOUSIC ' が素晴らしい!

2020年07月08日 | ミュージック
   
 これは今風に言えばとってもヤバいアルバムだ。
 竹内アンナ。息子が住む京都に在住の大学生ミュージシャンということで、時々チェックしたことがある。その時はアコギを抱えながらアンニュイな声で歌う女の子シンガーソングライターという印象だった。だが、今や完全に化けた。3月にリリースされた初のフルアルバムはとんでもなく素晴らしい。私としては久しぶりに家でもWALKMANでもヘビーローテーションの一枚である。
 ではその魅力とは?
(1)全11曲どれもキャッチーなメロディを持つ名曲ばかり。特に私はM3の I My Me Myself という曲にぶっ飛んだ。その他 M1 の RIDE ON WEEKENDはWOWOWドラマのテーマソングになっているそうだが、他のどの曲もドラマに採用されておかしくないほどのクオリティがある。
(2)その曲を生かすアレンジが絶妙。M3はKIRINJIの「AIの逃避行」を聴いた時以来の衝撃。クレジットを見ると、アレンジャーとしてTakeshi Namuraという名が読める。
(3)歌声がキュートであることに加え、時々ラップが混じり、英語の発音もネイティブ並み(アメリカ産まれだそう)で心地よい。ラップはあまり好きでないのだが、彼女の曲は抵抗感なく聞ける。
(4)歌詞を紡ぐ日常的な言葉でさえも詩的な要素があり、文学部出身の私としてはとても楽しめる。時々毒のある言葉を吐くのも良い。
(5)アコギの演奏が素晴らしい!特にスラップ奏法を加味したソロは秀逸。
 さらに加えると、PVでは機材を駆使してひとりライブを実演している。ここでもミュージシャンとしての才能が垣間見られる。
 MATOUSICは全11曲。だが、購入者のみが味わえる秘密が含まれている。
 若き才能あふれる竹内アンナ。さらに聴く人が増えてほしいと思うアーティストであり、今後が楽しみだ。

 YouTube site: I My Me Myself by 竹内アンナ
 YouTube site: 【Studio Live】竹内アンナ / ALRIGHT 〜 Free! Free! Free!【Digest】

「ザ・ビートルズ/LET IT BE」50周年〜50年後の後追いビートルズ最終回?(その2)

2020年05月10日 | ザ・ビートルズ
 Let It Beのアルバムはイギリス発売が1970年5月8日である。写真集付きのボックス・セットとして高額でのリリースだったがトータル6週第1位を獲得。同年6月5日日本でも発売。私はこれを友人宅で目撃、写真集を見せてもらった記憶がある。国内盤の通常のLPは71年2月に発売。自分はいつ買ったのか覚えていないが、それは瓢箪帯に加えて「アカデミー賞受賞レコード」の金地赤文字帯がついたダークアップルレーベルのものである(AP-80189 A面YEX-773 8S5 B面 YEX-774 6S6)。ちなみに、アカデミー賞とは映画LET IT BE のタイトル曲に対し編曲・歌曲賞が授与されたそう。さらにはグラミー賞の映画音楽賞も受賞したそうだ。
    
    

 後年、札幌狸小路の中古レコード店フレッシュ・エアーさんにてボックスセットで発売されたシングルジャケット版のLP(AP-9009)を購入。ダークアップルレーベルで歌詞カード、黒インサート付き。プレス番号の最初の6桁は通常盤と同じだが、その後の番号はA面が2S、B面が1Sと読める。全体的にチリノイズが多く、後のプレスよりおとなし目の音だが、音量を上げると厚みのある音に変化する。手軽な値段で、これは良い買い物だった。
    

 アルバムとしてのLet It Beは最初は地味な印象だったが、聴き込むとなかなか味わい深い。その味のあるところが結局は好きなのだ、と今回理解した。だが、実際にはかなりの編集・加味がなされていたこともNakedを聞いて納得。ロング・アンドワインディング・ロードは日米でシングルカットされ、ビートルズの終焉にふさわしい曲と思うが、ご承知のようにストリングスが加味されたことにポールが激怒したという。夢弦サウンドが好きな私はとても良いと思うが、初心に帰ろう、とバンド・サウンドを志向した当時の状況では当然受け入れられなかったのだろう。今更ながら恐るべしフィル・スペクター、である。

 さて、映画版のLet It Beは多分リバイバル上映の時に見たと思う。期待して行ったはずが見ていて気持ちが暗くなったことは覚えている。メンバーが言い合いをしていたり全体的な雰囲気も明るいものではなかった。(ただ、後半のルーフトップ・ライブは良かったが。)それ故この後にあの完成度の高いアビーロードを作ったと後に知って驚いたものだ。

 2013年から続いた「50年後の後追いビートルズ」、50年前のアルバムのリリースと同じ日にオリジナルアルバムを聴くという試みをしてきたが、とうとう終わってしまった。振り返ると、偉大なビートルズもレコードを出してからの活動期間はそんなに長くなかったのだなと思う。にもかかわらず様々に取り上げられ未だに語られる。何て素晴らしいバンドだったのかと改めて感じている。彼らの音楽はこれからも私の人生を満たしてくれる一助となるだろう。ありがとう、ザ・ビートルズ!

「ザ・ビートルズ / LET IT BE」50周年〜50年後の後追いビートルズ最終回?(その1)

2020年05月09日 | ザ・ビートルズ
 昨日でアルバム LET IT BE リリースから50年。記念盤など何らかの動きがあるのかなと思っていたが、世の中それどころではない状況。最も、アルバムの素材を素のままに出し直したLet It Be ...Nakedという編集版がすでにあるので、手をつけにくいかもしれない。映画版の方も、未公開シーンを加えたニュー・ヴァージョンが作られているという噂を聞いて久しいが、果たして実現するのだろうか。

 2013年の3月から「50年遅れの後追いビートルズ」を実践してきて昨日はとうとう最終作まできてしまった。アルバムをターンテーブルに置きながらこのアルバムについての思い出をメモで書き出してみる。するとすぐにA4一枚埋まってしまった。私にとって実は思い入れの深いアルバムだったようだ。
 いつものようにレコード・コレクターズ増刊THE BEATLES MATERIALSとCDジャーナルムックのビートルズ・ストーリーVol.9 1970を参考文献に思うところを述べてみる。

     
 まず、シングル盤Let It Beは70年3月のリリースだった。ラジオでかかっているのをよく聞いたものだ。歌詞がエルピー、エルピーと聞こえたので、シングル盤だけどLPを歌ってる曲だよ、と当時同級生が言っていたのを覚えている(苦笑)。このシングル盤とアルバム収録の同曲が微妙に違って聞こえるのが昔とても不思議だった。これについてはレコード・コレクターズ増刊ザ・ビートルズ・リマスターCDガイドに詳しいが、素材テイクにリードギター等のオバ−ダブを行い、シングルはジョージ・マーティン、アルバムはフィル・スペクターが編集したことで2種類のヴァージョンができたとのこと。その指摘を見ながら改めて聴くと、本当に細かいところまで聞き込んでいて、著者の守山直明氏は「違いのわかる」凄い人だ。(続く)

この3ヶ月〜オフコース「きかせて」をカバー

2020年04月06日 | 音楽制作
 2020年を迎えて今日に至るまで本ブログの更新を怠っていた。この間、新型コロナウィルスの蔓延など世の中が大変な状況になっている。だが、ブログの更新が出来なかったのは我が家が12回目の引越をしたためである。急に決めた事だったので荷造りに集中しなければならず、また体力も相当使ってしまった。そして今、新居に入りようやく落ち着いたところだ。

 というわけで久しぶりにブログをしたためている。3ヶ月半も休んでいたら、goo ブログでは「60日間更新がなければリアルタイムのアクセス分析がされない」ことがわかった。これはまずい。では何を書こう。世の中のことを考えるとなかなか前向きになれないのだが、この3ヶ月は引越以外に何をしていたのだろうかと振り返る。まずディクスン・カーの作品を何冊か読み終えた。創元推理文庫新刊のアンリ・バンコラン最終作「四つの凶器」、これにつられて処女作「夜歩く」再読、ポケミス版「死人を起こす」、「嘲るものの座」、図書刊行会単行本「一角獣殺人事件」、ケン・ブレイクつながりで「黒死荘の殺人」再読。
     

 ビートルズ関係では50年前の2月26日がキャピトル編集アルバム「ヘイ・ジュード」のリリース日だったので、当日アナログ盤視聴。
    

 購入していた2月28日のKIRINJI札幌ライブは行くことを躊躇していたら2日前に延期が決定。2月中旬には、日仏共同制作の某映画にエキストラ参加。しかし、何と言っても年明けの1月から2月にかけてオフコースの「きかせて」をカバー録音したことがここまでの一番大きな出来事である。

 オフコースについては「ここ」 で述べたが、実は4曲ほど「カバーに挑戦!」として取り組んでいる。第1弾は I LOVE YOU で、これは90年代の始めにリズムトラックとバックコーラスだけを録音していた素材に、昨年3月他の楽器やリードヴォーカルを加え完成させていた。ところが、歌詞の一部を間違って録音したことがわかって、今後歌の録り直しを考えている。そして第2弾が「きかせて」である。1980年のアルバムWe are の最後に収録されている隠れた名曲だ。
    
 今回この曲をカバーするにあたり、YAMAHAのミュージック・シーケンサーである QY300 を活用してみた。とても安易なのだが、プリセットされたバッキングをそのまま使ってバックトラックを作成。それにエレキギターのカッティングとフレーズ、さらにシンセのエレピとストリングスを加味した。問題は歌、特にバックのコーラスである。本物を慎重にコピーし再現しようと試みたが難しい!とりわけ中盤以降は4声のハーモニーなのだが、その各パートを3回重ねて録音してみた。それでも小田和正と鈴木康博の二人が紡ぎ出すハーモニーにかなうわけがなく、あくまで自己満足である。原曲の雰囲気を壊すことになるが QY300 のバッキング・アレンジがラテン風でもあるのでエンディングはエレガット・ギターのソロを入れてみた。フレーズを考えながらの慣れない音入れで20回くらいやり直し苦労した。そうして何とか完成したところで力尽きた。各トラックの音質補正などマスタリングは後ほど手がけることにしよう。
 今後動画サイトに作品をアップしたいと考えているが、いつになるやら。そして、QY300を使ったオフコース・カバー第3弾を準備中であるが、こちらも当分先の話になりそう。

ディクスン・カー「連続『読冊』時件」(ネタバレなし)

2019年12月31日 | ミステリー小説
 巷では「これミス2019年」などの話題の時期だが、今年はそれに見向きもせず私はカーの未読作品に没頭していた。標題は毒殺事件ならず「この時期に連続的に何冊も読んだ件」という意味である。内容としては新訳2冊、文庫の旧版3冊、そしてハヤカワのポケミス3冊計8作品。これほど何冊も読み続けられるのは、言うまでもなくカー(あるいはカーター・ディクスン)がフーダニットに徹した本格もの探偵小説の書き手だからである。それに不可解状況のハウダニットの要素が加わることでやめられなくなる。そして、最終的には「意外な犯人」で終わる。昔から味わってきた探偵小説の楽しさを今改めて感じている。以下、つれづれになるままに。
    

 新訳の2冊はそれぞれヘンリー・メリヴェール卿とフェル博士が探偵役。どちらも船が舞台の物語だが、当時の客船や輸送船の予備知識があるともっと内容が理解しやすいのかなと思う。新訳はさすがに読みやすい。
    

 トリックを知りながら改めて読んだのが2冊。「連続殺人事件」は不可解な飛び降りのトリックを覚えていたが、物語としてはそこがメインではないので意外な犯人に堪能。「爬虫類館の殺人」も同様。密室のトリックは知っていたが、それでも面白い。両作とも主人公とヒロインのロマンス的要素があるのも作者らしい。「帽子収集狂事件」は江戸川乱歩の一押し作品である。当時男性がシルクハットを身につけるという背景を理解しておいた方が良さそう。ロンドン塔は現存の場所で一度行ったことがあるが、読んだだけではイメージがわきづらかった。ある程度予備知識があると理解が深まるだろう。
    

 ポケミスの3冊。「五つの箱の死」は日本語の訳文が今一である。例えばひとつのセリフの中に「〜なのです。〜なのです。」と続いたりする。あまりにも直訳すぎる表現も多い。見ると初版が1957年なので、現在の新訳版と比べるのは酷か。主人公ジョン・サンダース博士が「読者よ欺かるるなかれ」にも引き続き登場する。「五つの…」で出会った女性との仲も気になる「読者よ…」である。「パンチとジュディ」は昔アメリカのテレビ番組「白バイ野郎ジョン&パンチ」を思い出すタイトルだったが、パンチもジュディも登場しない。実はイギリスの人形劇のキャラクターでドタバタ劇の象徴らしい。元諜報部員の主人公「僕」が語る物語はサスペンスに満ちており、途中でやめられなくなった。そして、まさに「意外な犯人」である。ちなみに、この「僕」ことケン・ブレイクは「黒死荘の殺人」で初登場後、今回のヒロインのイブリンと「一角獣殺人事件」(私は未読)で出会い、本作で結婚?(なぜ?がつくのかは本作のドタバタラストに注目を)し、「ユダの窓」にも登場する。
    
 カー「読冊」はその後も続いており、今は「死者はよみがえる(ポケミス版では「死者を起こす」)」を両方見比べながら再読中である。他に「弓弦城殺人事件」「血に飢えた悪鬼」「第三の銃弾(完全版)」「死の時計」「嘲(あざけ)るものの座」「剣の八」が待機中。その中、12月20日に創元推理文庫から「四つの凶器」が発行された。アンリ・バンコラン登場の最終作60年ぶりの新訳で、即購入である。至福の時が当分続きそうだ。

ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その2)

2019年12月19日 | ギター
    
 PACIFICA112V YNS(イエローナチュラルサテン)についてのその2。
 試奏してみた。最初は弦高が低すぎて至るところビビリ音がしたため、調整したら6弦12フレットちょっと高めの2.2mm。だがどのフレットもピッチの狂いがなくコードを押さえるときれいな和音を奏でる。次に各弦、各フレットを単音で弾いてみると5・6弦に関してはあまりサスティーンが出ない、ちょっとつまった音という印象。その一方で、弾いていくうちにネックの振動がコンター加工されたボディに大きく伝わるのも感じられた。

 次にアンプに通して音だし。本ギターのピックアップはSSHで、コイルタップ機能もある。切り替えによるHとSの音の違いは顕著で組み合わせで多彩な音づくりが可能である。ノイズは若干出るが許容範囲。フェンダーのアンプMUSTANG GT40に繋げてみたが全体的にかなりブリリアントで良い音だ。セレクターによってはストラトのような甘い音も出る。そしてSSHなのはやはり便利だ。両方の良いところを活用できそう。ハムバッカーのPUは本体直づけ。そのためか、ピックガードの形が特有である。
     
 しばらく弾き込んでいくとネックが手に馴染んで弾きやすさを感じる。その要因の一つがネックの細さだろう。ナット幅を測ってみると他のギターが42mmくらいあるのに対しパシフィカは40mmである。この2mmの差は意外と大きいのではと思う。しばらくパシフィカに熱中してストラトなどに戻ると弦と弦の間が広くて一瞬戸惑ってしまった。

 そして一番驚くのは長時間弾いても、チョーキングやアームを多用してもチューニングがあまり狂わない点だ。これはパシフィカ紹介の動画サイトでインフルエンサーの一人、Rickeyさんも強調していた(「人気ギターPACIFICA112VMを弾きまくりレビュー」)が、まったくそのとおりである。本当にしっかりした作りなのだなと思う。ヘッドの裏面にMADE IN INDONESIAとシール表示があるが、国外生産でもサウンド的には問題ない仕上がりだと言える。

 現在の最高機種の611・612タイプになるとピックアップがセイモアダンカン、ロック式ペグなどさらに充実した機能を有するようなのだが、価格は6万から7万円程度。コストパフォーマンスが相当高いと言えるのはさすがヤマハである。私が持つYAMAHA製品はギターがSG-2000とFG-150、シンセがDX7、そしてシーケンサーとしてQX3とQY300。QY300のみフロッピーディスク・ドライブの不調があったけれど、その他はほとんど問題なしでまだまだ使える。私にとってヤマハは信頼のブランドなのだが、今回のパシフィカによってその思いはさらに強まった。特に私のような初心者以上・中級者未満の者にとっては、エレキギターを弾くことの楽しさがさらに増すギターだと言えるだろう。
 結論、このギターは良い!ピックアップ違いの最上級パシフィカも試してみたくなった。

ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その1)

2019年12月17日 | ギター
 ヤマハのエレキギターであるパシフィカが人気だ。
 結論から言おう。このギターはとても良い!
     
 パシフィカというブランド名は昔から知っていたが廉価版というイメージだったので、それほど興味を引く存在ではなかった。だが、KIRINJI のギタリストである弓木英梨乃嬢が好んで使っていることを知って興味がわいた。何か秘密があるに違いない。そもそも動画サイトのインフルエンサーの人達が高評価を出していることも人気の一因と思われ、ネットショップでは入荷待ちの賑わいも見られる。果たしてパシフィカはそんなに良いギターなのか。

 かつて札幌市内の楽器店で試奏したことはあるのだが、改めてその人気の秘密を知りたくて、我慢できず黒金曜特売中のサウンドハウスさんにて購入してしまった。一口にパシフィカと言っても価格帯から色まで種類が多いギターだが選んだのは木目が見えるイエローナチュラル・サテン(YNS)の 112V。お値段としては最低ランクでエントリークラスと思われるが、自分の小遣いの範囲で買えた一本である。

 こちらは在庫有りの状態だったので注文後程なく到着(現在は一ヶ月半待ちの表示が)。ヤマハのソフトケースが付属。新品のギターを買ったのは久しぶりなのでまずは外観をチェック。木目がはっきり見えるボディは4ピースなのがわかる。YNSは全く塗装がされていないので、表面をなでると少しざらつく感触がした。ちなみに木材はアルダー。ネックは指板がローズウッド。低価格ギターにしては木材の使い方の満足度が高い。重量を計測したら約3.3キロ。これは我が家にあるエレキギターの中ではテレキャスターと同じで最軽量。よって取り回しがしやすい。ネックの反りのチェックを定番の方法(2フレットと17フレットを指で押さえてその間の弦高状態を見る)でしてみたが、全く問題なかった。(続く)

「クリムゾン・キングの宮殿」リリース50周年

2019年10月22日 | プログレ
 先月はビートルズのアビーロード50周年の話題で世の中も個人的にも盛り上がった(イギリスで50周年盤がまたしても1位を獲得したとのニュースも流れていた!)ところだったが、今月、私にとって超重要なロック・アルバムがリリース50周年であることに気がついた。キング・クリムゾンの"In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)"である。
     
 この作品は1969年10月10日に発売されたそうなので、まさに今が50周年。クラシックや映画音楽好きだった私がロック・ミュージックに目を(耳を)向けるきっかけとなったアルバムであることはこちらで述べたので、今回は別の話題を。

 まず「レコード・コレクターズ」2002年3月号にドラマーだったマイケル・ジャイルズのインタビュー記事が載っている。
     
 バンド名の由来は「クリムゾン・キングの宮殿」という曲名から取ったそうだ。「だれもいいバンド名が思い浮かばなかったから曲名から持ってきた。」と言っている。私はバンド名を曲に盛り込んだと思っていたが逆であった。そしてインタビュアーが「日本では長いことビートルズの『アビーロード』をチャートの1位から引きずり下ろしたアルバムとして有名です。」と振ると、「いや、イギリスのアルバムチャートの最高位は5位だったと思う。我々自身もとても驚いたくらい自分達が必要としていた以上の成功だった。」と答えている。国内盤LPの帯にその記述があった「宮殿」のひとつの神話として信じられている話しだったが、無名のバンドがそこまで名を馳せたという事実はたとえ5位であっても変わらない。

 そして今日のメインの話題はこれ。
     
 クリムゾンのオフィシャル・サイトでクリムゾン誕生50周年を記念する貴重音源の公開を今年1月から行っている。(「ここ」)私がそれを知ったのは恥ずかしながら最近である。音源は週一回新たにアップされていて、当時の話題にも触れられていてとても興味深い。「1991年当時の所属レーベル、ヴァージンが企画したボックス・セット『フレーム・バイ・フレーム』のラジオ・プロモーション用に制作された「21世紀のスキッツォイド・マン」の幻のラジオ・エディット・ヴァージョン」と記載された第1回目の音源は曲の中間のソロ部分がカットされコンパクトにまとめられたバージョン。そして#40として聴くことができるのが何と幻のトニー・クラーク・プロデュース版"21st Century Schizoid Man"なのである。クリムゾンのメンバーは当初ムーディ・ブルースを担当していたクラークとアルバムのレコーディングを進めていたが、意見の対立で中止し、それまでの音源も破棄されたという話しを聞いたことがある。サイトの記載によると、実はエンジニアが倒れて作業が進まなくなったとあるが、それよりも驚いたのは長年残っていないと思われていた音源が見つかったということ。それをここで聴くことができるのだ。バッキング・トラックのみで、そのためレイクのヴォーカルは移植され、ギターとサックスのソロはジャッコとメルがオーバーダビングしたとのことだが、荒々しいけれど完全に土台ができあがっていることがわかる。本当に貴重だ。

 クリムゾンの「宮殿」といえば、長年マスター・テープが紛失して最初のCD化はマスターのコピー版で行われたということだったが、後年そのマスターが見つかり、04年に改めてオリジナル・マスター・エディションとして発売された経緯もあった。アナログ・レコーディングの時代にマスター・テープと呼ばれるものはミュージシャンや音楽業界にとって大きな財産であるはずなのに「紛失」とはどういうことなのか、ちょっと腹立たしい気もするが無事見つかって良かったと遅ればせながら思う。今回紹介したこの音源も超貴重なものである。しかも無料で聴かせてくれるなんて、ありがとうキング・クリムゾン(ロバート・フリップ)!
     
     (最初に買った2004年オリジナル・マスター・エディション盤。ピンクレーベルが模されている。)

50年後のザ・ビートルズ追体験/9月26日は奇跡のアルバム「アビー・ロード」

2019年09月26日 | ザ・ビートルズ
 50年後の追っかけビートルズも、とうとう実質的ラスト・アルバムまで来てしまった。
   
 ビートルズのオリジナル・アルバムの中でサージェント・ペパーズと並んで好きなのがアビー・ロードである。アルバムとしてフルに聞いたのは、確か中学生の頃だったと思うが、この中に収録されているCome TogetherやOh Darlin'がラジオのヒットチャートで流れているのは小学生の頃に聞いた記憶がある。

 なぜ好きかと問われれば、まず捨て曲がない名曲揃い。私は完全にポール派だが、リンゴの大傑作と思うOctpus's Garden、そしてジョージのSomethingやジョンのBecauseなどメロディアスな私好みの曲が揃っている。(ちなみにBecauseやMaxwell's Silver Hammerではモーグ・シンセサイザーが使われていると思われるが、そうだとしたらこれらの曲で私は初めてシンセの音を聞いたことになる。ビートルズの革新性に脱帽!)そしてI Want Youのコーダはまるでプログレだと感じるし、B面のメドレーは組曲のように見事に構成され、ドラマティックな展開が感動的なのは誰もが認めるところだろう。さらにビートルズ節と言って良いコーラスワークとポールの弾くベースギターのフレーズの凄さにいつも聞き惚れてしまう。

 後に知ったのは、これがLet It Be セッションの後に録音されたということ。映画を見て悟ったビートルズのバラバラな様子に、その後四人が結集してこれほど素晴らしいアルバムを作るとは、まさに奇跡の作品だ。実際には、資金不足を解消するためなどビジネス的な思惑も多々あったようだが、結果的に大傑作アルバムが完成した。

  私自身の初の海外旅行でロンドンに行った時の一番の目的が、ポール死亡説まで生み出したスタジオ前のアルバムジャケットに写った横断歩道を歩くことだったのはこちらで述べた。リリースが69年だったから行ったのはほぼ20年後のことである。ビートルズと同じ場所を歩いたという事実に大きな感動を覚えたものだが、どういう経緯かEMIスタジオの敷地内の玄関前で記念写真を撮ることもできた。

 さて、我が家にあるAbbey RoadアナログはAP-8815番号のLP国内盤と17年にdeagostiniからリリースされたジャケ写真の色合いがかなり違って見える(明るい?薄い?)made in E.U.のリマスター音源盤。国内盤はかろうじて帯があるが悲惨な状況。両盤を比べると特にB面のカッティングにおいてEU盤には曲間の区切りが見られないせいかレーベルと溝の間がかなり広い。音的には最新プレスということもあるだろうが、こちらの方が音圧が高いように聞こえた。50年前に発表された当時、イギリスでは18週、アメリカでも11週という長期間にわたってチャートの1位をキープしたそうだ(出典:THE BEATLES MATERIALS〜レコード・コレクターズ4月増刊号)。
   
 リミックス音源の50周年記念エディションは27日発売なのでタワーレコードに注文した私の手元に届くのは数日後になるのだが、最初のリリース時からステレオだったこのアルバム、どのように音が再構成されているのか聞くのが楽しみである。何はともあれ、今日は中学生の頃に買った国内盤LPに針を落として奇跡のアルバムを再体験するとしよう。

G&L S-500 Premium フジゲン製のストラトタイプ・ギター

2019年08月13日 | ギター
     
 この4月に平成最後の大きな買い物として、アナログ・シンセのDeepMind12を紹介したが、早くも令和最初の話題を書くことになってしまった。G&L S-500 Premiumというエレキギターを新たに購入したのである。
 G&Lのことは全く知らなかったが、2017年11月の札幌ギターフェスタで弾かせてもらって興味を持ったことはこちらのページで紹介した。テレキャスを購入後ストラトにも興味が移った私は既にフェンダー'57年モデルのAmerican Vintageを持ち熱中していたが、実はローズウッド指板のストラトも欲しいと思いその候補としてG&Lギターを探していたのである。ギターフェスタの時はUSAを試奏させてもらったが、さすがに予算的には難しくて日本製の方を物色してきた。なかなか良い商品が見つからなかったが、先日所沢市にある平野楽器さんのHPでこの一本を見つけた。
     
  S-500 Premiumはフジゲン製である。そしてカラーも欲しかったレッドなのだが、こちらは深い紅のワインレッドでありとても落ち着いた色合い。何よりも作りが良い。さすが定評あるフジゲンだ。実は、私は各フレットを押さえた時のピッチのズレがとても気になるタイプなので事前に店主氏にその辺を質問した。チューナーで見てくれてほぼ問題ない、フジゲンらしい信頼性の高い作りだと回答された。そこで決断したのだが届いてみたら本当にそのとおりだった。ピッチ的な問題は全くなく、中古のはずがまるで新品であるかのような美品でもあった。これは掘り出し物だったなと喜んでいる。
     
 ネックは薄めのCシェイプを採用。メイプル指板が好きな私はローズ指板に最初は馴染まなかったが、数日弾いていくうちに段々と握り心地が良くなってきた。ピックアップは出力が高めなマグネティック・フィールド・デザイン(MFD)を搭載。通常のシングルコイルよりもパワフルかつ音が太いと言われている。実際音を出してみると、まずノイズがほとんどない。そしてパンチのある音がすぐに出た。ストラト同様に5ウェイピックアップセレクターがあるが、さらにこの機種にはフロントとリアの3つ全てのピックアップのミックスが可能なミニスイッチも付いていて、これにより幅広い音作りが可能。つまり、フロントピックアップ+リアピックアップのテレキャスのようなミックスポジションサウンドも出せるということなのだが、これについてはもっと試してみたいと思う。
 令和最初の大買い物は結局良い買い物だった。あとは自分の腕が上がるよう、脳の活性化のためにも頑張って練習しよう。機材の良さを引き出すのも奏者次第なのだから。

<追記>
 たくさんの方がこの記事を見てくれて感謝!相変わらず弾きやすいギターなのだが、一点のみ追記する。それはこのギターの重量である。他と比べてちょっと重いかも、とずっと思っていたのだが計ってみたら4.0キロあった。テレキャスターが3.3キロ、ストラトがだいたい3.5キロ前後なのでかなり違う。所有している中で一番がYAMAHA SG2000の4.6キロ(これは本当に重い!)。次点である。私の年齢ではライブで長時間は無理かも。いやいや、その予定はないので大丈夫、部屋でじっくり弾きましょう。

TBSスーパーヒーローズ・ガシャポン「エイトマン」「スーパージェッター」「宇宙少年ソラン」をゲット!

2019年06月30日 | TOYS
 「昭和のヒーローコレクション」というガシャポンを見つけた。昭和のヒーローといっても、かなり古い。私が小学校入学の頃テレビに釘付けにされた「エイトマン」「スーパージェッター」そして「宇宙少年ソラン」である。
    

 これはなかなか見かけないと思うのだが、息子が見つけた。古めかしいスーパーの片隅にひっそり置かれていたそうだ。すぐ私に連絡が来て、せめてソランだけでもゲットせよ!と指令を送ったらしばらくして5種類コンプしたとの報告。何と頼もしいことか。
 

 薄汚れている(失礼!)器機の感じからもしかしたら昭和の時代から置かれていたガシャポンではないか、との考えもあったのだが、商品を手にして中のフライヤーを見たら発売は(株)ユージンでウェブサイトのアドレスやバーコードも印刷されていたので完全に平成のものである。しかし、中身は幼少の頃の自分にタイムスリップさせてくれるほど懐かしいものばかりだ。思わず納戸の中に保管していたソノシートを引っ張り出してしまった。このことについてはこちらで少しだけ述べているが、ビデオ普及前の私達にとっては唯一音付きで自宅で楽しめるメディアだったのだ。小型のレコードプレーヤーで何度聞いたことか!今もラジオドラマが好きなのはこのことが影響しているかもしれない。
    
    
    

 最近この手のものにはほとんど興味がなかったのだが、今回ははまった。そして、中の説明を見たらエイトマンとスーパージェッターは全52話の放送だったのに対し、ソランは何と96話も放送されたそうだ。意外でびっくり!

<追記>
 息子がこれの発売時期を調べたら、約10年前ということがわかったそうだ。もしかしたら10年間ずっと置いてあったかもしれない。実際、開けて組み立てたフィギュアは大きめで、息子曰く、今だったらこの大きさで200円はあり得ない、4〜500円くらいにはなっているのでは、とのこと。摩訶不思議京都。

ジェネシス・Alive The Liveシリーズ〜 Live In New York 1974 / GENESIS

2019年06月17日 | プログレ
   
“The Lamb Lies Down On Broadway” Tourのライブ音源は遙か昔から聴いているが、当初はオーディエンス音源のものが多かった。その後1998年にリリースされた「Genesis Archive 1967-1975」でようやくサウンドボード録音による演奏を聴くことができたものだ。それはまるでスタジオ録音であるかのように演奏も音も良かった。しかし、その音源は最終曲のItがテープ切れ?で収録されず、そのためメンバーが集結してその曲だけを再録したという嘘のようなおまけトラックが付いていた。それもとても素晴らしい演奏だったので文句のつけようはないのだが、ステージの完全ライブ収録という点では不完全だった。そして本アルバムにはラジオ番組 King Biscuit Flower Hour 用に12月17日のニューヨーク州ロチェスターにて演奏された Broadway全曲+The Musical Boxが収録されている。
   
 以前ここで紹介したように、私はThe Lamb Lies Down On Broadwayというアルバムのクオリティの高さ、素晴らしさを評価している。それをステージで再現するのは大変な作業だったことだろう。何せ1974年は5月まで前作アルバムのツアーをしていて、そして11月からラム・ツアーが開始されたのだから。それにもかかわらずその間にニュー・アルバムを完成させ、3枚をシンクロさせ映し出される千枚以上に及ぶスライドやピーターのコスチュームを準備し、レーザーをも用いた本番での演出や語り、それらがトータルに重なり合ってこのツアーが成り立ったのだろう。ぜひとも映像で見たかった。しかし、それは叶わないからこの音源を聴きながら想像力を働かせよう。そうするに充分な演奏をこのCDでは聴くことができる。
 だが、こうした音源が出されると、実は個人的にはBBCで放送された音源が最高だと思っている。今後それの全曲版がリリースされないものだろうか!?
(↓写真家アーモンド・ギャロ氏発行の写真集からブロードウェイ・ツアーのショット)

   

ジェネシス・Alive The Liveシリーズ〜 Live In Montreal 1974 / GENESIS

2019年06月16日 | プログレ
 ラジオ番組用に収録した音源による「Alive The Liveシリーズ」は昨年からリリースされているようだが、その中にジェネシスものが数枚含まれていた。今月、ピーター・ゲイブリエル在籍時のものが新たに5種類発売となり、その中から2枚を購入したので順に紹介したい。

   
 1973年10月13日に6thアルバム「月影の騎士(原題:Selling England By The Pound)」をリリースしたジェネシスは9月からの8か月間、ヨーロッパ、イギリス、北米で115公演の“Selling England By The Pound”ツアーを行った。その中、74年4月21日のカナダ・モントリオール公演が地元のロック専門のFM局CHOMでの放送用としてライヴ・レコーディングされる。セット・リストはアンコールを含めて全10曲なのでこのライヴ・アルバムはコンサートを完全収録している。(以上、付属の解説より抜粋)
 本盤は録音の音質が大変良い。それは即ち演奏の迫力をほぼダイレクトに伝えているということ。「Genesis Archive 1967-1975」収録の73年のレインボー・シアター・ライブ音源も良かったが、こちらの方はより臨場感に溢れている。ツアー終盤ということで演奏も力強く自信に満ちているように聞こえる。ゲイブリエルがフランス語でMC。適宜歓声が聞こえる観客のノリも良い。Firth Of Fifthではスタジオ録音同様にピアノのイントロがある。そしてアンコールのザ・ナイフの演奏が凄い!やはりこの曲は中盤のフルートが欠かせない。ハケットの終盤のギターソロも弾きまくっている!
   
 と思って聴きながらふと自分の棚を見ると同日のライブによるブート盤があるのを発見(「Horizons Part1 / Part2」)。随分前に買ったもので忘れていた。少し聞き比べてみると、今回購入盤の方は放送前の音源を編集したようで開演前の音が入っていたり、何といっても番組では放送されなかったThe Knifeが含まれているのが違う。この一曲だけでも本アルバムの価値はあると思う。
   
 ちなみにオープニング・アクトを務めたヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのフロント・マン、ピーター・ハミルのパフォーマンスも本CDには収録されている。