時間の合間を見て取り組んでいるオフコースのカバー。第3弾が完成し、YouTubeにアップした。YouTubeの私のサイトはいつの間にか「限定公開」から「公開」にしてしまったのでどなたでも見られます。
この曲は、悩んだり落ち込んでいるけれど、やがて前向きな気持ちになっていくという歌詞で、今の時代の応援歌とも言えるかも。今回はバックコーラスとハーモニーでY'isさんという大学生ミュージシャンの協力を得ながら取り組んだが、私自身はまだまだな感じ。ですがよろしければお聞きください。Y'is さんの応援もよろしくお願いします。
チック・コリアが亡くなった。大好きなジャズ・プレーヤーでありキーボード奏者の一人だった。自分と彼の音楽とのつながりを振り返りながら、哀悼の意を表したい。
中学生の時に聴いたReturn To Foreverがジャズに興味を持つきっかけだった。正確にはジャズ・フュージョンと呼ぶべきかもしれないが、プログレッシブ・ロックしか聴かない私にとって大きく心引かれるサウンドだった。エレクトリック・ピアノ、フルートそして女声スキャットが紡ぐラテン的バンドの音がとても心に残った。正確にはコリア名義のアルバムがR.T.F.だったそうだ。が、パーマネントなグループ活動となり次作のLight As A Featherもとても良かった。このアルバムでは特にタイトル曲が好きだが、作曲はスタンリー・クラークだと今アルバムジャケットを見て気がついた。彼のベース・プレイは光るものがあるが、作曲家としても才能を現していた。そしてドラマーとしてレニー・ホワイトやギタリスト、ビル・コナーズを迎えた新編成でロック色が強くなり、その後超絶ギタリストのアル・ディメオラが加入してアルバムNo MysteryやRomantic Warrior(ロマンの騎士)を出す。特にタイトル曲「ロマンの騎士」はテクニカルな奏法と美しさを持つ曲で、大好きだった。このテクニカルさによって、アルバム全体がプログレと言っても良いくらいだ。この4人バンドが散会したのは残念だったが、続くMusic Magicは自分が持つLPジャケットの中で一二を争うくらい美しいと思うアートワークで、曲も演奏も良い。チックの奥方であるゲイル・モランのヴォーカル(オルガンでも参加)が魅力的。
R.T.F.としては以上だが、ソロも好きな作品が続く。妖精、My Spanish Heart、そしてThe Mad Hatter。My Spanish...の1曲目Love Castleも大好きな曲で、G・モランのスキャットが美しい。このアルバムにはヴァイオリンのジャン・リュック・ポンティが参加している。妖精も良かったが、なんと言っても私はMad Hatterが気に入っている。発売当時にLPを買ったが、その後紙ジャケCDも揃えた。チックやスティーヴ・ガット、そしてゲスト参加のハービー・ハンコックなどの演奏は言うまでもなく、心に残る旋律、不思議の国のアリスをモチーフにしたトータル性が私のハートにドンピシャリだったのだ。今回改めて聞き直して、やっぱり良いアルバムだと思った。
そして私は過去に2回、チックの演奏を生で聴いている。最初は78年6月10日渋谷公会堂でのライブで、AN EVENING WITH CHICK COREA FEATURING GAYLE MORAN WORLD TOUR・13 PIECE BANDというタイトル。どんな曲を演奏したのか覚えていないのだが、弦とブラスが加わった圧倒的なサウンド、G・モランがほぼ中央にオルガンを前に鎮座していたこと、そしてチックがドラム・スティックを自分の鼻と唇の間に挟みながら登場するなど、最初からおどけた仕草をして会場内が大いに沸いたことはよく覚えている。
2回目はアル・ディメオラ期4人編成Return To Foreverの再結成ライブである。これは83年の札幌厚生年金会館。期待したライブだったが、何となく4人の息が合っていないような印象で、消化不良に終わってしまった。その後LIVE UNDER THE SKYに登場したライブがテレビやFMで放送されたのだが、その印象は変わらなかったのが残念である。
最後は少々辛口になってしまったが、シンセサイザーも巧みに使いこなし、私の人生において充分楽しませてもらったチック・コリアの音楽。手元の音源を並べてみた。LPもCDも処分してしまったのが何枚かあるのだが、逆に言うと外せない作品が残った。この中でlight as a featherのCDは2枚組で、別ヴァージョンの演奏テイクが収録されていて今も愛聴盤である。いつまでも心に残る音楽をありがとう、チック・コリア。Rest in peace.
ようやくスティーブン・ウィルソンの新作のカセットテープ・ヴァージョンが届いた。
こちらは第一印象、とてもシンプルな作りである。写真のとおり、本体は白地のプラスチックに黒の印字。ジャケットも表はジャケ写と曲名、裏側はクレジットがあるだけで写真や歌詞はなし。昨年3月に予約を入れた時の価格は1300円台と安価だったので、あまり凝った形を意図してはいなかったのかもしれない。実は昨年末、竹内アンナ新作「AT4」もカセット版を出し購入したのだが、最近のテープは昔当たり前だったドルビー・ノイズ・リダクションのマークがない。その処理がなされていないようだ。これも時代の流れか。アナログ盤と同じA面6曲、B面3曲の構成である。「裏面にひっくり返す」ことを楽しみながら、改めて聴いてみよう。
アルバムタイトルであるTHE FUTURE BITES とはどういう意味なのだろうか。FOLLOWERという曲中に、Future bitingとの歌詞が出てくるのだが、まだしっかり読んでいないので解釈ができない。SW氏の歌詞はいつもはそれほど難解ではない気がするのだが、今回は難しい。そこで今回はサウンドに注目。
アルバムは全9曲でトータル42分程度。CD中心の時代は各アーティスト60分くらいの尺が多かったものだが、今回はLPの長さに合わせたのか短め。それでもいろいろなタイプの曲がある。第一印象は、打ち込みリズム風の曲が増えていること。何か80年代のテクノ・ポップを聴く感じだ。だが、クレジットにプログラミングとの表記は多いのだが、ドラムスの録音も確かに行われているようだ。打ち込みとバンド・サウンドの中間的な音楽だ、と理解しておこう。
1曲目の1分少々のUNSELFからSELF、KING GHOSTと続く3曲はメドレーのように繋がっている。特にKING GHOST は妖しげで美しいアルペジオが独特の雰囲気を与えるSWらしいサウンドと曲調である。前述のPERSONAL SHOPPERやEMINENT SLEAZEも繰り返しのフレーズが耳に残る中毒性を持った曲だ。一方、12 THINGS I FORGOTはストレートなポップ・ソングで、FOLLOWERはバンド風ロック・ミュージック。そして、MAN OF THE PEOPLEは私好みの叙情性に満ちた曲だ。と、こうして聞いていくと今回も飽きさせない曲構成になっていると思う。ただ何か物足りなさを感じるのは短い曲が多いせいか。全体が42分程度なので必然的にそうなるのだろうが、PERSONAL SHOPPERが10分弱、ラストのCOUNT OF UNEASEが6分強であとは4分代の曲が多い。コンパクトにまとめた感じだ。それでもこのアルバムは到着後からヘビーローテーションである。コンパクトゆえ続けて繰り返し聴くことになってしまう。さすがSTEVEN WILSON、今回も楽しませてもらっています。あとはカセットテープの到着を待つのみ。
2021年初頭の音楽的マイ・ブームはSteven Wilson の新作THE FUTURE BITESである。私はこれを予約したのは昨年の3月だったと思う。その後の新型コロナの関係だろうか待つこと約1年、ようやく先日発売になった。昨年後半くらいから動画サイトにPVがいくつかアップされていたが、あえてそれには触れず、到着を待っていた。ということで、今回は完全なる第一印象を記してみる。
私が購入したのは通常のCDとアナログ盤である。今回はボックスセットのヴァージョンもあるようで、SWがどのようなパッケージ戦略で新作を発売するのか少し興味を引かれた。その中、アナログ盤はブラック・ビニールに加えてレッド盤とホワイト盤があるという。最近のアナログ盤は高価なイメージがあるが、こちらは3千円台でポイントを使うと2千円台で購入できることがわかり、どのようなアートワークが見られるのかと今回は食指が動いた。注文したのはホワイト盤で、こちらも先日到着。さらに、今回はカセットテープでのリリースがあるのだ。今やレトロというか、オシャレ心を誘うまでに至ったカセットテープでの発売をするとはSW氏、なかなか消費者(=私)の心をくすぐるではないか。というわけで、実はこれも昨年3月に予約注文をしていた。だがこれだけまだ発売となっておらず、届くまでもう少し時間がかかりそうである。
さて、CDは紙製の外カバーに真っ白なプラスティックのケースが収納されている。透明ではないところが新鮮だ。そして正面に記載されている暗号のような表記。これはちょっと考えるとすぐにわかるだろうが、アーティスト名とアルバムタイトルだ。中のブックレットは黒白赤の3色(今回のレコード色と同じ)のみで構成されていて、通信販売の商品紹介のような写真が載っている。PERSONAL SHOPPER という曲があるのが関係するのだろうか。アナログ盤の方もCDと同じ装丁で紙のケースに見開き型のジャケットが挿入されている。ブックレットも全く同じ(もちろん大きさは数倍)。そして真っ白なディスクは溝があまり見えない。久しぶりに新譜のアナログ盤を買ったが、ジャケットが大きい(厚い)ので、これはなかなかの存在感だ。(続く)
昨年末の黒金曜日やクリスマス・セールの時期にシンセ音源関係のソフトウェアのアナウンスが登録しているサイトから多数送られてきた。その中で特に目を引いたのがCherry Audio社のDCO-106である。インターフェイスを見て紛れもなくこれはローランドのJUNO-106を再現したものであろう。それが割引価格で約3000円。本家のシンセサイザーを持っているにもかかわらず思わず買ってしまった。今日はそれの試奏レポートである。
このソフトは64ビットなので最新のCubaseにも対応する。それにスタンドアローン(単体)での使用が可能だ。そこがまず良い。インストールして立ち上げてみた。ご覧のようなレイアウトになっているが、実機のJUNO-106より操作スイッチが多い。例えば、アルペジオやディレイ、リバーブなどは本家にはない。DCOのRANGEの数も増えているなど、さらに進化した機能を有する。画面の左上に、B11 Strings と記載されているところがあるが、ここをクリックするとプリセットされた音色が多数見られる。そしてこのA~、B~というのはファクトリー・プリセットの音色で、このStringsは実機と全く同じに聞こえる。この上なく再現率が高いと感じた。その他、ブラス系やアナログシンセ特有の音色もJUNOらしいと思う。それらを元にスライダーを上下したりボタンを押すなどのアナログ感覚で幅広く音作りができる。まさに本家本物と同じ操作性である。加えて最大16音ポリフォニック(実機は6音)。入手したばかりでまだ把握し切れてはいないが、自分の音楽作りに充分対応してくれるソフトだろう。何よりも使っていて楽しい。今ホームページを見たら定価39ドル(元もそんなに高くない)が現在も25ドルで販売中である。この圧倒的な安値はとても魅力的でしょう!と最後は宣伝風になってしまったが、私としては大変満足できたソフトである。現在オフコースのカバー第3弾に挑戦中、どこかに使ってみよう。
2021年はビートルズのゲット・バック・イアーなのだそうだ。
50年後の追っかけザ・ビートルズを7年間にわたりこのブログで展開してきた私は、映画についてはノータッチだった。ただ、アルバムLet It Be の紹介時に映画の再編集版の噂がありそれが楽しみ、と記載させてもらった。その実情がYouTube動画で明らかになった。その紹介動画(予告編ではない)に私は目が釘付けになってしまった。ビートルズのセッション風景がとても綺麗な映像でメンバーのユーモラスな様子とともに紹介されているのだ。本編映画の暗い雰囲気が少なくともここでは全く感じられない。今まであの映画の状況でよく次作のAbbey Roadが完成出来たものだと思っていたのだが、作品づくりに4人一緒に和やかにセッションしているこの状況ならば納得もできる。寄せられたコメントもそのように感じた人がほとんどで、これはLet It Be セッションのイメージが覆されることになりそうだ。もっとも、メンバーの確執や仲たがいがあったことも事実である。映画Let It Beは解散に向けたバンドの終末という面を強調したかったのだろうか。
ちなみに再編集版のタイトルは「ゲット・バック」らしい。ということは全く別物の作品になるのだと思われる。いずれにしても、公開されるのが楽しみだし、その時に改めて考えてみたい。
映像版ではA HARD DAY’S NIGHT Blu-ray版 2021.01.30 発売とのこと。
映画Get Back 2021.08.27 公開(先行特別映像リンク)
今年は大変な一年でした。来年こそ、少しは笑顔になれればと心から願っています。
ヤマハのパシフィカ 611VFMについて、次はマイナスポイントとして思われる点。
まず、購入して最初に感じたのがフレット・エッジの処理で、少し指に痛い。これは購入先のイシバシ楽器に伝えたら無償で対応してくれた。曰く、「バリが出ている(指板面よりフレットの金属部分が飛び出ている状態)というよりもフレット断面のエッジが気になる状態でしたのでそのエッジ部分を一旦少し荒めのヤスリで落とした上で目の細かいヤスリで磨きました。」とのこと。おかげでかなり改善された。この点は大量生産の弊害か。しかし、112の時はあまり感じなかったので個体差もあるのかもしれない。
次に、Wilkinsonアームはデフォルトではベタ付けのセッティングである。フローティングにすっかり馴染んでいる自分としてはかなりの違和感を感じてしまった。裏側のバネをいじるとフローティング調整ができるということで、自分で挑戦。結果、なかなか良い感じになった。だが、弦高調整などをする必要もあるようなのでさらに自分で頑張ってみたい。なお、アームはレンチで締めて取り付けるようになっている。
(少しフローティングになった状態)
もう一つ気になったのは指板。購入してしばらく弾くと左指が黒く汚れた。弦の汚れだろうかと思って拭くなどしてみたが改善されず、最初に弦交換をした時に指板をレモンオイルで清掃したら拭ったティッシュが真っ黒に。指板はローズウッドだが、何か着色のような処理をしているのか。徐々に目立たなくなってきたので、弾いていくうちになくなることを期待したい。
以上良い点・悪い点両方を見てきたが、総じていうと新品で7万円程度の価格としては十分楽しめるギターである。一番の利点は何と言ってもこの「弾きやすさ」。デザインや色合いの好みに対しては個人差があるだろうが、そこがクリアされれば私のような初級以上中級未満のギター弾きには十分すぎると思う。唯一のP-90ピックアップ搭載ギターとして、音色を楽しみながら末長く弾いていきたい一本である。
なお、612(-12, -11はハムバッカーとシングルPUのそれぞれの数を表すそう)の方には新色のモデルが近々発売されるらしい。カラーの選択肢が増えることは良いこと。マット処理タイプのモデルも出るらしい。注目されたし!
*主な仕様:
・インドネシア製
・フロント側ピックアップ Seymour Duncan社製SP90-1
・ブリッジ側 カバードCustom5ハムバッカー(コイルタップ機能でシングルに)
・PUが2カ所なのでセレクターは3段階切り替え
・ブリッジ Wilkinson社製VS-50
・チューナー Grover社製Locking
・Graph Tech社製 Black TUSQナット(人口象牙)
・重さ 約3.3キロ
杢目が美しいフレイムメイプルがトップを覆うこのギター。色はキャラメル・ブラウン。下位モデルには存在するがこのモデルでこの色は国内販売されていない。イシバシ楽器さんが海外仕様を独自に販売したものとのことだが、ヘッド裏に貼られているシールにはロシア文字が見られる。もしかしたらロシアからの逆輸入だろうか?そのヘッドの表面もフレイムメイプルが採用され、ブラウンにシルバーのロゴが映える。
およそ1年前にヤマハ・パシフィカはどんなギターなのかを検証するための記事を本ブログに載せた(こちら)。エントリーモデルの112は結局良いギターだと結論づけた。その最後に、さらにピックアップ違いのパシフィカもぜひ弾いてみたいと書いたのだが、2020年の終わりを迎えるにあたりそれを強引に実現させてしまった。もし112をあれほど気に入らなかったらこうはならなかっただろう。
雑誌ギターマガジン8月号にCasinoギターと併せて特集されていたのがP-90ピックアップである。私はこれを見るまでシングルコイルとハムバッカー意外のピックアップがあることを知らなかった。外観をしっかり見ると確かに違う。かつていくつかのP-90搭載ギターの写真を見ても全く気がついていなかった。Casinoギターなど、まさに典型的なP-90ギターではないか。ジョンやジョージも使っていたのだ。というわけで、俄然このピックアップに興味を持った訳だが、何とパシフィカの上位機種である611に搭載されていることを知った。加えてこのキャラメル・ブラウンの色合い。惹きつける何かがあった。112を手放し資金を得て、今まで貯めた各種ポイントを合わせ何とか購入原資を見繕った。こうして届いたPacifica 611VFMについて、続編として報告する。
最初に、プラスポイントを。このモデルに搭載されているロッキンチューナーはやはり弦交換が楽だった。YAMAHAのホームページに具体的な交換手順が説明されており、それに従っていくつかの要点を飲み込めば、本当に簡単に弦交換ができてしまった。
比較的細いネックと弾き易さは112で感じたのと変わらず、グッドである。各フレットのピッチも狂わない。アーミングでもチューニングの狂いがほとんどないのはさすがだ。
さて2つの性格の異なるピックアップを有する本ギターの音色はどうか。まずネック側ソープボックス・タイプのSP-90はシングルコイルとのことだが思ったより音が柔らかく太い。甘くて暖かいサウンドと言われるのはこういうことか。ジャズ風なコードさばきにも合いそうである。ハムバッカーであるブリッジ側のCustom5の方が音がシャープで、歪みにより響きの良いクランチサウンドを作れる。そして、コイルタップするとこれは完全にテレキャスターだ。トーンを固めにするとなおさらそう聞こえる。これだけでも使えるサウンドだが、センターでのSP-90とのミックスがなんとも言えない味のある音となる。
(SP-90ピックアップ)
購入者達のレビューではセイモア・ダンカン製のSP90-1の音を絶賛している声は多い。だが、Custom5との組み合わせで色々な音作りが可能となるのが楽しいギターだと思う。サウンド的にはとても気に入った次第である。(続く)
約1年前に買ったPRSのSE Custom 24 Roasted Maple Limited Charcoal Burstが快調である(ここで紹介)。指板の具合も徐々に馴染んできて、とにかく音が響くので弾いていてとても気持ち良い。他のギターよりも触る時間が増えていて、PRS愛が深まってきたようだ。そこで目にしたのがSE純正のロッキンチューナーである。記事によると発売のアナウンスがあったのは昨年の秋なのだそうだ。新型コロナの影響か、1年を経てようやく日本にも入荷してきたとのこと。これを知って換装してみようと思い立った。
今までチューナーやペグを自分で交換したことはなかったが、本製品はSE専用の純正品なので六角レンチとドライバーさえあれば加工無しで自分で交換が可能とのことだった。そこでIKEBE楽器さんネットショップで購入。価格は10,700円(税別)。そして到着したのがこれ。黒いネジが上部にあるのだが、私のSEのボディ色とは似合う気がした。
さて、オリジナルのチューナーをレンチとドライバーで外す。最初に使われたネジが穴にフィットしているはずなので、そちらをそのまま使うことにする。次に新しいロッキンチューナーを準備。左右対称の1弦と6弦の2個を物差しを当てて真っ直ぐになるよう装着。これはPRSのオフィシャル動画にて教示されていた方法である。以下、6個分を問題なく終了。
次に弦を張る。いくつかの動画をチェックしたらロッキンチューナーの場合は余分なたわみ無しでペグに入れ、そのままロックする場合が多かったのだが、前述のPRS動画では指2本分ほど余裕を持った長さで弦をロックし、ペグに1、2周ほど巻きつけることとされていた。(下の写真はPRS Official動画より。ペグに弦が1〜2周巻きついている。)ロック式チューナーでも通常チューナーのように数回弦を巻きつけて演奏する場合があり、そこから生じるチューニングの不安定さ(?)的サウンドを好むミュージシャンもいるという話を読んだことがある。実際は何が違うのかよくわからないので、今回はPRSのご教示どおりに張ってみた。次の機会には巻き無しでやってみようと思う。
短い時間で交換終了。弾いてみた感じは元の時とほとんど変わらず。実際はロッキンチューナーの方が多少重いはず(これは換装前に重さを測ってみるべきだった)なのだが、そこまでの実感は無し。少し違和感を感じたのは、今回アーニーボール弦にしたことか。今まで張っていた弦はダダリオだったので押さえた感触とサウンドの違いがほんの少しあったのかもしれない。しかし、チューニングの狂いは少なくなるはずである。しばらくはその辺を検証してみようと思う。これで、末長く弾きたいギターの一本となった。
ギター・エフェクターはBossのコーラスCE-2とフェイザーPH-1Rのみ持っていたが、それらはシンセ用に使用していた。ギター向けとしてはよくわからないまま購入したのだが、ターボスイッチをオンにするともの凄く音が歪むのがカッコ良く、当時エレキをほとんど弾いていない私でもとても上手に弾いているように錯覚させてくれた。そういう意味で大変重宝したエフェクターである。何曲かの自作曲のギター・パートに活用させてもらった。だが、デモテープ作りの主力はシンセであったので、だんだんと活躍の場がなくなっていった。その頃、かなり年下の従弟がギターを始めたということで、結局彼にそのOD-2を譲ってしまったのである。これまた、もったいないことをしてしまった。多分発売直後の購入だったので日本製だったと思う。まあ仕方ない。その後、従弟のギターの腕も大変上達したと聞いているのでそれはそれで良かったのだろう。
だが、話は終わらない。ここ数年エレキギターに目覚めた私は、無性にあのOD-2の音が懐かしくなってしまったのだ。ネットの記事等を見ると、回路の造りが何とかで個性があり、好意的な評価も多いがOD-1のような永続的な高評価までには至らず、中古で4千円前後で売っている。私にとってはエレキの音作り(?)の原点であることを思い出し、この度購入に至った次第である。本当はルックス的に外面にもっと傷があっても良かったのだが、一番安かったのでこちらを選んだ(3千円也)。さて、音出ししてみてどうだったのか?
「いやぁ、やっぱなつかしいわ〜」というのが第一声である。同じBOSSのSD-1と比べるとやや固めでハイな歪みの音であることを思い出した。そしてターボスイッチのツマミを回して得られる激しい歪みが心地よい。今も残る当時のデモテープの音がよみがえる(ような気がした)。まあ、今ならこのような歪み音もモデリング・アンプ等で簡単に出すことができるのだろう。最初に購入した当時は、アンプも手元にない中でのギターサウンドだったから、やはりこのエフェクターは使い勝手が良く、ありがたい存在だったのだなと思う。それにしても、歪み系のペダル・エフェクター、これで5個目になってしまった。ただ並べて喜んでいるだけで良いものだろうか、、、?
*関連記事はこちら「コンパクト・エフェクター感想記3 BOSS / SD-1 “スーパー・オーバードライブ”」
(Instagramより)
エディのギター・テクニックは当時まねのできる者は周りにはいなかった。でも今は当たり前のように演奏するアマチュアもいるのが驚きだ。そのテクニックの中で、訃報に関する報道ではライト・ハンドのタップ奏法について触れているのが多かったが、実はGenesisのギタリスト、スティーヴ・ハケットがいち早く披露していたことはあまり知られていない。どっちが先かということではない。実力のあるギタリストは自分の楽器の可能性を追求し、様々な奏法を工夫するのだなと改めて感じたのである。
エディは65歳だったことを今回のニュースで知った。私とたった2歳違い。Rest in peace, Eddie.
以前PRSはレスポールとストラトの良いところ取りのサウンドである、25インチ・ネックスケールはギブソンとフェンダーの間である等の話を聞いたことがある。私はレスポールを持ったことも弾いたこともないので、その辺は実感できず。だが、ルックスについてはPRS独自の美しさである。ボディやヘッドのデザインは言うまでもなく、トップのキルト仕様は複雑な色合いをなしている。特に私のチャコール・バーストとネックのロースト加工の組み合わせは素晴らしい。ナチュラルな木目のバインディングも目を引く。セットネックタイプのギターであることも高級感を感じさせた。重さは約3.5キロ。ストラトキャスターとほぼ同じくらいで、肩にかけた時のヘッドからボディにかけてのバランス感もちょうど良いと感じた。
本器のピックアップは新しいハムバッカー85/15“S”を2器搭載。より抜けの良いクリアなサウンドを生み出すとのこと。アンプに繋いでみた。生音で感じた硬質な音がそのまま再生される。こういうのを「抜けの良い」サウンドというのだろうか。歪む音にしてもクリアさが残る感じである。ブリッジ側ピックアップは充分固い音が出るが、フロント・ピックアップはストラトほどの暖かなサウンドとは言えないかもしれない。しかし深く歪ませた場合には重心のある力強い音を出してくれるので、私が目指すプログレ・ハード風なサウンドにはとても合うのではないかと感じた。ご承知のように機能的にはトーンノブをプルするコイルタップ機能を備えるので多様なサウンド作りが可能。(もしかしたらハムバッカーとシングルコイルの切り替えができるからレスポールとストラトの良いとこ取り、と言うことかもしれない。)
見た目で買ってしまったPRS SE CUSTOM24 ROASTED MAPLE LIMITEDだが、その引き易さとサウンドも充分に気に入った。この音に合う曲を作ってみたい、と意欲的にさせてくれるギターである。
(なお、オフコース「きかせて」のカバーでほんの2フレーズほどこのギターで弾いています。よろしければご覧ください。→ YouTube サイトへ)
Body
Top Wood: Beveled Maple Veneer
Back Wood: Mahogany
Neck
Number of Frets: 24
Scale Length: 25"
Neck Wood: Roasted Maple
Fretboard Wood: Roasted Maple
Neck Shape Wide: Thin
Hardware/Electronics
Bridge: PRS Designed Tremolo
Tuners: PRS Designed Tuners
Truss Rod Cover: "Csutom"
Hardware Type: Nickel
Treble Pickup: 85/15 "S"
Bass Pickup: 85/15"S"
Pickup Switching: Volume and Push/Pull Tone
Control with 3-Way Blade Pickup Selector
19年の終わりにPRSの限定ギターが登場し、その美しさに目を引かれた。メイプルのネックとフィンガーボードにロースト加工を施したスペシャルモデルである。これまで知っているPRSはローズウッド指板のモデルだったのでとても新鮮に見えた。今まで一度も触ったことのないPRSであるが、そもそも私の持つギターはシングルコイルが多くてハムバッカーはYAMAHA SG2000のみ。ということでこのギターには俄然食指が動いた。SEなので定価が12万で実売価格9万ちょっと。当時、消費増税に伴うキャッシュレスのポイント還元率が高いという状況もあり熟考の末、現物の試奏なく購入を決意。
というわけで、今回はそのルックスに惚れて買ったようなものである。特にナチュラルな仕上げのヘッドがとても美しい。ちなみに、このヘッド・デザインはよく考えられていて、弦がほとんどストレイトに張られる。(SG2000と比べるとその違いが顕著。)
実際には購入前に札幌の島村楽器で多数飾られている本ギターを見てはいて(写真は店の許可をもらい撮影したもの)、高級感あるトップのカラーバリエーションも多い中、チャコール・バーストを選んだ。一番落ち着いた色合いだと思う。珍しい黒のバードインレイもよく似合う。こうして、初めてのPRSということで到着を楽しみに待つこととなったのである。(続く)
以前このブログで大絶賛した竹内アンナのアルバム"MATOUSIC"のアナログ盤が今月リリースされた。大変ミーハーな話で恐縮だが、発売元のテイチクで購入するとLPレーベル部分に本人の直筆サインが貰えるというので、迷わず予約した。さらに、そのサイン会がオンラインで生中継されるという。なかなか面白い企画である。
今月8月8日に開催されたインターネットサイン会では、サインしながらのいろいろな話が聞けた。まずは私が一番気に入った3曲目のI My Me Myselfのアコギソロがとても難しかったと言っていたのが興味深かった。カッコイイが確かに難易度高そうなフレーズである。何度もトライしたそうだ。もう一つは、カセットテープでも出したいと言っていたこと。これはぜひ実現してほしい。ラジカセ主流の青春時代を送った私としてはカセットテープは外せないアイテムなのである。
そして現物が届いた。帯なしだったのが少し残念ではあったが、大きなジャケットとレコード特有のサウンドでMATOUSICを再体験でき、大変嬉しく思った次第である。
(下の写真は載せて良いのかとも思いましたが、良い思い出なので掲載させていただきます。)