路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

読書メモ、再び。

2021-05-03 | ★ほんの日常

久々に予約していた本が届いたと

図書館から連絡があったので

GWの暇つぶしの種に借りて来ました。

 

「掃除婦のための手引書」ルシア・ベルリン著

 

独特の浮遊感。

様々な経験と実感から描かれた私小説的作品なんですが、

長編ではなく短編集。

…なのに一人のお話とは思えない位、世界も土地も匂いも空気も全て違う。

でも、その場に居るような臨場感。

短いセンテンスで区切られた言葉でスピードと空気のにおいまで細部まで描き切っていて

短編でありながら、上質な映画(ショートムービー)のワンシーンを

次々見せられているような感覚になる。

これは珠玉の作品です。

多分、ジュンパ・ラヒリさんの作品が好きな人はこの本も好きなんじゃないかしら。

 

 

で、もう一冊。

前にこれも図書館で借りて読んでいたのですが

メモっていなかったので、あえてここで紹介。

前に読んだ「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ著の同じ作家さん。

 

「わたしのいるところ」ジュンパ・ラヒリ著

 

前にも同じような感想を書いていたんだけども。笑。

孤独を飼いならす女性はとても孤高で美しいのです。

この作者のジュンパ・ラヒリさんもルシア・ベルリンさんも

超絶美人さんです。

作者の美しさよりも際立つ文章の美しさは何物にも代えがたい。

 

出掛けられない静かなGWにぴったりな本でした。笑。

 

 

 

 

 

 


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