久々に予約していた本が届いたと
図書館から連絡があったので
GWの暇つぶしの種に借りて来ました。
「掃除婦のための手引書」ルシア・ベルリン著
独特の浮遊感。
様々な経験と実感から描かれた私小説的作品なんですが、
長編ではなく短編集。
…なのに一人のお話とは思えない位、世界も土地も匂いも空気も全て違う。
でも、その場に居るような臨場感。
短いセンテンスで区切られた言葉でスピードと空気のにおいまで細部まで描き切っていて
短編でありながら、上質な映画(ショートムービー)のワンシーンを
次々見せられているような感覚になる。
これは珠玉の作品です。
多分、ジュンパ・ラヒリさんの作品が好きな人はこの本も好きなんじゃないかしら。
で、もう一冊。
前にこれも図書館で借りて読んでいたのですが
メモっていなかったので、あえてここで紹介。
前に読んだ「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ著の同じ作家さん。
「わたしのいるところ」ジュンパ・ラヒリ著
前にも同じような感想を書いていたんだけども。笑。
孤独を飼いならす女性はとても孤高で美しいのです。
この作者のジュンパ・ラヒリさんもルシア・ベルリンさんも
超絶美人さんです。
作者の美しさよりも際立つ文章の美しさは何物にも代えがたい。
出掛けられない静かなGWにぴったりな本でした。笑。