ウォンバット
猫は、もちろん大好きだ。
ルックス、性質、そのすべてがいとおしい。
でも、ウォンバットも好き。
あの、もったりとした円柱、ドラム缶状に、もこもことした毛皮をまとっているのがいい。
取り立てて何もできなさそうなところが、癒される。
地味なところに魅かれる。
その延長上に、ムササビやモモンガもいる。
滑空するときの、毛布のように飛ぶさまがいい。
中くらいの人が、まだ一歳にならないころ、両足をつかんでアジの開き状態になったとき、ころころ太ったムササビのようだった思い出があるからいい。
「むちゃちゃびー」
ロールケーキは、ふわふわとした円柱で、甘い香りにとろける食感、そのどれもが心くすぐる。
見ただけで、口元が緩んでしまう。
我が家のねこは、丸いおなかに短い足。
長くしなやかな尻尾もなく、ねこらしいフォルムに無縁だけれど、「にゃ~あ」とねこらしいかわいい声で鳴かないけれど、文句なくかわいい。
いまは、野うさぎ。
これで顔が大きければ、そのままウォンバット。
どうやら、好きなものは、自ずと集まってくるらしい。
ウォンバットには、なかなか会える機会にめぐって来ることもなさそうだから、脳内ウォンバットに萌えようかな。
むちゃちゃび