rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

梅雨なのに、爽やかな美しい日が続いていた

2012-06-27 22:40:41 | 空・雲・星・太陽たち
写真を撮ろうかと、何度思ったことか。
しかし、ただ眺めていた。
眩い光が辺りを包み、草木の緑はくっきりと照らし出されている。
時折そよぐ乾いた北よりの風が木の葉を揺らし、過ぎるトンボの姿で、目の前のものが生きていることを教えてくれる。
そのあまりの美しさに、心を奪われ、それが高じてとても切なくなるのは、どうしてだろう。
断固たる美しさの前に、人の愚かな生き様が、とてつもなく恥ずかしく思え、消え入りたい気持ちになるからなのか。

とはいえ、今は梅雨なのだ。
九州四国地方では、台風と連日の大雨で、水害に土砂災害に見舞われ、困難な状況が続いている。
西日本、北陸日本海側は、夏日と暑さにうだっている。
なのに、関東のこのあたりは、かつての北海道の6月を思わせる、からりと乾いて涼しく快適な日とは。

人の物差しで言えば、異常気象。
地球の感覚で言えば、長いサイクルのうちの一コマにすぎない。
それでも、まったく人が異常気象に関与していないともいえないので、ただ天をうらむこともできまい。

いつ賜るかもしれない天の贈り物である、ここ数日の素晴しい日。
目で見て、肌で感じて、音で聞いて、風の香りをかいで、存分に楽しませてもらった。
明日から、また梅雨の空模様に戻るという。
今日のこの美しい日を記憶の宝箱に入れて、雨の日には思い出そうか。
きらきら輝く太陽の光、そよぐ風、鮮やかな緑を。