今年の変異、それはミツバチが少なすぎること。
例年ならば、ミモザの花が咲くと、その周りにはニホンミツバチが飛び交って、ブーンという音が途切れることが鳴くにぎやかだった。
けれど、今年は不気味なほど静まり返って、不安感がぐっと心の中に湧き上がっていた。
その後に続く、辛夷、桜、グミの花にも、ミツバチの姿が増えていく様子は見られない。
この数日、やっと熊蜂が賑やかな羽音を響かせてきた。
このミツバチの少なさは、我が家付近だけかと思いきや、約25km離れたところにある桜の名所?ともなっている職場にも、ミツバチの姿を見かけることは少ない。
先週の後半に行ってきた箱根でも、桜や石楠花、椿が咲いているというのに、ミツバチの羽音は聞こえなかった。
所がかわっても見かけないミツバチの姿に、ものすごく危機感を持っているのは私だけなのだろうか?
差し迫った問題として、今花盛りとなってきた我が家のブルーベリーたちの受粉がある。
昨年よりも花を多く咲かせているだけに、気を揉む事この上なし。
先日ニホンミツバチの蜂蜜をくれた方は、暑すぎる夏によって、ミツバチの活動が低調だったと言っていた。
暑さに強いと言われるニホンミツバチですら生きにくい夏の異常な高温、今年はさらに暑くなると予想されているらしい。
それはもう災害レベル。
今外では、鳥たちが繁殖のために思い思いに囀っている。
命を繋ごうとして懸命な彼らも、地球上にいるため等しくその影響を被るしかない。
もし我々人間の経済活動がこのまま野放図に続いたなら、いったいどうなるのであろうか?
地球上のバランスを崩さないラインを探りながら、慎ましやかに生きることを学ばないと、命溢れるこの星が、早めに死の星へと変貌しそうで恐ろしい。