バラの花に囲まれて・・・ 2012-06-10 22:33:34 | ねこ バラの花に囲まれたねこ 10/6/2012 小さい人が、せっせとバラの花びらをねこの周りに飾っていた。 ねこは、小さい人のやりたいようにさせて、自分はうたた寝続行中。 のんびり微笑ましい、入梅直後のからりと晴れ渡った日のこと。 ブラックベリーのピンク色の可憐な花 10/6/2012
中世の面影色濃い人種の坩堝、クロアチア:ザグレブ 2012-06-10 00:38:01 | 街たち 「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」クロアチア共和国の首都ザグレブ。 古くから文化と経済の中心として栄えた、街路樹の緑と屋根のオレンジ色が美しい中世の面影を伝える街。 ザグレブ中央駅は、かのオリエントエキスプレスの停車駅でもあり、今はその名残りの車両カフェで、往時を偲ぶことができる。 まずは、なんと言ってもグルメ。 ドラツ市場は、市民の台所。 ここで食べられる庶民の食べ物”シュクリバヴァッツ・シュクリツィ”は、柔らかいパイ生地でシュクリツィチーズを包んだもので、モチモチとした食感でシュクリツィチーズの爽やかな味わい。 ”ザグレバチェネ・...”(長い名前が多いので途中で分からなくなってしまった)は、家庭料理を意味する料理。 豚肉を薄く叩きのばし、ハムとチーズをはさんで揚げたものに、さっと焼いたスライスチーズをのせたもの。 そして、幻の料理といわれる”蛸のペカ”。 アドリア海で獲れた生の活きのいい蛸の足とジャガイモなどの野菜を、ペカという炭焼き釜で2時間じっくりと蒸し焼きにしたもの。 蛸の入荷待ちと、出来上がるまでの時間が長いことから、幻の料理といわれているのだろう。 ザグレブ近郊のサモボル村には、”サモボルセケ・クレムシュニテ”というスウィーツがある。 カスタードクリームをホイップクリームを混ぜたふわふわしたクリームを、サクサクしたパイではさんだシンプルなもの。 優しい食感と柔らかな甘みのクリームが、サクッとしたパイとあいまって、とても美味しいとのこと。 ザグレブから車で2時間のところ、アドリア海に浮かぶクルク島は、アドリア海で一番大きな島で、その周りには千以上の小さい島がある。 穏やかで澄んだ海は美しく、カモメの繁殖するカモメ島や白頭鷲なども生息する、自然豊かなところだ。 ここは、人気のリゾート地で、ソリナベイは、女性に人気の海岸。 かつて塩田だった浜には、ミネラル豊富な肌理の細かいドロがあり、泥パックとして使われるのだ。 ザグレブには、リツィタルスコ・スルツェという飾り物がある。 男性から女性に渡す告白アイテムとして人気があるらしいのだが、もともとは食べ物だったという。 ハート型のクッキーを焼き、二枚あわせにし、赤く着色したシロップでコーティングしてから模様をつけ、クリスマスの飾りにしたのが由来。 もちろん、今も細々と作られている。 刺繍を施した民族衣装が、今も大切にされているようだ。 しかし、時代の流れは、否応無しに伝統文化を変えていく。 それに危機感を募らせたある母娘は、伝統模様の食器を作り、後世に伝える努力をしている。 クロアチアは、旧ユーゴスラビアの一角。 ここは、古から文化と人種民族の交錯する土地。 自分が、若かりし頃、行ってみようと思っていたところ。 折悪しく、湾岸戦争とユーゴ内戦が起こり、行くことを断念した。 画面に映る街並みや人たちには、戦争の爪あとはみられなかった。 それは、いつまでもつらい傷跡を残し眺めたいものはいない。 日々生きる人は、前を向かなければ生きていけないからだ。 内には癒えることのない遺恨を抱えていても。 そう思って眺めるザグレブの街は、悲しみとよそよそしさを感じてしまう。 だからといって、嫌いなわけではない。 相変わらず、アドリア海を囲む旧ユーゴスラビアの地を訪れたい気持ちは持ち続けている。