南アフリカ原産の黄色い花、名前を忘れ 1/6/2012
この黄色い花、もう10年以上にわたって目を楽しませてくれる。
惜しいことに、その名を忘れてしまったが、とても好きな花の一つになった。
乾いた風が花びらを揺らし、眩い光が花びらを透かしてくるところは、なんともいえず気持ちのよいものだ。
ミツバチに変身して、この花の蜜を集めたくなるくらいに。
美しいものに感動できる毎日は、実にいい。
シロツメクサに集まるニホンミツバチを見つけたこと。
写真に撮りこそねたけれど、”ヒュヒュヒュヒューウ”と啼く、ハトのような格好の珍しい鳥を見たこと。
落ち込む家人を慰めるねこの気遣いを見たこと。
何気ない身近な自然が、美しい驚きに満ち溢れている。
哀しいのは、こうした美しさに気付ける状況にない今の世の中。
さらに混迷の度合いを深めそうな雲行き。
多くを望まなくても、人は生きることに疲れそうだ。
貧困、そして絶望が、人の命の灯火を吹き消す。
この黄色い花の美しさを、どう分かち合えるのか?
ねこにも気持ちはあるだろう。
言葉は通じなくとも、どこか気持ちに接点はできるはず。
たかが猫と言うなかれ。
残酷な仕打ちは、猫といえども許されるものではない。
思いやる心がなければ、畜生にも劣るだろう。
ボタンの掛け違いは、どうしたら直すことができるのか。
空を見て、木々を見て、地面を見よう。
生きることの切なさと美しさを思いやろう。
この黄色い初夏の花から、元気をもらおう。
ブルーベリーのプランターから垂れ下がるイチゴとねこ 1/6/2012