rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

地味だけれど、いい味出しているネズミモチ

2012-06-13 11:58:16 | 植物たち
ここの地力は、実に旺盛だ。
庭木など、見る間にぐんぐんと伸び、土地の主のような様相になる。
桐にモチノキ、松にサツキ、柘植に千両、あらゆる木々の剪定を強く頻繁にやっても、一月もたつとものの見事に復元している。

一昨日だったか、通り道をふさいでいるヤツデに千両、ヒバにネズミモチノキを強く刈り込んだ。
家人と二人、午前いっぱいかかって剪定し終えたときには、枝や葉が大きな山となっていた。
風通しよく、すっきりとした庭木たちは、これからの露と夏の日差しを浴びて、お盆までにはうっそうと茂るはず。
切った枝葉を畑に移動させようとしていたら、義母が来て、「ネズミモチの花は地味だけれどきれいだから、花がたくさんついた幾振りかの枝を選り分けてほしい」と言われた。
艶やかで鮮やかな緑の葉の先には、白い米粒のような蕾がびっしりついている。
なるほど、見た目のよさそうな枝を集めてみると、なかなかどうして見ごたえのある花束になった。

義母に言われなければ、見過ごして捨ててしまいそうな花。
まだまだ、美しいものを拾い上げる力は足りないようで、以後心して身の回りの美を見出していかなくてはならないな。