rock_et_nothing

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”マイナンバー”軽い響きに重い意味

2012-06-12 15:50:36 | 随想たち
「消費税の税率を10%にするのは、国民のために政治生命をかけての早急の責務」と「原発再稼動は、国民生活を守るために、政治生命をかけて決断」など、最近よく聞く文句だ。

消費税の逆進性を緩和するために、低所得給付が提案されているが、これは、なかなかに厄介なことだ。
低所得金額のライン以下の場合、単純給付できないので、個別の収入を把握する必要がある。
個人に番号を割り振り、収入一発照会の仕組みを作らないとできないということ。
”お上”は、社会保証、年金や健康保険料などの徴収をもれなくするために、抱き合わせで個人に番号を振りたいとの思し召し。
「”税と社会保障の一体改革”のための“マイナンバー制”を取り入れることを視野に入れている。」
管理の一元化の目論見。
わかりやすさと便利さには、危険が潜んでいる。

もっとも、マイナンバーがふられたIDカードがなければ、自動車を借りられず、携帯電話の使用者になれなく、銀行口座を開くどころか引き落としもできないとなれば、犯罪撲滅抑制になり、脱税も困難になるだろう。
何をするにも、マイナンバーがついてくる。
この世に生れ落ちたその瞬間に、スズキハナコ№000201206121534などと、死ぬまで一緒。
他者のマイナンバーを使用したものは、厳罰に処される。
すべての行動記録が、マイナンバーで管理蓄積なんて、ちょっとまえのSFのようだ。

危険だな、かなり危険な方向だ。
完璧に番号を安全に管理できると思っているのだろうか。
個人のプライバシー、幻想かもしれないが、犯されない保障はあるのだろうか。
一極管理されているとなると、言論行動の自由は阻害されるだろうに。

おとなしい日本人、さらにおとなしくなっちゃうよ。

いつだって、何かと問題はあるけれど、今相当やばい時期になっているんじゃないかと、思いませんか?