rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

澄んだ美しい青空なら、ルネ・マグリット

2012-06-11 15:44:49 | アート

無限の感謝


美しい世界

入梅したというのに、晴れわたる空に白い雲が流れ、乾き涼やかな風が吹いている。
それが、どれほどの幸福感をもたらしてくれるか、お分かりになるだろうか。
歌を口ずさみ、足取りも軽く、なんでも簡単にできるような、高揚感に満たされる。

マグリットの青空には、まさにこの効用が描き表されていよう。
青空を何度も繰り返しモチーフに描くマグリットは、たぶんこのような感情を青空に対して抱いていたのではないか。
どれをとってみても、マイナスな作用は見当たらない。

>澄み渡った青空に目を向けるチャンスが、なかなか訪れないかもしれない、現代社会に生きる我われ。
>窓のない部屋、空の見えないオフィスに、マグリットの絵を飾ってはいかが?
>心が生き返りますよ。
そんなこと、25年前からマグリットのポスター販売での売り口上を使った覚えがある。
そのときは、ちょっとくさい文句だと思っていたけれど、あながち外れてはいなかった。

毎日空ばかり見上げて過ごす今、ようやくマグリットの空の効能がわかった。
スカイセラピー。

いかがです?
シュルレアリスムは、インナーレアリスムを表していると思いませんか?