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最低限の、しかし最強の危機管理とは。

2011-04-15 12:24:54 | 随想たち
巨大地震によって蒙った被害は、目に見えてすぐさま分かるものと、目には見えず時間を経て、もしくは長期にわたって現れ出てくるものと、その種類は様々だ。
こういう自国の天災でなく、国際紛争によって、もしくは地球規模の天候不順、疫病etc・・・などによって、食料の生産量が減少する事態は、もうすでにはじまっている。
かたや人口は、順調に増加している。
食糧不足の慢性化が起こると、なかなか脱却することは難しく、[食べること=生きること]が脅かされると、食料の確保に誰も彼もが躍起になる。
それが、新たな紛争の火種になり、負のスパイラルは止まるところを失っていくだろう。
だから、自国で消費する食料の自給は、グローバル化している今だからこそ、しっかりと押さえなくてはいけない。
皮肉なことに、日本は進む少子化で、人口は減少している。
それと同時に、これからの労働力も減少している。
しかし、悲観的になることはない。
おそらく、勤勉さの平均値は世界でもトップの日本人は、「みんな一丸となって目標に向かう」特質の一つを持っている。
それを発揮して、安全で美味しい農産物を効率よく生産する農業国へ転換出来れば、どんな危機にも怯むことはないだろう。
人間のままにならない天候を相手の農業、どんな場合も想定しての品種改良、耕作地の確保と作付けの計画的分担を、国を上げての国家戦略とするのだ。
農業を主軸とした各種産業の展開により、日本の産業構造が一大転換する。
そして、何より大切なことは、教育だ。
教育の裏面は、洗脳ともいえる。
農業は、これからの厳しい時代を生き抜く基本にして最強の武器だからと、農業を奨励すべきであろう。
本来、農業を営むには、総合的学力が不可欠なのだ。
国は、もっと教育に力を入れなくてはいけない。

ただ、一本の柱だけでは、丈夫な家は作れない。
あと二本の柱が必要だろう。
医療と品質の高く安定した加工技術の向上維持だ。
生真面目な日本人の特性で、世界の重要基部に当たる製品を製造加工する産業だ。
独創性には乏しいかもしれないが、昇華させて完成度を上げるのは国技といえる。
医療もそれに似通ったところがある。
最高でなくとも、高いレベルと安全安定を狙った医療を持つのだ。

何があっても、転覆しない国家体制に転換する、きわめて重要な時期にあるのだと思う。