RIZING スタッフBLOG

PA現場日記、機材紹介、通販速報!
音響屋目線ブログ。

定番機材

2007年06月19日 | 機材
おはようございます。
かれこれ、1週間近く晴れ間のない梅雨空・・・どんより雲。
されとて、雨もあまり降らない・・・大分です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

最近は夏に向けてか、高級機材?が良く動きます。
(※販売の話です)
クラークのグラフィックやマイダスのベニス卓。
この辺は、この時期からやっぱり動きが良いんですね。
寒い季節は、全く売れません。
虫が出てくる頃から、売れ出す機材・・・そして動き出すPA屋・・・
毎年恒例!ですが、そろそろシーズン入りですね。

そんな中、定番の機材をちょっとご紹介。

そうです。
EV/SX300とSONY/MDR-CD900STです。
この2機種はうち現場なら、どこでも出動してますね~きっと。

僕の場合、ミックスの基本はすべてCD900STにあります。
レコーディングもPAも。
PAでは、リスニングCDをまずヘッドフォン(CD900ST)で聴いて、その音がスピーカーから忠実に再生されるように、プロセッサーやチャンデバの設定をします。
RTA測定なんて、ほとんどしません!
したいけど時間がありませんし、そんな測定のできる良い環境での仕事など滅多にありません。

100HZ以上をCD900STに合わせます。超低音は別ですよ!超低音は体感音ですから、このヘッドフォンではわかりません。
それで補えない、または響きがある現場なら残響はグラフィックで調整していきます。
若干のスピーカーの持つピーク成分も切り過ぎない程度グラフィックでカットします。
たったこれだけです。
通常の音量でも、大爆音でもこの水準を維持できるように心掛けます。
あとは、お客さんが入っても、このイメージを維持できればそこそこの音は出てると思います。お客さんが入ってリスニングCDを聴くことができないので、本番前に爆音鳴らしてこのバランスのイメージだけはしっかり持っておきます。
それにやっぱり低音を加えて・・・
ライブはやはり低音です。
過剰な低音は危険ですが、やっぱそこそこは低音がないと・・ね~。
CDの44.1の16bitの世界とは違う生の迫力を!
夏が楽しみです。

ほとんどがCD900STの話となりましたが、弊社ではSONY製品の取り扱いはありません。
残念nose3ヤフオクなんかで普通に買ってます。

あと、Sx300もやっぱり良いっすね。軽いし、強いし、転がしでも使えるし。
若干ピーク音が気になりますが、そこへんはグラフィックでうまいこと調整して。
あっ、あとアンプ変えても割りと音変わりますよ。
QSCのスイッチングとか、EVのPシリーズとかに変えると低音が程よく鳴って、ピーク成分が幾分落ち着きます。しっとりとした音に変わります!
でも、Y社のアンプや安価のアンプじゃちょっといまいちですね。
ミキサーより、アンプの方が音は変わるような気がします、最近の機材事情では。
予算を取る方はぜひスピーカーの次にアンプを!
ステージの袖や卓机の下にあっていつも地味な存在ですが、縁の下の力持ち的存在です。


本日のところは、この辺で。。。
次回は、バカ売れ中べリンガーのB212 VS EV/SX300 を特集しますね~。
興味のある方は、ちょくちょくブログを覗いてくださ~い。
では。