この日も朝食はテラスで。
今朝も炭水化物は無し。
5月上旬のセドナの朝は空気がひんやりと気持ちよく
何の変哲もない朝食も何だか美味しく感じます
さて、今日は前回のリベンジでベルロックへ登ります。
前回は時間がなかったのと、旦那さんがトイレに行きたいと言い出したので
上のほうまで登れなかったんですよね。
・・・で、今回ベルロックで事件(事故)が起きてしまいました
あんなにずっと楽しみにしていたベルロックでまさかまさかの・・・
++
今回ベルロックの全景写真があまり綺麗に撮れていなかったので
前回撮影した写真を。
今日はここに登ります!
前回はベルロックのトレイルヘッドから見て裏側の駐車場に
車を駐車してしまったため、そこからベルロックまで片道2キロほど歩いて
ベルロックへ向かったのですが、そのときにトレイルヘッドの正面側にも
駐車場があることを発見し、今回は正面側の駐車場へ。
ここからだと、ベルロックは本当に目の前です。
不思議な植物や、驚くほどねじ曲がってしまった木を眺めつつ上を目指します。
少し登って振り返るとこの景色。この景色を見るのは2度目だけどやっぱり素晴らしい
すれ違うときに挨拶を交わしたら、写真に笑顔で写りこんできました(笑)
だいぶ上まで登ってきました。
一段と景色も良く。
写真ではあまり高さは伝わらないかもしれませんが
こう見えて結構な高さです。
途中からは道なき道を歩く・・・のではなく、よじ登るようにして上に進むため
かなり怖い思いをした個所がいくつもありました。
(私たちは、とくに難しいルートを取ってしまったみたい・・・vv;)
トラックが小さく見えます。
駐車場の車も小さっ
途中休憩しつつ・・・
そしてこれ以上先に進めなくなってしまいました。
この壁はさすがに登れない~
もう諦めて引き返そう。という話になったとき・・
他のルートでこの上に登ったと思われる人たちの声が上から聞こえてきたのです。
しかも日本語。。。
いいなぁ~~ あの人たちはどこから登ったんだろう??
やっぱり私ももっと上まで登りたい!と
いったん少し下って違うルートを探してみることに。
旦那さんは、え~まだ行くの?という感じでシブシブだったんだけど
私は行く気満々。
無理はしないけど(無理に登ると帰りに下ることができなくなる人がいるので)
行けるところまでは行くよー!
でもね・・・これが大失敗だのです
自分たちがいた場所からぐるっと反対側の方まで移動すると、上に登れそうな場所を発見。
ちょっと高い壁だけど、下に少し段差があるからそこに足をかけて・・・よじ登・・・れない
うーん・・・ちょっと難しいかなぁ・・・?とりあえず、段差から降りてもう一度やり直してみようと
段差からピョンっと飛び降りた瞬間、右の手のひらに激痛が走りました
あまりの痛みに一瞬にしてパニックになった私。。。
ふと横を見ると、そこにはこんな植物が・・・
葉先がするどく尖っています。
そうか、これが飛び降りた瞬間に手に当たって刺さったのか。。。
でも少し刺さった程度とは思えない激痛。
滑り止め付きの軍手を脱いで手のひらを見てみると
小さな赤い点が一か所と、薄ら血が滲んでいるだけ。
こんな小さな傷なのにどうしてこんなに痛いんだろう??
と思いながら、何となく手の甲を見てみると・・・
手の甲にも血が滲んでる・・・
痛さのあまりパニックになっていた私はそれが何を意味するのか一瞬わからず
「なんでこっちも血が出てるんだろう?」と、頭の中は????でいっぱい
冷静に見ていた旦那さんが「貫通したんじゃない??」と一言。。。
えっ?ええええ??貫通~~~???
いや~~~っ 本当だっ 貫通してる~~~~~
よく見ると血管が傷ついて内出血をしているようで
手の甲には青いコブができていました
さすがに旦那さんも焦ったようで「指は動かせる??」と。
動かしてみると、薬指と小指が少ししか動かず・・・・。
これは、急いで病院へ行かなければ。
旦那さんに植物の写真を撮るように指示して
(毒がある植物かもしれないので、病院でドクターに写真を見せるため)
私は一目散にベルロックを下り始めました。
登るときに結構怖い思いをした個所もあったため
下りはもっと怖いだろうな~ なんて思っていたのに
変なアドレナリンが出まくっていたようで、恐怖を感じることはなく
下るスピードがめっちゃ速い(笑)
旦那さんとの距離が開きすぎて、はぐれそうになってしまうほど^^;
そんなこんなであっと言う間に車に到着し、加入していた海外旅行保険の
北米エリア滞在中の無料通話番号に電話をするも繋がらず。。。
何度かけても繋がらず。。。
旦那さんいわく、お繋ぎできません的なアナウンスが流れているとかで。。。
こうなったら日本に直接電話するしかないよねってことで、直接電話をして
事情を説明したところ、今から提携の病院を探して折り返し電話をしますとのこと。
ここまでにかかった時間、すでに1時間超え。
北米の無料通話に何度もトライして時間がかかってしまったこともあるけど
日本に繋がってからもかなり細かく色々と質問されたりしたこともあり
かなり時間が経過してしまいました。
このころには、手の甲にできた血のコブはだいぶ大きくなっていたものの
痛みはかなり良くなり、動かなかった指もそこそこ動くようになっていたので
「何だか大丈夫みたいだから、病院行かなくてもいいかもぉ・・・」なんて言い出す私^^
でもまぁ、ここは海外だし、あとで化膿したりしても面倒だからやっぱり行っておこう。
貫通してるんだしね
とりあえず、折り返しの電話にしばらく時間がかかるということだったので
一旦コンドミニアムに戻ることに。
コンドミニアムに戻る途中、旦那さんに電話がかかってきたので
運転中の旦那さんに代わって私が出ると、セドナには提携の病院がないとのこと。
なので、ロス支店の担当者にこれからセドナ近郊の病院を探してもらうので
またもうしばらくお時間をくださいとのことでした。
そしてコンドミニアムに着いて電話を待つこと30分・・・40分・・・
なかなか電話が来ないので、忘れられてしまったのかと思ったわ^^;
1時間くらいしてやっと担当の方(日本人)から電話があり
セドナのウォークインクリニック(予約がなくても診てくれる)を紹介していただいたので
すぐに向かうことに。
・・・しかし、今回は緊急を要するような症状ではなかったから良かったけど
もし緊急の場合、病院を紹介してもらうまでに2時間もかかってしまうのは困りますよね。。。
そういうときはもう自分で調べてERに駆け込んだりするしかないのかしら。。。
こちらが紹介していただいたクリニック。
混んでいるのかなー?と思ったら案外空いていて
30分ほど待たされて診察していただくことができました。
・・・診察の結果。なんと消毒と絆創膏だけ!
ドクターに植物(アガべという植物らしい)の写真を見せると
「あ~これね」的な反応で。。。(笑)
アガベで怪我をしてしまう観光客は少なくないようです。
そしてアガベに毒はないということで一安心。
診察ではドクターに貫通した場所を思いっきりグリグリされて
Dr.「痛い?」
私「いいえ」
Dr.「ここは?」(しつこく&力を込めてグリグリしながら)
私「少しだけ痛いです」
Dr.「少しなの?」
私「そうです」
Dr.「OK.じゃあ大丈夫」
なんでも、アガべの葉先が貫通した場合、手のひらの中に
葉先が折れて残ってしまうことが多いのだそうで、
その場合簡単なオペが必要なんだとか。
でも私はラッキーなことに刺さった部分が綺麗に抜けて中に残らなかったので
消毒と絆創膏だけで済んだのです。
(なので痛みも残らなかった)
貫通というショッキングな出来事にしては、あまりにも簡単な処置で終わったので
なんだか拍子抜けしてしまって笑いが止まりませんでした(^▽^;)
今日はなるべく幹部を清潔に保つようにしていれば
シャワーもビールもOK(やったー)ということで
消毒薬と絆創膏を処方されて帰ってきました。
因みにお会計は約18000円。クレジットカードで支払い
後日保険会社に請求し、お金は戻ってきました。
いつもどんなに短い旅行でも、海外に行く際は必ず旅行保険に加入していますが
やっぱり入っておいて正解ですね~。
時間はかかってしまったけど、ちゃんと病院も紹介していただけて助かりました。
そして、今回楽しみにしていたベルロックで怪我をしてしまったこと・・・
私は勝手に良い方に捉えています。
無理して上に登ろうとした私に、今日はこれ以上行かないほうがいいということだったんじゃないかと。
登る気満々の私が登ることを諦めるには、ちょっとやそっとのことでは諦めないから
貫通というショッキングな出来事が起きた。
でも諦めさせることが目的だから、軽傷で済んだ。
ちょっとでも場所がずれていたら、手の筋肉や神経を傷つけていたかもしれない。
もしかしたら葉先が残って切開することになっていたかもしれない。
でも運よく軽傷で済んだのは、セドナの不思議なパワーのおかげなのか
それとも亡くなった友人が助けてくれたのか・・・。
あの時、怪我をせずもっと上に登っていたら、もしかして大きな事故になっていたのかもしれない・・
そんな気がするのです。
まー考えすぎなのかもしれないけど、でもなんかね、そんな気がするんですよ
さて、長くなったので
今日はここまで。