何週間か前に、何気なくyahooニュースを見ていたら「100年に一人のプリマ引退」というニュースが。
なんだかひっかかって、色々と検索してみた。
その人の名前はシルヴィ・ギエム。代表作の中に「ボレロ」があったので、即座にyou tubeでみたところ。
...なにこれ。人間じゃない。
あまりのすごさにそれから毎日毎日、彼女のボレロを見た。そしてマネして踊っていた(ヒドイもんだが)。
そしたらなんと、日本でボレロを踊るらしいじゃないか、ということで、本日、満を持して観に行って来たのだ。一人で。
ていうか、つるっと言ったらそれまでの話なんだけど、そこにいたるまでがちょっとね、って感じだった。
まず、バレエなんて見たことないし。先日、兄ちゃん達が来た時にも「今度バレエ観に行くんだ!!」とはりきって言ったら「何何?ついに女子バレー観に行くの!?」と言われた。
...「バレー」じゃないよ。「バレエ」だよ。ま、でもそうですよね。アタシ、つったら女子バレーだよね。まあ、確かに、女子バレーもこないだやってたしね。それについても熱く語りたいのはヤマヤマなんだけど、今は「バレエ」の話をさせてくれ。
という訳で、その未知の世界である「東京バレエ団50周年ガラ公演」のチケットを買うべく「ぴあ」に行ったはいいが、なんだか急に恥ずかしくなっちゃって。「ぴあ」のお姉ちゃんに「えー、アナタみたいなのがバレエですかあ?」なんて言われたらどうしよう、とか、ドレスコードあったらどうしよう、とか、ヤダもう、スニーカーしか履けない軟弱な足になってるんだけど、とか、色々余計なことを考えて、買うのにエライ時間がかかってしまった。
そんなこんなで、今日、いよいよ今日はバレエだな、なんて思ってウキウキしていたら。
朝からヘンな頭痛がするなあ、と思ってたら、みるみるひどくなって、昼過ぎにはあまりの痛さに薬も効かず、のたうちまわって吐きまくり、なんだこりゃ?!救急車か??と思うくらいに悪化。しまいには、なんかヘンな霊でもついてんじゃないか、と思い、塩までなめてみた(もちろん吐いた)。
くそー、こうなったら何が何でも行く!と決意して、這うようにしてNHKホールへ。「ぴあ」さんと一緒に厳選した席についてみると。
...遠い。ちっちゃいなあ...人。
文字通り這って来た身には、その遠さが格別コタえたが、とりあえず席につく。
わかってはいたが、場内は飲食禁止である。さっきまで、内蔵ごと吐き出す勢いで吐きまくっていたので、とてつもなくお腹がすいてきたが、これも気づかないことにする。
ぬかりなくトイレも行って、さあ!とプログラムを見ると。
あ...「ボレロ」最後なのね。まあ、いいけど。...全部観る自信ないなあ...なんか、今、たぶん健康じゃないし。でもきっと、バレエって面白いよな。他のもきっと面白いよ!
と、自分を叱咤激励しながら、いよいよ始まったのだが。
...長い...。バレエって、長いよね。なんていうの?アンコール?カーテンコール?一つ演目終わるごとに何回やるんだい?なんか、もう5回くらい出て来てないかい?バレエって、いつもこうなのかい?
3演目あたりから、意識が朦朧としてくる。いかん。今、アナザーワールドに行ってしまったら、なんのために這って来たのかわかんないじゃない。しかも、落ちかけて、隣の小学生の鼻笛で目が覚める、という、なんともいえない状態に。起こしてくれるのはありがたいが、頼むから「ボレロ」の前に、鼻かんできてくれ。落ちるか、鼻笛かどっちかなんて、ホントに何しに来たんだアタシ?って一瞬思ったが、それもこれも全部、「ボレロ」を観るためだ。ここは耐えるんだ。耐え忍ぶんだ。
という訳で、後半は、ほとんど「あしたのジョー」状態だったが、明けない夜はないように、ついにその時がやってきた。
さあ、いよいよ「ボレロ」の始まりだ。シルヴィ・ギエムの登場なのだ。
結論から言おう。
泣いた。号泣。スタンディングオベーションだ。いつか子供ができたら「シルヴィ」と名付けよう、と固く心に誓った。たぶんキラキラ寄りだが、かまうもんか。「ギエム」よりはいいだろう。
今までダラダラ書いて来た何十行かの出来事がすべて吹っ飛びました。
ああ、バレエ。たぶん、もう観に行かないけど、すばらしかったよ!!
明日は、マキちゃんライブです。
この思いのたけを、歌にこめて。
なんだかひっかかって、色々と検索してみた。
その人の名前はシルヴィ・ギエム。代表作の中に「ボレロ」があったので、即座にyou tubeでみたところ。
...なにこれ。人間じゃない。
あまりのすごさにそれから毎日毎日、彼女のボレロを見た。そしてマネして踊っていた(ヒドイもんだが)。
そしたらなんと、日本でボレロを踊るらしいじゃないか、ということで、本日、満を持して観に行って来たのだ。一人で。
ていうか、つるっと言ったらそれまでの話なんだけど、そこにいたるまでがちょっとね、って感じだった。
まず、バレエなんて見たことないし。先日、兄ちゃん達が来た時にも「今度バレエ観に行くんだ!!」とはりきって言ったら「何何?ついに女子バレー観に行くの!?」と言われた。
...「バレー」じゃないよ。「バレエ」だよ。ま、でもそうですよね。アタシ、つったら女子バレーだよね。まあ、確かに、女子バレーもこないだやってたしね。それについても熱く語りたいのはヤマヤマなんだけど、今は「バレエ」の話をさせてくれ。
という訳で、その未知の世界である「東京バレエ団50周年ガラ公演」のチケットを買うべく「ぴあ」に行ったはいいが、なんだか急に恥ずかしくなっちゃって。「ぴあ」のお姉ちゃんに「えー、アナタみたいなのがバレエですかあ?」なんて言われたらどうしよう、とか、ドレスコードあったらどうしよう、とか、ヤダもう、スニーカーしか履けない軟弱な足になってるんだけど、とか、色々余計なことを考えて、買うのにエライ時間がかかってしまった。
そんなこんなで、今日、いよいよ今日はバレエだな、なんて思ってウキウキしていたら。
朝からヘンな頭痛がするなあ、と思ってたら、みるみるひどくなって、昼過ぎにはあまりの痛さに薬も効かず、のたうちまわって吐きまくり、なんだこりゃ?!救急車か??と思うくらいに悪化。しまいには、なんかヘンな霊でもついてんじゃないか、と思い、塩までなめてみた(もちろん吐いた)。
くそー、こうなったら何が何でも行く!と決意して、這うようにしてNHKホールへ。「ぴあ」さんと一緒に厳選した席についてみると。
...遠い。ちっちゃいなあ...人。
文字通り這って来た身には、その遠さが格別コタえたが、とりあえず席につく。
わかってはいたが、場内は飲食禁止である。さっきまで、内蔵ごと吐き出す勢いで吐きまくっていたので、とてつもなくお腹がすいてきたが、これも気づかないことにする。
ぬかりなくトイレも行って、さあ!とプログラムを見ると。
あ...「ボレロ」最後なのね。まあ、いいけど。...全部観る自信ないなあ...なんか、今、たぶん健康じゃないし。でもきっと、バレエって面白いよな。他のもきっと面白いよ!
と、自分を叱咤激励しながら、いよいよ始まったのだが。
...長い...。バレエって、長いよね。なんていうの?アンコール?カーテンコール?一つ演目終わるごとに何回やるんだい?なんか、もう5回くらい出て来てないかい?バレエって、いつもこうなのかい?
3演目あたりから、意識が朦朧としてくる。いかん。今、アナザーワールドに行ってしまったら、なんのために這って来たのかわかんないじゃない。しかも、落ちかけて、隣の小学生の鼻笛で目が覚める、という、なんともいえない状態に。起こしてくれるのはありがたいが、頼むから「ボレロ」の前に、鼻かんできてくれ。落ちるか、鼻笛かどっちかなんて、ホントに何しに来たんだアタシ?って一瞬思ったが、それもこれも全部、「ボレロ」を観るためだ。ここは耐えるんだ。耐え忍ぶんだ。
という訳で、後半は、ほとんど「あしたのジョー」状態だったが、明けない夜はないように、ついにその時がやってきた。
さあ、いよいよ「ボレロ」の始まりだ。シルヴィ・ギエムの登場なのだ。
結論から言おう。
泣いた。号泣。スタンディングオベーションだ。いつか子供ができたら「シルヴィ」と名付けよう、と固く心に誓った。たぶんキラキラ寄りだが、かまうもんか。「ギエム」よりはいいだろう。
今までダラダラ書いて来た何十行かの出来事がすべて吹っ飛びました。
ああ、バレエ。たぶん、もう観に行かないけど、すばらしかったよ!!
明日は、マキちゃんライブです。
この思いのたけを、歌にこめて。