リナンの全肯定理論。

いわゆるリナンのブログ。

夏バテかしら

2010-07-12 20:32:20 | 日記
ちょっと気分がメランコリック...?ていうか、ウツっぽい?なんかカラダがダルいんですよね....。どうしましょう?
話は全然違うんですけど。
アタシが昔から好きで読んでいるシリーズものの小説がありまして、海外の作家さんなんですけど、その翻訳をずっとしてらした方が、なんだか亡くなってたみたいで。
先日、そのシリーズの最新作を読み終わって、いつもはそんなことしないのに、なんだか「皆の感想を知りたい」と思って検索してたら、その翻訳家さんが今年の初めに亡くなってた、という記事を発見したんですねえ。そこで初めて、自分がさっきまで読んでた、その最新作の表紙をよく見てみると「あ、翻訳違う人だ。」と気づいた訳で。
なんか、その日から、その翻訳家さんのことが気になって、いろいろ検索してみたわけなんですが、インタビューなんか読んでると、すごい的確なんですよ、言うことが。質問に対する答えとかもムダがない、というか。うまく言えないけど、すごい興味わいちゃって、その人に。もう死んじゃってるのに。写真がのってたけど、キレイな人なんですよ。そんだけで、なんだかとっても、その人のこと知りたくなっちゃって。
でもねえ、翻訳、ってなんなんですかね?いや、わかりますよ、違う国の言葉を訳すんでしょ?じゃなくてね、なんかね、なんなんだろうな、って。ここまで「興味深い。」とか言っといて、アタシ、気づかなかったですからね、翻訳家が違ってたこと。
これで「あ、今回の新作、なんかチガウ。あ、やっぱ翻訳家が違うんだ。やっぱりなー、やっぱあの人の訳じゃなきゃな」なんて流れがあったら、もっと美しい話になってたんですけど、気づきませんでしたからね。ダメなアタシ。
でも、言い訳じゃないけど、このシリーズ、だいぶ前からスタイル変わっちゃって、違う作品みたいになってたからねー、なんなら主人公、若返っちゃったからね、軽く20歳くらい。もうわかる方にはおわかりでしょうが、パトリシア・コーンウェルの「検死官」シリーズです。そしてお亡くなりなった翻訳家の方というのは相原真理子さんです。
いやねー、何が言いたいか、っていうと、気づきたかったなあ...「あ、コレは相原さんじゃない!」ってことに。すっごい好きで、一冊につき20回くらい読んでるのに。気づきたかったなあ....。相原さんについて調べれば調べるほど、その思いは強くなりました。なんか、ステキなんだもん。ターシャ・テューダーを日本に紹介したのも、相原さんらしいですよ。
ただ単に、渡されたものを訳すだけではなく、作品に対する思い入れなんかを非常に大事にされてる方みたいに感じました。
彼女の訳だったから、あんなに面白かったんだろうな。
ウチのお母様が昔「赤毛のアンは村岡花子さんの訳じゃないと面白くないのよ~」とおっしゃっていたのを思い出しました。
翻訳家って、翻訳家って、偉大な仕事なんですね。
惜しい方をなくしました...。ああ、気づきたかった。アタシのバカ。
でもアナタのおかげで、いい作品に出会えて楽しかったですよ。ありがとう相原真理子さん。