HONMOKU ANGLERS

本牧で生まれ育った黒鯛師の、汗かきべそかき釣行記!

制覇

2008-11-12 03:57:55 | 日記・エッセイ・コラム

2008年 鈴木釣り船店 黒鯛ダービーが11月9日で閉幕致しました。

僕は73枚。

悲願の優勝を手にしました。

これも色んな方達のおかげだと痛感しております。

伝説の名手「まっちゃん」こと松本氏の釣法を継承し、横浜沖提のトップを走り続ける計良さんの釣法を学びました。

そして児玉さん。

土、日の情報や赤灯の釣り方、釣技など本当にお世話になりました。

嵐の夜に二人でパイプを採りに行った事もありました。

石山さん。

やはり土、日の情報を毎週毎週本当に細かく教えてくれました。

そして、節目節目の激励のメール。

どれだけ励みになったかわかりません。

黒落会の伊藤さん。

ビギナーの僕を横浜沖提に誘い込み、どっぷりハマるきっかけをつくった悪い人です(笑)

釣妓や釣法で口論になり喧嘩になった事もありました。

それでも変わらず、いつも笑ってそばに居てくれました。

去年、僅差で敗れましたが、最後の最後まで励まし続けてくれたのは、伊藤さんでした。

伊藤さん。優勝しましたよ!

そして黒鈴のメンバー。

清水。

僕が「松本釣法」を継承するきっかけをつくってくれたのが彼でした。

今、僕が使ってる竿は、まっちゃんから受け継いだ物です。

打木。

彼の今年の飛躍は目を見張るほどでした。

僕の6月23日、Dでの5枚は、彼の情報とアドバイスのおかげです。

助言が無ければ、赤灯の2枚で終わったかもしれません。

小野パパ、ジュニア。

シーズン当初からの変わらぬ声援。

おかげで自分を奮い立たせる事が出来ました。

鈴木さん。

色んな葛藤の中で挫折しかけた時、僕の店までスっ飛んで来てくれたのが鈴木さんでした。

いつもオドケてばかりの鈴木さんに、初めて大きな男気を感じました。

加藤さん。

Dテトラで撮って頂いた、やり取りのムービーは本当に感謝しています。

いつ釣れるか分からないのに、ずっと後ろでカメラを構えているなんて、大変な事です。

おかげさまで、テトラでのやり取りを、もう一度見直し、勉強する事が出来ました。

ありがとうございました。

一直。

「今年は絶対優勝しろよ。」

「獲るよ・・・。」

男同士の約束。

熱い約束。

見上くん、青木くん。

昔っから、いい男と居ると落ち着く。

おかげで、色んな事がリセット出来た。

難波さん。

なんか自然と笑顔になってしまう人。

幾度と癒されました。

藤見さん。

いつも元気な藤見さん。

ヘコんでる時に会うと、「何へコんでんだよ元気だせガハハハ」って背中を叩かれてるようで・・・。

「だよな・・・」

また上を見る事が出来ました。

落合さん。

自分の力の無さに苛立ち、素っ気無くしてしまった事もありました。

それでもいつも変わらぬ笑顔。

ありがとうございました。

小栗会長。

突っ走り過ぎて、羽目を外してしまった事もありました。

その度に「すみませんでした・・・。」

「いいよ。大丈夫。頑張りなさい。」

大きな大きな優しさ・・・ありがとうございました。

依田副会長。

中々お会い出来ませんが、例会の時は必ずお声を掛けて頂き、ありがとうございます。

会長とお二人で、黒鈴を何十年も守り続けて来られて、本当に頭が下がる思いです。

長い歴史の中の、ほんの1ページでも関われた事を光栄に思います。

池田さん。

昔の横浜を知ってる池田さん。

昔からポイントと言われてる場所など、惜しげもなく教えて頂きました。

勉強になりました。

神谷くん。

まだ始めて2年。

喰らっても、喰らっても上野から電車で毎週通ってくる情熱。

どれだけ勇気を貰ったか分かりません。

ありがとう。

渡辺くん。

第一新提の2.9kg含め、良型を連日叩き出したデビュー戦から、四畳半、赤灯と絶え

る事なく釣った渡辺くん。

まだ25歳。

天狗になっても何らおかしくない年齢。

彼の謙虚な姿勢は僕に教えをくれました。

ナベちゃん。

東京湾黒研で一緒。

歳も一緒。

名手と言われる今でも、変わらぬ情熱と黒研のメンバーとしての自覚、姿勢。

僕を成長させてくれた黒鯛師の一人です。

芳賀さん。

横浜沖提では大先輩の芳賀さん。

気を使いながら、でもフランクに接してくれる優しさ。

「こういう人が名手なんだろうな・・・。」

彼がまだサンスイに居た頃、僕はまだビギナーで・・・。

初めて、ちゃんとしたタモを買おうと、夕方にサンスイへ。

散々迷って黒工の「小継玉の柄」を購入。

嬉しくて家に帰りケースから出すと3.5m・・・

4.5mを買ったつもりが・・・。

直ぐに電話して、急いでサンスイへ。

間に合うと思ったのですが、渋滞・・・。

結局着いたのが、閉店から10分近く過ぎていました。

車を停め、走って行くと外の照明は消え、店内は明るくなっていました。

「あ``―明日にすればよかった・・・。」

「すみません

扉を開けると、笑顔で4.5mのタモを持った芳賀さんが。

ニコっと音が聞こえるんじゃないかっていう位の笑顔で・・・。

「これですよね?」

「あ・・・そうです

「明日行くんですか?頑張ってくださいね。」

あれから何年経ったでしょう。

フィールドで会っても変わらぬ笑顔と優しさ。

彼が教えてくたのは、釣技ではなく、笑顔の大切さ。

原さん。

あの日、教えてくれた餌。

おかげで少しでも追い上げる事が出来ました。

力足りず、優勝は出来ませんでしたが、今でも感謝しています。

ありがとうございました。

佐々木くん、裕子ちゃん。

佐々木くんの情報で、赤灯で2枚獲れた事がありました。

なにより雨の日、鈴木の軒下で、みんなでヘタレの僕を励ましてくれた事。

その時、まだ佐々木くんともそんなに話した事もなく、奥さんの裕子ちゃんとは初対面でした。

軒下に居るとはいえ、足元と肩は濡れていました。

なのに嫌な顔もせず、笑っていてくれた事。

佐々木くんには男気を感じ、裕子ちゃんには大きな優しさを感じました。

今でも、あの時の事を思い出すと本当に温かい気持ちになります。

ありがとう。

堀内くん。

いつも僕の釣行記を見てるという堀内くん。

僕が旧赤灯で5枚釣った前日、メールで情報をくれました。

ありがとうね。

金子兄弟。

ダービーが始まるずっと前から声援をくれていた金子兄弟。

十分力を貰いました。

ありがとう。

伊藤兄弟の弟くん。

湾奥が好調だった時、毎週情報をくれました。

いつだったか、メールの最後に「絶対優勝してください。古後さんなら出来るよ。」

勇気を貰いました。

ありがとう。

羽山さん。

あの日、僕の店で「がんばって

ガッチリ握手してくれた事、今でも忘れません。

福田くん。

釣りの帰りに店に来ては「今日釣れました~

本当に嬉しそうに言いに来てくれました。

ダービーで競う事で、自分もあったはずの一枚の嬉しさを、いつの間にか忘れ、勝手に名手になったつもりでいた自分・・・。

彼の満面の笑みが気づかせてくれました。

塩川さん。

東京湾黒研の大先輩の塩川さん。

湾奥の釣り方。

特に旧赤灯の釣り方や潮位によって変わるポイントは勉強になりました。

岩室さん。

やはり東京湾黒研の大先輩の岩室さん。

黒研に僕を推薦してくれたのが岩室さんでした。

黒鈴のワッペンだけでも重いのに、黒研のワッペン。

でも、そのおかげで幾度と無く、自分を奮い立たせる事が出来ました。

二瓶くん。

シーズン始め頃、僕は第一で一枚。

彼はD提でダメでした。

僕が内コバで釣った時、彼はDの高コバにいて、掛けてから取り込むまで、目の前で僕に見せつけられました。

18時の船で宿に戻ると、山本の船着きにポツンと人影が・・・。

二瓶くんでした。

よっぽど悔しかったんでしょう。

第一の状況、落とし方、餌など真剣に聞いてきました。

彼のその時の目は、必死で「上手くなりたい・・・」と思い、追いかける僕と、何ら変わりはありませんでした。

その情熱は僕のダービーに対する思いに、火を点けたのは言うまでもありません。

新沢くん。

会えば必ず目一杯手を上げて「お~古後く~ん」と、笑顔をくれる。

彼が居ると楽しい。

楽しい・・・と思えるだけで、どれだけリラックス出来るか。

自然と力が抜けて釣果につながる事もある。

祝日の朝、彼が山本の船から「古後くんおはよー」と言ってくれるだけで、なんだか釣れる気がしてくる。

僕にとって彼はそんな存在である。

藤澤さん。

鳥浜の黒鯛師に関わらず、僕にエールを送ってくれる藤澤さん。

忘れずにいてくれる事。

感謝しています。

しょうちゃん。

僕の店の常連さん。

全く釣りには縁の無い、同い年のしょうちゃん。

互いの男気がぶつかり、共に泣き、共に笑ってきた。

苦しい時でも人前では笑ってる。

男のやせ我慢。

彼はそんな奴。

僕が優勝した事、子供が出来た事を、誰より心から喜んでくれたのは彼だった。

最後に・・・。

かみさん。

黒鯛にハマり、横浜沖提に通い始めて4年。

4年間休みの日は一日釣り。

何もしてあげられず、過ごした4年間。

なのになにも言わず、休みの日はお弁当を作り、笑顔で送ってくれ、笑顔で迎えてくれた。

「申し訳ない・・・。」

痛いくらい思っていても、「やる・・・。」と、決めたら出来るまでやらないと気が済まないこの性格。

でも・・・。

このままで良い訳がない・・・。

一緒になる時、厳格な親父さんに「一生大事にします。」と、約束した。

「これじゃ・・・大事になんかしてない・・・。」

今年の初め。

「今年でダービー辞めるよ。」

「そう。」

「勝っても負けても辞める。」

「わかった。気が済むまでやりな。」

そして始まったシーズン。

少しでも弱音を吐けば檄が飛んだ。

そして11月9日。

最終日。

夜、実家に居るかみさんに電話。

「優勝したよ。」

「うん、うん・・・良かったね。頑張ったもんね。お疲れ様。」

弱くて、へタれな僕を、それでも信じてくれているかみさん。

本当にありがとう。

今度はあなたの番。

出産という大仕事。

無事、あなたと子供が帰って来る事を、心から祈っています。

これからは、休みの日は一緒にいよう。

僕は今年優勝をしました。

ビギナーの頃から憧れでした。

夢でした。

それを叶えてくれたのが、色んな人達の助言や笑顔や檄でした。

73枚という数字。

決して僕だけの力だけでは、成し得る事は不可能でした。

サラっとやってのけてしまう名手も沢山居たでしょう。

でも、僕の力では汗かきながら、ベソかきながら、必死にやる事しか出来ませんでした。

本当に・・・本当に・・・ありがとうございました。

横浜黒鈴釣友会

東京湾黒鯛研究会

                  古後義和