HONMOKU ANGLERS

本牧で生まれ育った黒鯛師の、汗かきべそかき釣行記!

チョンボ・・・。

2007-02-02 00:05:04 | 日記・エッセイ・コラム

1月29日 月曜日 最近全くアタリの無い横浜沖提・・・それでも練習のつもりで、いつものように白灯。

7時の船で渡提したのですが、まぁ寒いのなんの・・・(笑)

しかも今日は予想通り北寄りの風が強い・・・。

グローブをしたいけど、安物なので手にフィットしない・・・。

とりあえず限界まで素手でやる事にした。

強風とここ一週間アタリも無い・・・との事なのでハリス06をチョイス。

1号針にパイプをセット。

で、まずはテラス。

2、3回流して移動。

内側を探り、先端まで行きアタリ無し。

外側を見ると・・・喰いそうもない・・・。

外コバを何回か探り、また内コバ・・・テトラ面・・・。

しばらく粘るも皆無・・・。

それにしても、やはりこの時期に、この時間に素手はキツイ・・・。

かじかんで上手く動かない・・・。

内コバからオカマに向かって落とし続ける。

テラスまで戻って1往復。

更に1往復・・・。

ダメ・・・。

しかし・・・何故か喰わない気がしない・・・。

どこかで必ず喰ってくる・・・。

何往復かして10時・・・。

今日の満潮は12時。

なので早めにランチタイムを取る事にした。

今日は曇り・・・いつものポカポカは無い・・・寒い中愛妻弁当をほうばりながら、熱いお茶で流し込む。

今にも降り出しそうな空・・・どんよりと雲が被い、辺りは晴れに比べれば遥かに暗い・・・潮は緑に濁っている。

相変わらず北寄りの風が内側にぶつけている。

「喰わない訳が無い・・・。」

気合を入れ直し、ゲーム再開!

テラスで粘り、先端まで探り、また粘り、溝を一投一投丁寧に落としていく・・・。

アタラナイ・・・。

「クソ・・・」

最後の溝を落として、また内側。

先端まで来て、内コバ近辺で「ん?・・・」

アタリだったような・・・。??

いや・・・アタリだ・・・パイプが半分無くなった・・・。

「やっぱり居る・・・。」

時間は12時を過ぎている。

下げに入った・・・。

オカマ方向へ落としながら進む。

下げの潮がぶつかり二つに分かれてるポイント。

丹念に探る・・・。

潮の流れに注意しながら更に移動・・・。

「ここまでは潮は右だな・・・。」

もう一度戻って確かめる・・・。

「ここは左・・・。」

「よーし・・・この辺か!」

ポイントの辺りを集中して攻める!

「来い・・・来い・・・。」

そして数投目の溝の近くで・・・。

溝の中から勢い良く噴出して来る潮と風で、ラインが踊る・・・。

餌を引っぱれないように完全にラインを水面に浮かせる・・・。

すると一瞬ラインに違和感を感じ、聞く・・・。

「グン・・・。」

「喰った!」

「グンっ!」と合わせを入れると沖に走りだした!

「よっしゃーーー!」

防寒ウェアのチャックを胸まで下ろし、フードを取る!

魚は意外とスンナリ止まった・・・。

巻く!

「あ・・・重い・・・前回のより遥かに重い・・・。」

ハリスは06・・・慎重に時間を掛けるか・・・。

何回目かの突っ込みを交わし、「ギラっ!」と見えた!

ここで一発目のチョンボ・・・。

魚が浮いて来てるにも拘らず、竿を立てるのを忘れ、再び突っ込まれてラインを出してしまった・・・。

それからがシブトイ・・・。

一気に走る事はしないが、「ズーン・・・ズーン・・・。」と浮いて来る気配が無い・・・。

「あぁ・・・さっき浮かせとくべきだった・・・。」

後悔しても仕方が無い・・・。

しかし・・・また腕がダルくなってきた・・・。

魚は水路に出た。

今日は風の影響なのか、水路は激流だ・・・。

下げの潮と風と魚の重みで「ズズズ・・・ズズズ・・・」とラインが出ていく・・・。

「クっソ~!」

外側はマッタリとしている・・・なんとか外側に誘導出来ないか・・・。

動きが止まり、ラインを巻けるだけ巻く!

ここで少しでも浮かせたいが、潮の流れを警戒し無理は避けた。

もう、腕はパンパンで指がツリそうだ・・・。

魚は「ズーン・・・。」と向きを変え外側に・・・。

「よし!」

外側に上がり体勢を整える。

動きが止まり巻く!巻く!巻く!

あー!右腕が上手く動かない!

最初のチョンボが脳裏を過ぎる・・・。

「早く浮かせたい・・・姿を見せろ!」

抵抗が弱くなってきた・・・。

ラインを巻く!

浮いて来い!

高速で巻いていると、見えた!

「デカイ・・・3kgか・・・」

思わず緊張が走るが・・・。

もう親指は限界で瞬時に動く力は無い・・・。

竿を握るのも力が入らない・・・。

「あーー!クっソー!」

と、一気にラインを巻いてる時・・・。

「グンっ!!」

と、ヤツも最後の抵抗で突っ込んだ!

あ・・・。

いつもなら巻いてる最中でも、瞬時に対応出来るのに・・・。

瞬間、対応が遅れ・・・。

「プン・・・。」

切れた・・・。

「・・・。」

ガっクリ・・・。

<(__)>____~~~~

しばらく放心状態・・・。

「クっソ~!」

最悪のチョンボ・・・。

しかし、すぐに気を取り直して仕掛けを交換。

まだダルイ右腕を2回、3回と振りゲーム再開!

潮はまだガンガン来てる・・・来る!

するとなんと数投目でアタリ!

「グーン!」

と、乗ってハズレ・・・。

「う~ん!まだまだ~!」

と、探っているとHさん登場!

状況を説明してしばらくすると、Hさんにアタリ!

「おっ!よ~し、まだ居る!」

二人で黙々と落としましたが、その後は何の反応も無く17時で終了。

宿に帰り、船長やKさんに「デカイのバラシタ・・・」と報告。

「えー!?なんだよ!もったいない~!」

本当にもったいない事を・・・。

当然チョンボが無ければ獲れたはず・・・。

自分の未熟さとやり取りの大切さを痛感させられた1日でした。

なので、あの魚には感謝です!(^^)

かなり勉強になりました!

次回は必ず!