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土地の名-土地と記憶をめぐる旅

2021-10-18 | アート

月一病院。今日は採血あり。

行く前に筋トレしてから行ったら
血中のCK(CPK)数値が大変なことになっていて
(筋肉細胞が壊れたときに出るやつらしい)
お医者さんに怒られました。次(2か月後)はしないようにしなくちゃ。

その後気になってた古着のコートを買おうかな…と出かけたわけですが
改めて試着してみるとどうも袖が短い。
長いのは詰められるけど短いのはどうしようもないので今回はパス。
英国ブランドのいいやつが1枚は欲しいけど難しいね…。
その代わりというかジーンズを一本捨てた(穴が開いた)ので
かわりをユニクロで買いました。ついでに下着類もいろいろ。

実はここまでは前振り。
今日は久しぶりに長崎県美術館へ。

まずは企画展「土地の名-土地と記憶をめぐる旅」。
コロナ禍で巡回展が組めない現状はまだ続いている、ということで
今回も長崎県美術館収蔵品を組み合わせた企画展示となっているのですが
今回のテーマは「土地」。

映画に憧れてヨーロッパに行き、その風景を日本画という形式で描いた松尾敏男。
絵画の聖地としてヴェトゥイユを訪れた若き画家たち。
佐伯祐三の影響を色濃く受けながらも、それと戦いながらパリの路上を描いた横手貞美。
島原の乱から原爆投下までの、戦地・長崎を描いた芸術家たち。

常設展や企画展で見てきた作品も、キュレーションによって新たな顔を見せる、という
一連の企画展と同じ感想…ではあるのですが
…そろそろ巡回してくる企画展、見たいなぁ。
年末年始までこの展示が続くの、少々寂しいっす。

(それに関しては来月に…)

一方常設展では、長崎出身の画家、池野清の企画展示。
戦争、原爆という時代に翻弄されながらも、長崎の美術振興にも貢献した画家。
抽象的ともいえる人物/静物画を中心に、
彼をモデルに書かれた小説、佐多稲子「樹影」などについても触れられています。
さらに関連展示として、彼が土台を築いたと言ってもいい長崎での独立展で活躍した画家たちの展示も。

第4展示室では、デザイナー清水久和のデザインを展示。
元キヤノンの社員デザイナーとしてIXY Digitalを生み出し、その後独立。
さまざまなプロダクトデザインを生み出してきたデザイナーです。

日常生活に不可欠なはずなのに意識も評価もされない「愛のバッドデザイン」、
人々の共通の記憶(スプーンはどの国でもだいたい同じ大きさや素材、など)への問いかけ、
2次元スケッチを3Dに落とし込むという一般的な形式に対し、
最初から3Dデータをいじってデザインすることで斬新さと精巧さを兼ね備える
粘土造形をコンピュータに落とし込んだような「コンティニュアスデザイン」という手法。

製品デザインから一点もののデザインまで、さまざまな思想を感じるデザインを楽しめる展示でした。

やはり宣伝会議賞期間の間に、一度は美術館見ておく必要はありますね…。

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