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クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime

2019-10-31 | アート

文化放送ラジオCMコンテスト最終日、宣伝会議賞も残り一週間を切り、
正直アイデアが欲しくてたまらない状況でございました。

というわけで長崎県美術館へ。
企画展「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime」に行ってきました。

半世紀のキャリアを持つフランスの現代美術アーティストであり、
個人的・集団的な記憶や生、不在、死をモチーフに、
ポートレート写真、古着、電球、トランクなどを使った
映像、音響などの作品は、「展覧会自体がひとつの作品」というコンセプトで
会場ごとに世界観が作られております。

新聞の死亡記事から拾われた顔写真。
作者が撮影した街角のスナップ。
自画像。
古着の山。
そんな作品がずらりと、並列に並び、
誰が「誰」なのか、生きているのか、死んでいるのかも
すべてが曖昧となる中、電球の灯りが写真を照らし、
心音のリズムに合わせた証明が点滅し、
コートを着た電灯の前に立てば、「死」についての問いかけがなされる。

作者の生まれた日の星空を再現した無数の風鈴を荒野に立てた映像。
3つのスクリーンに、海、音を流すスピーカー、鯨の骨を映し
鯨の歌を海へと流し続ける映像。
映像と音、そして荒野の干し草の香りが一体となった空間。

一度目に行ったときはまだ昼食を食べる前で、
若干おなかも空いていて、作品一覧の文字情報と作品を比べることで
あまり作品と向き合えてなかったのですが、
当日内なら再入場可能、さらに常設展も無料で観覧可能であり
(常設展のスペースがボルタンスキー展で一部埋まっているので、
 いつもと逆のコースで常設展を回るのは面白かったです)
昼食後再入場して作品と向き合えて、いろいろ考えることができたのは
この展示規模だと実にうれしかったです。

昼食の店がハズレだったことは忘れてあげよう。

 

コメント
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