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帰ってきたアメコミ入門 その7-2

2017-01-13 | 漫画
帰ってきたアメコミ入門、第7回その2。
引き続き今回のテーマは「『最初の1冊』って何にすべき?」です。

前回のマーベルコミックス編に続いて
今回はDCコミックス&その他編、です。

今からDCコミックスを読もう、という方は
映画かドラマから入った方がやはりメインかな、と思います。
まずは「マン・オブ・スティール」から始まったDCEU作品で興味をもたれた方は
ジャスティス・リーグ:誕生」から読まれることをお勧めいたします。
世界が仕切りなおされ、新人となったヒーローたちが始めて出会い、
衝突したりもしながらも強大な敵に立ち向かうためにチームになる物語、であり
映画版のチーム編成もこの原作を意識したもの(若干1名どうなるかわかりませんが・・・)であり
おそらく彼らを待ち受ける強大な敵(「BvS」でルーサーが予見していた存在・・・?)も登場。
まさに映画の予習にぴったりな上に映画との違いも楽しめそうな作品、となっています。

一方、「スーサイド・スクワッド」でハーレイ・クインの魅力にやられてしまった方には
スーサイド・スクワッド」や「ハーレイ・クイン」の邦訳もあるのですが
ここは「バットマン:マッドラブ」が最初の一冊としてはおすすめです。
もともとはテレビアニメ出身キャラであるハーレイの出自や魅力、
ジョーカーやバットマンとの関係性もこの1冊で味わうことができます。
アニメ(とそのコミカライズ)からコミック世界に乗り込んできた後の傑作選の
バットマン:ハーレイ・クイン」もおすすめです。
(ハーレイ個人誌はどちらかといえばデッドプール的ななんでもありのギャグ中心、
 スーサイド~誌はバイオレンス中心な内容になっております)

ヒーロー単体を追って行きたい、という方には
まずDCEU登場予定の「シャザム!」「フラッシュ」「アクアマン」が世界仕切りなおし後1話から発売中ですし
アンチヒーローである「デスストローク」も映画出演が決まっています。
そしてドラマでおなじみの「グリーンアロー」も邦訳がリリースされていますが
問題は最大のメジャーヒーローであるスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンのトリニティ。
・・・特にバットマンは大量に出すぎていて選びにくいのです。
バットマンのデビューを描いた作品は「イヤーワン/イヤーツー」と
そこから続く「ロング・ハロウィーン」(「ダークナイト」原案)と
その続編の「ダークビクトリー」(ロビン初登場ストーリー)、
仕切りなおし後のバットマン最初の1年を描いた「ゼロイヤー」、
宿敵・ジョーカーとの関係を描いた「キリングジョーク」に「笑う男」・・・と
どれも映画を見て原作読みたいと思った方におすすめしたい作品なんですよね・・・
一方のスーパーマンは仕切りなおし作「アクションコミックスVol.1」が1巻で止まってしまってたり
一番読んでほしい「フォー・オールシーズン」は今新刊在庫なし・・・
そしてワンダーウーマンは単独作の邦訳がない・・・(もうじき「アースワン」が出ますけど)という状況。
しかしBvSで見せたこの3人の組み合わせが見たいなら、
トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン」がおすすめです。
あと、再映画化が待たれるグリーンランタンは「シークレットオリジン」がおすすめ。
(「リバース」は名作ですが先にこっちを読んでからがいいかな)
50年代アメリカを舞台に、ヒーローの再生を描いた名作「DC:ニュー・フロンティア」も
グリーンランタンのオリジンストーリーを兼ねた作品となっております。

ヒーローコミックと少し毛色が違ったものを読みたい、という方には
バットマンと地続きの2作、青春学園ミステリー「ゴッサム・アカデミー」に
セクシースパイアクション「グレイソン」、
ハードボイルド、(頭おかしいレベルの)ユーモア、そしてちょっぴり人情派「ヒットマン」、
かわいいキャラ好きの方には「バットマン:リルゴッサム」に「ティーン・タイタンズGO!」も。

そしてこれらDCヒーロー作品とは少し違う作品として
映画化もされている「ウォッチメン」「V・フォー・ヴェンデッタ」は
青年誌漫画の感覚で読んでほしい作品でもありますし、
「ヒーローがいる世界の日常」を描いた「アストロシティ」もぜひ触れてほしい1冊です。

そしてDC、マーベル以外の作品も。
こちらもコミックに忠実に映画化されたハードボイルドバイオレンス「シン・シティ」、
コミカルなヒーローコンビ「クァンタム&ウッディ」、SFロマンス「サーガ」、
マイク・ミニョーラのアートが冴え渡る「驚異の螺子頭と興味深き物事の数々」「ヘルボーイ」、
スティーブン・キングの息子原作のダークファンタジー「ロック&キー」に
ドラマ化され大人気の「ウォーキング・デッド」・・・

現在ブームから文化として定着した感がある海外コミック翻訳。
大きな書店にいけば、たくさんのタイトルが並んでいます。
こうして2回にわけ、たくさんのタイトルを挙げてきましたし
その数倍の挙げていないタイトルがあるわけですが、
その中で気になったものを一冊手にとってもらい、読み始め、
わからない部分は解説やネットで調べて読み進めていけば
それこそがあなたにとっての「大事な一冊」になっていくのだと思います。

あくまでここで挙げたタイトルたちは、ただの参考。
あなたが手にした一冊があなたにとっての「最初の一冊」ですし
その出会いがあなたにとって幸せなものであることを、願っております。

・・・ちなみに僕の最初の1冊は、小学館プロダクションの「X-MEN」2巻でした。



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