Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

カナディアン・ロッキーの旅 (41)

2006-07-28 14:53:02 | 
再び浮き橋を西へ渡って、南へ車を走らすと、ブドウの印をしたワイン工場の
サインが、次から次へと幾つも見えてきます。

Sさんの話によると、この辺りには小さなワイナリーが沢山あって、そういう
所へも何回も行った事があるが、今日行くところは、その中でもチョット
大きな所だとのことです。 このワイナリーは昨年? 仕込んだワインが
コンテストで最優秀に選ばれたとかで、その時の新聞報道の記事を見せて
くださいました。

車を降りると、手入れの行き届いたバラ園と大きなアーチ状の入り口が
ミッション・ヒル・ワイナリーに誘います。

中に入ると鐘楼を持った広い中庭があり、まるで城砦のような感じを受けます。
右手には幾つかのホールのような建物がありますが、ひと気もなく塵一つ落ちて
いません。 左手は回廊のような造りで、湖やブドウ畑を見下ろしながら食事や
パーティーなどが開けるようになっています。 結婚式にもよく使われるそうです。

パンフレットによると、十数年前にオーナーが始め、家族で所有している
ワイナリーで、巨額を使った建物の威容にも一家の夢と誇りを感じさせます。

ワインの展示・即売場もありますが、サインもなく教えられないと判りません。
如何にも、勝手知ったる上得意客向けの高級感を醸し出しているようです。

重いドアを押して中に入ると、照明も落とした台や棚に如何にも高級そうな
ワインが陳列してあります。 店員も黒いベストに黒の蝶ネクタイで
重々しい表情で客の相手をします。

Aさん、Iさんたちは、ガイドのSさんに教えてもらったワインを尋ねましたが
売り切れとのことで、その1年前のモノを購入されたようです。

Sさんによると、評判になったワインは、有名レストランや愛好家たちが
大量に買い占めてしまうのだそうです。 お酒を飲めない私たちですが、
アイス・ワインを尋ねたら、あの少量の細いビンが90ドルするとのことで、
私たちには分不相応なものだと分りました。

普通の果物は、収穫したあとも完熟させて甘味を増すことが出来ますが、
ブドウの甘味は一度枝から離れると、それ以上は甘くならないそうです。
ワイン醸造用のブドウのセールが間もなく始まる頃ですが、数年前の今頃の
スーパー・マーケットの注意書きに書いてありました。

我家のブドウは、甘い種無しブドウですが、あるとき大量に落ちた実や房を
日に干したり、他の果物と一緒にしたりと実験してみましたが、不味くなる
だけでした。

アイス・ワイン用ブドウは、厳寒の冬まで樹に付けて置くことによって、
強い甘味を増すようです。 オカナガンの冬はダイヤモンド・ダストが
舞うほど寒いので、栽培に適しているのでしょうね。

写真:コロシアム風の芝生です。 コンサートか小芝居にでも使うのでしょうか。
回廊のようなこの建物で、食事やパーティが出来るようになっています。

06-07-27 (木)快晴 15~25度