クレジットカードのステートメントをじっと見つめていたカレが、
「見慣れない店の名前が出ていると思ったら、あの オークリッジの店だ」
と呟いています。
昨年末、孫たちのフランス語教室への送り迎えの待ち時間に立ち寄った
オークリッジモールの店のことでした。 オークリッジは高級感を漂わせた店が
多く、我々には無縁のモールとして滅多に行かないので無理もありません。
クリスマスの買い物客でモール内はかなり賑わっていましたが、我々は買い物の
目的はないので、ブラブラとウィンドーショッピングを楽しんでいました。
入り口の棚にセール商品が並んでいる小さな店の前で足を止めたカレが、
「これはなかなか使い良さそうだ」 と云って見ていたのは洗った食器をのせる
無色の水切りかごです。 値段は30%引きで$29.75
「綺麗なラックね。今使っているのが駄目になったら、次はこれにしましょうか」
出来るだけ物を増やしたくない私のいつもの反応です。 しかし店内を見ている
うちに、「あれをカレにプレゼントしよう」と急に思い立って買うことにしました。
もちろんカレは賛成で支払いもしてくれました。 こうして手に入れた"Dish Rack"です。
「カレにプレゼント」という訳は、食後の食器洗いは殆どカレがやってくれるからです。
大人数の時は時々皿洗い機を使いますが、我家の皿洗い機は昔式の大型なので、
小人数には不向きで滅多に使いません。近頃は小型で便利なのがあるそうですね。
皿洗いはカレがやってくれるので大助かりですが、水切り籠の掃除は私の役目です。
何の疑いもなく40年来買い換えながら使って来た、Rubbermaidの水切り籠は、
台の底に溜まった水を度々流さなければヌルヌルして汚れが付くので、しょっちゅう
ブラシを利用して掃除をして、夜は綺麗に洗って乾かしておかなければなりません。
ところでこの新しい水切り籠は、クローム鍍金のカゴに硬質ガラス製の受け皿です。
使っているカレによると、洗った食器を乗せやすいデザインで使い勝手が良いとの
ことです。 それに水気を受ける受け皿がガラスなので乾燥した当地では直ぐに
乾いてくれます。 汚れも殆ど付かないので、片付けや掃除が本当に楽になりました。
* * * * * * * * * *
ところで、水切り籠で思い出したことがあります。
40年前、洗った食器を水切り籠で乾かしていたら、カナダ人に「これって、日本式ネ」
と云われたことがあります。 そういえば、何処の家に行っても、台所に水切り籠を
出している光景は見たことは無いような気がします。
ホームショーやオープンハウスでも、水切り籠をカウンターに置いているのを見ること
は無いようです。 話によると、こちらの人は洗った食器は直ぐフキンで拭いて、棚に
戻すのですね。 台所には物を置かず、スッキリしておくのがセンスの良さかも知れませんが、
我が家は所狭しと何もかも出しっぱなしです。(笑)
* * * * * * * * * *
「皿洗い」でもう一つ。 カレが皿洗いを喜んでするのは、同時に念入りに手を洗うことに
なるので、良い風邪予防になると云うのです。 確かにそうですね。