Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

エメラルド・レイク (2)

2006-07-15 16:03:20 | 
湖に掛る木の橋を渡ると、岸の向こうにエメラルド・レイク・ロッジが
針葉樹林の間に見え隠れしています。素敵な佇まいです。

その入口にログ・ハウスがありデッキにテーブルが並んでいます。
穏やかな日和。湖と山を眺めながら、ユッタリした気分でのお食事
なんて、考えただけでも心華やぎそうですが、時間がありません。

レストランの看板には、[CILANTRO] と出ています。あの香りの強い
「香菜」のことのようです。 中南米の料理では良く使われるよう
ですが、どんな料理を出すのでしょう。

カナディアン・ロッキーの旅 (28)

2006-07-15 16:00:40 | 
車はモレーン・レイクをあとに、エメラルド・レイクに向います。

エメラルド・レイクは、バンフ国立公園に隣接するヨーホー国立公園にあり、
B・C州(ブリティッシュ・コロンビア州)にあります。 車で1時間弱です。
時差があるので、州境を通り越したところで時計の時間を1時間遅らせます。

駐車場の直ぐ目の前に、エメラルド・レイクが拡がっています。
湖の色はエメラルド?と思ったのですが、カナディアン・ロッキーの他の湖と
同じように、やや乳白みをおびた青緑色です。

このようなカナディアン・ロッキーの湖の色は、氷河が削った岩石の微粉粒が
水に溶け込んで、日光を反射したもので、季節により、時間により、また
水面が映す上部の影により変わるのだそうです。

湖の畔に建つ小屋で貸し出している、カヌーやボートを漕ぐ人たちがいます。
湖の岸辺には樹林が広がっており、モレーン・レイクやレイク・ルイーズに比べ、
周囲の山々が岸辺から少し離れているからでしょう。何となく開放感があり、
明るい風景です。

ここにも、エメラルド・レイク・ロッジという快適なホテルがあります。
1902年にカナディアン・パシフィック鉄道によって、宿泊と保養施設として
建てられたのが始まりですが、今では高級なホテルとされています。

夏は乗馬・カヌー・ボート・トレッキング、冬はスキーにスケートと
戸外スポーツが楽しめるようになっています。 多分冬だけだと思いますが、
スポーツに疲れたら、ホテルのホットタブに浸かりながら、オーロラを
眺めることも出来るとか。

このエメラルド・レイクは、カナディアン・パシフィック鉄道が、ロッキー越えで
西海岸バンクーバーへの線路を敷くために、1881年に Major ロジャースに
路線探査を依頼したそうです。 彼がこの辺りを調べている時に、案内役の
トム・ウィルソンがこの湖を偶然発見して、その美しさに息を呑んだと言うのです。

なぜ偶然かというと、トム・ウィルソンが、その直前に土着民から譲り受けた馬に
乗って川を下ろうとしていたら、馬がひとりでに川から逸れて歩き出し、湖に
辿り着いたというわけです。 トムの考えでは、前の馬主が何時もこの湖に立ち
寄っていたため、馬も習い性となって、トム・ウィルソンを案内したわけです。
だから前から土着民には知られていた湖だけど、西欧人として発見したのは
トムとなったわけです。


06-07-14 (金)曇り時々晴れ、小雨 13~19度