Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

バンフの町並み

2006-07-09 13:29:45 | 
街灯にハンギング・バスケットの花が飾られた、美しいバンフの町並み。

カナディアン・ロッキーの旅 (22)

2006-07-09 13:21:51 | 
町の中心あたりに位置する、マウント・ロイヤル・ホテルの裏手にある
駐車場で車を降りた私たちは、三家族それぞれに行動することにしました。
今までお店を見るチャンスがなかったので、他の二組の方々はお土産を
探したりされるようです。日本人経営のお店も何軒もありそうです。
我々はバンフの町の中心を走るバンフ・アベニューへ出て見ました。

先ほど車で通過した時は気付かなかったのですが、改めて通りに出てみると
各種のお店やレストランがズラリと並び、その上、人通りの多さに驚きます。
久しぶりの交通信号に注意を払いながら、道を横切りました。

33年前、両親を伴い一行8人で来たときは、今ほど賑やかではなかった
ようです。今日のバンフの町は、どの店のウインドーもきれいに陳列され、
街灯もハンギング・バスケットの花で飾られ、華やかな雰囲気です。

ましてや、37年前にカレが初めて来た時とはまるで違って来たようです。
1969年8月米国からの帰途、ハワイに降り立ったカレは、どうしても
カナダが気になり、バンクーバーへ北上したのです。 その時バンフへ足を
伸ばして泊まったのが、マウント・ロイヤル・ホテルだったそうです。

ホテルで翌日のコロンビア・アイスフィールド観光バスを申し込んでから
外を見ると、8月だというのに雪が降っていたそうです。 夏服・軽装のカレは、
慌てて通りへ出て衣料品店で暖かそうな赤格子のジャケットを買い求めたようです。

翌朝、乗り込んだバスは殆どがアメリカからの観光客でイッパイ。
目的地の大氷原は、肌寒く雪がちらついていたそうです。 カメラで記念撮影を
する人たちも、カメラのファインダーを覗くと、一面の灰色。 そこで、紅一点?
赤いジャケットを着たカレは、写真に入ってくれと皆に頼まれ、モテモテ。
今考えると、カラーフイルムが一般化し始めた頃だったのかもと云っています。

また、ジャケットを買ったお店も、たしかウールワースのような大衆衣料雑貨店
だったような気がすると云っています。 確か、ウールワースという店は、
20年以上前までは、バンクーバーの街でもあちこちで見かけたものですが、
時代の変化について行けず消えてしまいましたね。

「そういえば・・・」とカレが続けます。
「戦後英国に駐在した日本人ビジネスマンは、テーブルクロスの掛っていない
レストランで食事したり、ウールワースのような店で買い物することはご法度
だったと聞いたが、敗戦国だっただけに、気位を持てということだったのかな?」

話がそれましたけど、今のバンフの表通りにはそんな店は一軒もなさそうで、
洒落た店が軒並みにありそうです。 土産物にも高級品にも縁のない私たちは、
店には入らずファミリー・レストランを探しました。

* * * * *

その時、カレが 買った赤格子のウールのジャケットは、娘がずいぶん長い間
着ていました。 その後如何したかしら? 我家には残っていないので、
娘に訊いてみましょう。 とても洒落た格子柄だったのですよ。

06-07-08 (土)晴れ